圧巻のパフォーマンスはサーカスのよう!
ダイナミックな新演出版が初来日!
「2年前にブロードウェイで『ピピン』を初めて観た瞬間、華やかでエキサイティングな舞台のとりこになりました」と語るのは、米倉涼子。2013年のトニー賞4部門に輝き、9月に早くも来日を果たす、ブロードウェイミュージカル『ピピン』のスペシャルサポーターに就任した。
米倉「まず狂言回し役のリーディング・プレイヤーの肉体の美しさ、カリスマ的な存在感に圧倒されました。“ピピン”は主人公の王子の名前で、これは彼の自分探しの旅の物語なんですね。自分は何者か?という悩みは誰もが持つものですし、戦争や恋愛といった様々な経験をするなかで、大切なものを見つけていくピピンに、誰もが自分を重ねるはずです。彼をリーディング・プレイヤーが操りながら、おとぎ話的に物語が展開していくところもすごく面白いですね」
「ピピン」の初演は1972年で、「シカゴ」のボブ・フォッシーが演出と振付を手がけて大ヒット。今回来日するのは、その傑作をアクロバットやイリュージョンを駆使してみがえらせた、新演出版となる。
米倉「シルク・ドゥ・ソレイユ出身のアーティストによるアクロバットはまさにサーカスのレベルです。しかもピピンや彼の祖母役の俳優の方たちもアクロバットに挑戦しながら歌って演じるのですから。自分も頑張ろうっていう気持ちになります(笑)」
「シカゴ」でブロードウェイの舞台に立った米倉にとって、フォッシー・スタイルのダンスが散りばめられていることも大きな魅力だという。
米倉「フォッシー・スタイルというのは演者にとっては身体に負担がかかる、すごくタフな動きなんですね。だから身につけるのは本当に大変で、だからこそ観ていてかっこいいし、パワフルなんです。そうしたフォッシーのダンスの魅力、大勢で踊ったときの高揚感までが味わえる作品。私の『シカゴ』を観てくださった方は、“動きが似ているな”とか“これがフォッシー・スタイルなのか”と発見して楽しんでいただけるかなと思いますね」
スペシャルサポーターを務めるにあたり、米倉は米国ノース・カロライナ州シャーロットを訪れ、今回来日するカンパニーの公演をいち早く観て来たという。
米倉「ツアーカンパニーと聞いて、ブロードウェイと比べて正直、どうかなと思っていたんです。ところがキャストもパフォーマンスも本当に素晴らしく、ブロードウェイで観たときよりもさらに良くて驚きました」
本作を手がけた、今ブロードウェイで最も注目を集める演出家のひとり、ダイアン・パウラスが「ブロードウェイよりもさらに研ぎすまされた出来栄え」と語っているだけに、期待は高まるばかりだ。米倉自身も、今回の来日公演を心待ちにしているという。
米倉「アクロバットにイリュージョンと、舞台の前後で同時にいろいろなことが行われているので、一度観るだけでは足りないかもしれません(笑)。何より、サーカスさながらのダイナミックな演出は、東急シアターオーブの大空間で観るのにびったりだと思います。何も知らなくても目で楽しめて、ミュージカル好きもうならせる見どころが満載なので、ぜひ多くの方に観ていただきたいですね」
インタビュー・文/宇田夏苗
Photo/植田真紗美
構成/月刊ローソンチケット編集部 8月15日号より転載
【プロフィール】
米倉 涼子
■ヨネクラ リョウコ 神奈川県出身。モデルを経て’99年より女優に。「ドクターX~外科医・大門未知子~」など主演作多数。’12年にはミュージカル「シカゴ」でNYブロードウェイの舞台に立った。
【公演情報】
ブロードウェイミュージカル『ピピン』
公演日程・会場:
2015/9/4[金]~9/20[日] 東急シアターオーブ(渋谷ヒカリエ11階)
料金(税込):
【全席指定】S席¥13,000、A席¥11,000、B席¥9,000
Lコード:
39999
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