トニー賞受賞のマイケル・メイヤーが日本で初演出!
『お気に召すまま』が来年1月上演
ブロードウェイでも今最も注目を浴びる演出家マイケル・メイヤーが、日本のキャスト・スタッフと共にシェイクスピア劇に挑むことが明らかになった。
マイケル・メイヤーといえば、ミュージカル『春のめざめ』や『ヘドウィヴ・アンド・ザ・アングリーインチ』などのトニー賞受賞作を放ってきたブロードウェイの人気演出家。2013年にはグリーン・デイの楽曲で綴った『アメリカン・イディオット』の来日公演でも話題を集めた。またメトロポリタンオペラ『リゴレット』の新演出を手がけ、さらにスティーブン・スピルバーグ総指揮のドラマ「SMASH/スマッシュ」のファーストシーズンなど映像でも活躍。まさに鬼才というべきクリエイターが、シアタークリエ開場10周年を記念し、日本の観客のための作品づくりに挑む。
今回、メイヤーが選んだ題材はシェイクスピアの傑作喜劇『お気に召すまま』。1600年代に生まれた作品の舞台を1967年に、アーデンの森を10万人のヒッピーが集結した伝説のロックフェス<Summer of Love>の会場に置き換え、ポップな恋と人間ドラマを描くという。
本作の準備のために2月に来日したメイヤーは、今回の企画についてこう語った。
「このアイディア自体はそもそも数年前、ニューヨークでやろうとして、でもその時は実現しなかったんですね。その後、8年ほど前に東宝の方から”日本で舞台を作りませんか”と依頼を受けて、いろいろ話をする中で“シェイクスピアはどうですか”と言われた時、このアイディアを思い出し、ぜひやってみたいと思いました」
ブロードウェイの演出家が日本で新作を作ることに加え、音楽をピューリッツアー賞に輝いた『ネクスト・トゥ・ノーマル』のトム・キットが手がけることもビッグなニュースに違いない。メイヤーとは『アメリカン・イディオット』などでタッグを組み、お互いに信頼も厚いコンビが生み出す、まったく新しい『お気に召すまま』に期待が高まる!
「私にとってもこれはチャレンジでもありますが、日本のキャスト・スタッフの方たちと舞台を作るのがとても楽しみです」
そう言って大きな笑顔を浮かべたメイヤーのインタビューは後日公開予定。
公演やキャストについてもこれから発表されるというから要注目だ。
文・宇田夏苗
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