舞台『アオペラ』|長江崚行 インタビュー

©aoppella project ©aoppella stage project

舞台でアカペラの難しさを
魅力に変えられたら素敵な作品になる!

「青春」×「アカペラ」のコンセプトで人気を博す音楽原作プロジェクト「アオペラ-aoppella!?-」が初舞台化される。主演は確かな演技力と歌唱力を持つ長江崚行。
「どうしても出たくて、舞台のお話をいただいた時には、人生で初めて“出演が決まりますように”とお参りに行きました」と、本作への意気込みを語った。

「歌うことや音楽が好きでしたし、原作も知っていました。池袋で大きな広告を見て“いつか舞台化するかな?”と想像したこともあって。舞台でアカペラをやるのは大変だと思いますが、その難しさを魅力に変えられたら絶対に素敵な作品になると思っています!」

出演者には長江を筆頭として、歌唱力に優れたバラエティ豊かなメンバーが揃う。
上演は11月だが、アカペラの歌唱稽古は今年入って早々に開始。

「キャスト、スタッフの方々が全員この作品とアカペラに本気で向き合おうとしているのだと感じて嬉しかったです。僕もさらに気合いが入りました。アカペラはふだんの歌唱と全く勝手が違うことを体感したので、みんなの声の特徴や響き方を研究しているところです。上手く混ざり合うにはどうしたらいいのかを見つけていけたら。リルハピのメンバーはグループ活動の経験がある子が多いので、チームワークの大事さを知っている印象。立場としては僕が座長ですが無理に引っ張ったりはせず、みんなで一緒に作っていきたいです」

物語は男子高校生の鈴宮 壱がアカペラと出会い、アカペラ部を創設するところから始まる。長江は原作のある作品に出演するにあたり、「原作のイメージは絶対に壊さないように。その上で、生で演じる舞台だからこそ表現できるメンバーの新しい解釈を生み出せたら」と意識しているという。

「壱のビジュアルからはふわふわした男の子という印象が強いと思うのですが、グラデーションを持った子だとも感じています。周りとの関係性によって作られている魅力もたくさんあるので、この舞台で仲間たちと本当に仲良くなった先に見えるものが楽しみ」

子役からキャリアをスタートさせている長江。「学生時代は青春らしい青春を過ごす時間がなかったので、今は親しい友人たちとバスケしたりドライブしたりして青春を取り返しています(笑)。先日も友人と夕飯を食べているときに“日の出を見たい”という話になって、一晩レンタカーを走らせて見に行ってきました!」と“青春”エピソードを披露してはにかんだ。舞台『アオペラ』も友情と音楽が交差する青春群像劇。眩しいほど前向きな姿勢で長江は呼び掛ける。

「クリエイターの方々と声優の皆様が最高の音楽を作られてきた作品。プレッシャーはありますが、思い描いているものを舞台で実現できたら、きっと大きな意味を成すものになると思います。ぜひ期待して劇場に足をお運びください!」

インタビュー&文/片桐ユウ

※構成/月刊ローチケ編集部 8月15日号より転載

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【プロフィール】

長江崚行
■ナガエ リョウキ
9歳より芸能活動を開始。’15年、ミュージカル「ヘタリア」の主演に抜擢。以後、数多くの舞台やミュージカルに出演する。