帝国劇場2024年新春公演『Act ONE』|ゲネプロレポート&写真到着!

2024年1月1日(月)から東京帝国劇場で上演している「Act ONE」。この開幕に先立ち、ゲネプロが行われた。『ActONE』は若手最旬グループ「HiHi Jets」「美 少年」「7MEN侍」「少年忍者」出演によるSHOW形式の公演である。この公演のスーパーヴァイザーを堂本光一が務め、総勢70名のキャストサポートを行った。また、演出は4グループが中心となり、自分たちで構成を考え、それぞれのグループがファンに届けたいテーマを掲げて、そのテーマを象徴するようなパフォーマンスを行った。

今年いっぱいで休館を予定している帝国劇場を締めくくる、記念公演のトップバッターとなる本公演のゲネプロをレポートしていく。

全体で本公演のテーマ曲「Act ONE」を披露し、華々しくスタート。そして各グループの代表者がファンヘ届けたいテーマを話し、やがて口論に。そこで各グループでパフォーマンスを披露し、どれが1番良いテーマか決める…という流れで4グループ対抗のパフォーマンス対決が始まる。

まず登場したのはHiHi Jets。大きな車に乗ってミラーボールを背負いド派手に登場した。

「Freedom」というテーマを象徴するかのように、自由な5人5様のパフォーマンスで会場のボルテージを一気に上げていく。1度はけたかと思えば、和太鼓をたたきながら、ローラースケートを滑り、堂々と歌いあげるという、彼らにしかできないパフォーマンスを披露した。また最後には井上瑞稀と作間龍斗の二人で息の合ったフライングを披露しつつ、ステージではローラースケートでも舞うという、多種に及ぶパフォーマンスを見せた。HiHi Jetsは本公演の起爆剤と言っても過言ではなく、その圧倒的な存在感・表現力で、魅力と実力をたっぷりと披露した。

続いて7 MEN侍は「Wild」をテーマに掲げ、冒頭から縦横無尽にステージを駆けながら凄まじい音圧で楽器をかき鳴らし、帝国劇場を”7 MEN 侍色”に染めあげる。

7 MEN侍の特徴であるバンド演奏は、まさにテーマの「Wild」を表現しているように荒々しいが、どこか洗練された雰囲気に思わず魅入られてしまう。彼らは楽器を持てば重厚感のある音を響かせ、ダンスをすれば迫力あるパフォーマンスで客席を圧倒した。各グループ20分間という限られた時間の中で、中村嶺亜がデザインした衣装を身につけ、ロックからバラードまで多岐にわたるジャンルの楽曲を披露し、彼らの高い音楽性を見せつけたステージだった。

美 少年のテーマは「Beauty」だ。6人の顔が描かれるステンドグラスが印象的な、家のようなセットから真っ白な衣装で登場。

この”美 少年の家”の中で歌いまわる6人の端麗な様子と透き通った歌声に思わず息をのむ。さながら王子様のようだ。そしてテーマの「Beauty」にあわせて「日本の美しさも知ってもらいたい」と和装の衣装に早替えし再登場。ステージ全体でプロジェクションマッピングと和傘を用いた可憐なパフォーマンスや、浮所飛貴、佐藤龍我の大きな布を使った美しいフライングに目が離せない。6人でグループの名に負けない、見る人を惹きつける荘厳華麗なパフォーマンスで会場を魅了した。

そして少年忍者は「Passion」をテーマに、グループ総勢21名による、しなやかでキレのあるダンスと高い身体能力を活かしたブレイキンやパルクールで客席を沸かせた。

大所帯を活かした一糸乱れぬダンスや、ステージの端から端まで使ってパフォーマンスを行い、全員のパフォーマンスを見るには全く目が足りない。更に青木滉平・長瀬結星、北川拓実・川崎星輝のキューブを使ったフライングや安嶋秀生のロープフライングなど、若々しく華やかなパフォーマンスを披露した。21名バラバラの個性と情熱がぶつかり合った、力強いパフォーマンスで4グループ対抗ステージを締めくくった。

この対抗ステージが終わると、4グループ代表者が不安や胸の内をさらけ出し、いよいよクライマックスを迎える。最後にグループ混合で得意分野を活かした日替わりパフォーマンスで会場を沸かせた後、全体でテーマ曲「Act ONE」をもう1度歌って輝かしく幕を閉じた。

『Act ONE』とは日本語訳で「第1幕」という意味である。これからの日本の演劇界・エンターテインメント業界を担い、新年を彩るパフォーマンスを届けた、彼らの新たな第1幕とこれからに要チェックだ!