決まっている見え方を破って自然体の面白さを見せたい!
茨城出身の幼馴染コンビ・カミナリがこの夏、単独ツアーを敢行。昨年に結成10周年を記念する単独ライブを開催したことで、ある心境の変化があったという。
たくみ「僕らにとって単独ライブって、新ネタを見せて反応をもらう場で、だからかそこに夢をもったりしていなかった。でも久しぶりにやったら、すごく楽しくて。漫才だけじゃなくコントもいっぱい入れて、小道具も作って…単独に来てくれた方たちを楽しませるという楽しさを、10年目にしてようやく理解しました(笑)」
まなぶ「もう単独は賞レースのために新ネタを下ろす場、という感じではなくなりました。あと僕らは、ロケでもネタでも地方のほうが反応がいいんです。ちょっと自信があるというか(笑)。なので、ツアーで皆さんのところに行くのが楽しみ」
M-1ファイナリストも経験し漫才に定評のある彼らだが、単独ライブではコントなど新たな一面もふんだんに見せていく。
たくみ「コントに関してはしばらくやっていなかったので、まだ1年目な感じ(笑)。ライブは僕ら自身が面白いと思っていること、やりたいことを自分たち発信でやっていく舞台です。幕間の映像もこだわっているので注目してほしいです」
まなぶ「やっぱりカミナリの見え方って、今はある程度決まっていると思うので、それを破っていきたい。カミナリはこんな面白さもあるんだよ、これが自然体なんだよというのを見せたいです」
最近ではYouTubeチャンネルの開設や漫才協会への加入など、積極的に変化を求めているようにも見える。
たくみ「漫才協会は、ずっとナイツの塙さんに誘っていただいていて、それを僕らが断るという一連の流れみたいなのができていて。でもふと、断る理由って無くない?って思ったんですよ。それで、理由がないなら入るかとなりました」
まなぶ「やっぱりM-1で悔しい思いをたくさんしてきて、専用劇場のない僕らの場数の少なさを痛感しました。協会に入ることで、その場数を得ることができる。それは大きなメリットですよね」
たくみ「…ということを、加入してから考えました(笑)。YouTubeはリラックスしてできているので、普段っぽさは出ているんじゃないかな。そういう雰囲気をツアーでも出していけたら。映像にはすごく興味があるので、いつかまなぶをプロデュースして撮りたいですね」
まなぶ「僕へのドッキリが多くて、そこ隠す必要なくない?っていうこともYouTubeは多いんですよ(笑)。あと、今年は大河ドラマに7秒出られたので、次は10秒を目指します!それから、ただの『権三』だったので役名に苗字も(笑)」
結成11年目を迎え、大きな転機となりそうなタイミングでの単独ツアー。期待するファンも少なくない。
たくみ「お客さんに緊張感をあたえるようなライブにはしたくない。親子で来ても、恋人と来ても、誰と来ても恥ずかしくないライブにしようと思っているので、親とかお子さんとかともぜひお越しください!」
まなぶ「僕らもいい意味で単独に緊張感を持っていないんですよ。なので、ぜひ生の権三を見に来てくださいね。7秒以上観られますよ~!…これでもう、即完ですかね(笑)」
インタビュー・文/宮崎新之
Photo/篠塚ようこ
※構成/月刊ローチケ編集部 5月15日号より転載
※写真は誌面と異なります。
掲載誌面:月刊ローチケは毎月15日発行(無料)
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【プロフィール】
カミナリ
■竹内まなぶ(ボケ担当)と石田たくみ(ツッコミ担当)が’11年結成。’16年&’17年のM-1グランプリファイナリスト。