Homecoming Party「START」|KIMERU・進藤学インタビュー

上島雪夫を中心に、作品を通じて繋がっているキャストが集結して歌やダンス、トークを繰り広げる「Homecoming Party」。第1回ということもあり、まだまだ謎に包まれている公演について、KIMERUと進藤学に話を聞いた。

――まずは意気込みを教えてください。

KIMERU 楽しみたいのが一番。日本語に訳すと「同窓会」なので、お客さんも一緒にみんなで楽しむぞ!っていう感じです。

進藤 ちょうど一年位前にこの企画の話が出たそうで。

KIMERU 出会った作品が20周年でお祭りをやっていたんです。OBの僕らもプライベートではやっていたけど、みんなで分かち合えたらいいなと思いました。

進藤 久しぶりにみんな集まってね。

KIMERU コロナ禍で、作品を見に行っても挨拶できない時期があったけど、上島さんを介して数人だけど集えたので、「みんなで集まりたいので真ん中にいてください」という感覚で企画しました。

――企画を行う上でこだわったことはありますか?

KIMERU プライベート感もありつつ、出会った作品に縛られることなく20年を感じたいという気持ちがありました。例えば『PIPPIN』などでも上島さんの演出を受けています。色々な話がしたいし、曲もやりたいなと思っています。

――お二人の共演は『PIPPIN』以来かと思います。改めてお互いの印象はどうでしょう。

KIMERU 何も意識していないです。

進藤 眼中にないみたいな言い方(笑)。

KIMERU (笑)。一緒に飲んではいるし、テレビで見ていたので久しぶり感はあんまりないですね。

進藤 『PIPPIN』の時も仕事で共演している感覚はあんまりなかった。KIMERUさんの人間性のおかげかもしれないけど、ビジネスって感じがないです。

――上島さんの演出や振付の魅力はどんなところに感じますか?

KIMERU 歌詞に沿った振付が多いのでわかりやすいし表現しやすいイメージです。ダンスナンバーだと格好良い方向になることが多いけど、上島さんは極力歌詞に沿っている気がする。

進藤 今回もそういうのがあるんですよ、多分。

KIMERU 歌ってきたものもあるし初めて覚えるものもある。世代がバラバラなメンバーが集まるので色々なことが起きそうです。レアな感じになると思いますね。

進藤 同窓会だから昔やっていたものをなぞっていくのかと思ったら、新しいことだらけになりそう。

KIMERU ゲストさんに昔を振り返ってもらい、僕らはそこを支えつつ新しいことをやっていく形になるかと思います。

進藤 稽古場に行き始めたら、川から海に流すことができるから。

KIMERU 何言ってんの(笑)?

進藤 今は表に溢れることができないまま「なんなんだ?」って状態だから。

KIMERU 溢れている思いをこれから出せそうってことだと思います。一回始まれば思いが流れて稽古できるってことでしょ?

進藤 「KIMERU訳」って書いておいてください(笑)。

――どういったところが見どころになりそうですか?

KIMERU 色々語り懐かしむことは絶対にするので、皆さんと分かち合えたら嬉しいです。昔のことを知ってもらったり、僕らが新しいことを知ったりして、良い相乗効果になっていくんじゃないかと思います。

進藤 確かに化学反応は起きますね。まだ具体的じゃないですが、やるべきことは決まっていて、「新旧のここがこう繋がる?それをやる?」みたいなことが勃発するので楽しみです。

KIMERU お祭りみたいですよね。情報があまり出ていないので、お客さんが「舞台なの?役名とかあるの?」となっていたけど、イベントに近いショーです。

――共演する皆さんの印象はいかがですか?

