ガストン・ルルー作「オペラ座の怪人」を元に書かれたスーザン・ケイの「PHANTOM」を原作に、劇団スタジオライフにより舞台化された『PHANTOM ~THE UNTOLD STORY』がついに開幕!!
オペラ座の怪人エリックの人生を2部作で連続上演。
初日公演のレポートが到着しました。舞台写真とあわせてご覧ください!
ガストン・ルルーの傑作『オペラ座の怪人』に登場した怪人・ファントム。悪魔のような容姿と天使のような歌声を兼ね備えたファントムことエリックの、これまで語られることのなかった数奇な人生を描いたのが、イギリスの女性作家スーザン・ケイによる小説『PHANTOM』。その繊細にして圧倒的な原作の魅力に打たれ、劇団スタジオライフが2011年・2012年にかけて初の舞台化。そして2015年、劇団30周年という節目の年に『PHANTOM THE UNTOLD STORY Part I~The Unkissed Child~』『PHANTOM THE UNTOLD STORY Part II~The Kiss of Christine~』と銘打ち念願の連続上演を果たす。
この2部作では、Part1で『~The Unkissed Child~』(されなかったママのキス)、Part2で『The Kiss of Christine』(クリスティーヌのキス)という副題が添えられている。エリックが波乱に満ちた生涯で願い続けたことは、ただひとつ。誰かから愛されること、それだけだった。その醜悪な容姿ゆえ、母・マドレーヌから愛されることのなかった少年が、青年となり、壮年となり、その手を血の色に染めても、求め続けたのは、純真無垢な愛、ただひとつだけ。しかし、人から愛されなかったがため、エリックもまた人を愛することがどういうものかわからなかった。美しき娘・ルチアーナの求愛に応えられなかったのも、一度は掴みかけたクリスティーヌの心が離れたのも、愛を乞い、愛を恐れるエリックの狂気ゆえ。長く闇の中にいたエリックにとって、クリスティーヌの輝きはあまりに眩しすぎたのだ。だからこそ、最後にクリスティーヌから贈られるプレゼントは、尊く美しい。仮面を外し、愛する者に身を預けるエリックの後ろ姿に、きっと多くの者が胸を掴まれることだろう。『PHANTOM THE UNTOLD STORY』は、一途に愛を求め続けた男の絶望と希望の物語だ。
(文/横川良明)
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★プロモーション映像
【公演情報】
スタジオライフ30周年記念公演第4弾
『PHANTOM~THE UNTOLD STORY』PartI&PartII
原作:スーザン・ケイ「PHANTOM」
脚本・演出:倉田 淳
美術・映像:マット・キンリー
照明:ニック・シモンズ
※出演者情報は公式HPにてご確認ください。
※PartIはA(Auber)チームとG(Gluck)チーム、PartIIはH(Halevy)チームとS(Scribe)チームのそれぞれダブルキャストとなります。
公式HP http://www.studio-life.com/stage/phantom2015/
★詳しいチケット情報は下記のボタンにて!