昨年創立40周年を迎えた鼓童が、この度、鼓童提供楽曲シリーズ第四弾となる「躍(ほとばしる)」を公開した。鼓童提供楽曲は、より多くの人々に鼓童の楽曲を演奏してもらえるような取り組みで、日本のみならず海外でもこれまで大きな反響を得ている。
今回の楽曲は若手メンバー三枝晴太が作曲・構成を担当。はねる、おどる、飛ぶ、という躍動感と、押さえきれない思い、エネルギーが外に向かって溢れ出ていく様子をイメージして作曲されたもの。担ぎ桶と鳴り物の編成で、エネルギー漲る演奏と多彩なフォーメーション要素が特徴的だ。
太鼓を中心とした伝統的な音楽芸能に無限の可能性を見出し、現代への再創造を試みる鼓童は、1981年ベルリン芸術祭で鮮烈なデビューを果たし、以来公演数は世界53の国と地域で6,500回以上を越える。
劇場公演のほか、小中高校生との交流を目的とした「交流学校公演」や、ワールドミュージック・クラシック・ジャズ・ロック・ダンスパフォーマンスなど、異なるジャンルの優れたアーティストとも積極的に交流を図るなど、世界各地で様々な形で太鼓文化の普及と発展に努めている日本のプロフェッショナルの公演団体、太鼓芸能集団・鼓童の今後の活動に期待したい。
公開された第四弾の鼓童提供楽曲。配信中の様々なパート別動画はこちら!
1. 鼓童「躍」(大編成フォーメーション参考)/鼓童提供楽曲04 | Kodo “Hotobashiru” Large Group Version [One Earth Music #4]
https://youtu.be/gkr1wQHXPBw
②鼓童「躍」 /鼓童提供楽曲04 | Kodo “Hotobashiru” (Full Performance) [One Earth Music #4]
https://youtu.be/L4T5IabHNhQ
③鼓童「躍」(小編成ver)/鼓童提供楽曲04 | Kodo “Hotobashiru” Small Group Version [One Earth Music #4]
https://youtu.be/MJCfgggczAs
鼓童 提供楽曲とは?
「いつでも、どこでも、だれとでも、もっと自由に」をコンセプトとした鼓童が提供するオリジナル楽曲で、これまでに3曲を公開してきた。
●第一弾「春風」(しゅんぷう)(2019年)
企画自体を広めるため、キャッチーで耳に残り、取り組んでみたい!と感じてもられる曲。
●第二弾「うねり」(2020年)
少人数でも演奏可能な太鼓アンサンブルの醍醐味を感じられる曲。
●第三弾「遥か」 (はるか) (2021年)
パンデミックが広がる中でも人と人の繋がりを感じられる明るく穏やかな曲。
そして、今回公開された4曲目「躍」―――。
どのような楽曲が求められているのか、自分達が発信したいメッセージは何かなどを考え、今後も提供する曲のコンセプトなどを方向付けていくという。
<取り組みの特徴>
・鼓童による演奏映像をYoutubeにて公開
・楽譜の無料ダウンロード可能
・著作権申請などの利用制限を緩和
※利用する際は簡単なルール(利用規約)はあるものの、
1)著作権や、楽曲使用料などを気にすることなく、楽曲を利用できる
2)楽譜やお手本動画などの教材が充実している
サイトと楽譜は英語版も対応。One Earth Musicとして、世界中の人々も楽曲に挑戦できるようになっている。また、動画配信サイトやSNSでも演奏動画を自由にアップしても良いので、稽古の成果をそれぞれ、共有が可能。アップした映像は、鼓童サイト内でも紹介ページを設けシェアをしている。
https://www.kodo.or.jp/about/teikyo-gakkyoku/minna
鼓童メンバーからのコメント:三枝晴太(作曲担当)
「躍」この漢字一つで、「ほとばしる」と読みます。 自分の内側に秘めたエネルギーが、外の世界に向かってどこまでも噴き出していく、そんなイメージを持つ中で曲名を探している時に、この言葉に出会いました。
動く、跳ねる、躍動する、跳躍する…
出来上がった曲は、躍動感や疾走感の溢れつつ、多彩なフォーメーションもあるという、イメージにぴったりな仕上がりになりました!人数の最少編成は3名から可能、大編成にしようと思えばどこまでも増やすことができます。お手本通りでももちろん良いですが、チームのカラーを存分に出してアレンジして、それぞれのチームに合うような『躍』が生まれてきたら素敵だと思っています!
鼓童サイト:https://www.kodo.or.jp/about/teikyo gakkyoku/04hotobashiru