KIMERU 初めましての人もたくさんいますが、同じ作品で繋がっていると共通点がたくさんあるので打ち解けるのも早い。スピーディーに結束できるんじゃないかと思っています。

進藤 顔合わせで早速みんなと意気投合したので、このまま良い関わり合いをしながら、稽古場以外でも良い関係を作っていけるんじゃないかな。

KIMERU ダンスに特化していたり歌に特化していたり、全員の能力がバラバラ。どう料理するか上島さんが悩んでいます。個性のぶつかり合いも今回の魅力の一つかなと思っています。

進藤 僕は今、全員にタンゴをやらせたくて必死です。HIPHOPとかジャズダンスが得意なダンサーもいるけど、アルゼンチンタンゴは珍しい。だからこそみんなにやってほしい。

KIMERU あと上島さんも出るので楽しみです。僕らとどう関わってくれるのか。

進藤 今はトークにしか出ないみたいな雰囲気だけど、上島さんにもショーさせたいですよね。

KIMERU 引っ張り出すのが使命です。

進藤 使命感があると俄然ワクワクするよね。

――上島さんの演出に関して、印象的な思い出はありますか?

KIMERU 僕は昔、姿勢について「猫背だ」と怒られた記憶があります。でもずっと笑っているイメージ。空気作りが上手というのとは少し違うんだけど、ついて行こうと思わせてくれる。

進藤 稽古場にいつの間にか来ていつの間にか帰る。ある程度みんなでスポンジケーキとか生クリームを作ったところに……。

KIMERU またわかんないこと言い出した。大枠ができたらね。

進藤 オーソドックスなケーキから苺を取ってキュウリ刺して帰ってくみたいな。

KIMERU 絶対わかんない(笑)!でも修正とかをパッとできる方。これがダメならこれっていう決断が早い。そういうこと?

進藤 そういうこと。作ってきたものをサラッと崩すから「え!?」って思うけど、結果それが効果的。その瞬間、瞬間を生きてるんでしょうね。

KIMERU 常に新鮮な気持ちで見ている気がします。過程を気にせず最善を考えて変えていく。でも実は存在が完璧じゃない部分もあるから余計に愛せるんでしょうね。

――稽古で楽しみなことを教えてください。

KIMERU 選ばれている楽曲が全部素敵です。タンゴをやるかはわからないけど、新しい挑戦もすることになりそう。あと、毎公演違う方が来るので、リハと本番が続く。大変だろうけどすごく楽しいだろうなという感覚です。

進藤 通ってこなかったミュージカルのナンバーを「バリトンボイスだから」と任されているし、色々挑戦しなきゃいけない。冷静に考えると不安が多くてナーバスになってしまいそうだけれど、裏を返すと楽しいことでしかない。そのモードで突っ走りたいです。

――回替わりで様々なゲストが登場しますが、特に楽しみな方はいますか?

KIMERU 全員楽しみですが、三ツ矢(雄二)さんはあまり聞けない裏話が聞けそうで楽しみにしています。

進藤 僕は初期メンバー以外ほとんど会ったことがない。加藤良輔は一緒にやっていたので、一番同窓会感があるかな。

――最後に、お客様に向けてメッセージをお願いします。

KIMERU 同窓会のショーなので一緒に楽しみましょう。この20年を一緒に振り返り、未来に向かっていきましょう!みたいな感じですね。過去を振り返るだけにはしたくなくて、未来に繋げられるような作品にしたいなと思っています。

進藤 「見に来る」っていうより「参加する」って感覚で来てほしいです。皆さんも懐かしさや新たな発見があると思う。実際の同窓会も楽しいじゃないですか。みんな状況や見た目など色々変わっているけど、楽しみたいから同窓会費を払って来る。

KIMERU この20年、酸いも甘いもあったから、一緒に分かち合えたらいいな。色々な話が飛び交うと思いますが、リハと本番の繰り返しなので、本番のトークの時間が長くなるのを恐れています(笑)。

進藤 お喋り好きが集まってるから。

KIMERU きゅっとまとめて、濃い時間を過ごしてもらえたらと思っています。

インタビュー&文/吉田沙奈
撮影/村上宗一郎