ダイヤのA The LIVE Ⅳ 小澤廉 インタビュー

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大好きな場所で、大好きな役のために

 

小澤 「誰にも栄純を譲りたくないと思っていました」

 

 野球名門高校のエースピッチャーを目指す主人公・沢村栄純を演じる小澤廉は、当時デビュー2年目ながら、天性の華とその情熱でオーディションにて見事、役を勝ち取った。

 原作は『週刊少年マガジン』にて連載中の人気少年漫画(作:寺嶋裕二)。精密かつスピード感のある試合展開を、装置やスクリーンを駆使した多彩な演出で再現して話題となった『ダイヤのA』 The LIVEシリーズは、この春で4作目を迎える。

小澤 「初演の頃は共演者の方々におんぶに抱っこ状態で周りを見る余裕もなかったですし、必死だったので先のことは考えていなかったです。こうして4作目を迎えることが出来たのは、お客様の暖かい応援のおかげ。楽しみに待っている人がいてくれるからこそ、僕たちは稽古も本番も頑張れますし、この先のためにも今を頑張ろうと思えるので」

 

 ファンへの感謝と共に、もう一つ挙げたのは、カンパニーの団結力。

小澤 「4作目の上演が決定した時、早くみんなに会いたいと一番に思いました。一緒に居てとても楽しくて、けれどキチンとけじめがついているカンパニーなので、とても居心地が良いんです」

 

 今や他作品でも主役を任される小澤だが、初めての主演舞台を務めた本作のことは「人として俳優として自分を成長させてくれた、大好きな場所」だと語る。

小澤 「初演当時を振り返ると、僕は丸くなりました(笑)!共演者のみんなが、尖っていた僕の部分を研磨してくれました。当たり前のことだったのですが、自分のことだけを考えていたらいけない、人のためや誰かのためを優先するということを強く思わせてくれましたね。僕を優しく時には厳しく叱ってくれながら正しい方向に導いてくれたカンパニーなので、この先もっともっと成長して、周りの人や関わってくれる人にもっともっと優しく接していけるようになりたいです」

 

 カンパニーの結束の強さと、個性的なキャラクターをイキイキと見せてくれるキャストたちの熱量もこのシリーズの魅力。

小澤 「公演を重ねる度に、それぞれキャラクターへの思い入れがとても強くなっていると感じます。漫画でもアニメでも見られなかったコマとコマの間のところを表現しようとしていますし、そこが舞台ならではの魅力のひとつになっていると思います。稽古で必死に考え、時には間違えたりしながらも、しんたさん(脚本・演出の浅沼晋太郎)という強い味方に指摘して頂きながら、僕たちなりの正解を見つけています。ここまで再現するのか!と驚くようなところまで見せようとしているキャストがたくさんいるので、その努力の結晶をご覧頂きたいです」

 

 主人公が所属する青道高校野球部は準決勝進出を決め、舞台はいよいよ聖地・神宮へ。

小澤 「カンパニー一同、切磋琢磨して稽古に取り組んでいきます!僕らの本当に熱い青春の日々を、舞台上で全力をかけて表現しますので、お客様も全力で楽しんでください!そして栄純、俺はお前のことが大大大好きだ!栄純に“俺の役が廉で良かった”と思って貰えるように頑張るからな!」

 

インタビュー・文/片桐ユウ
構成/月刊ローチケHMV編集部 2月15日号より転載

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掲載誌面:月刊ローチケHMVは毎月15日発行(無料)
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【プロフィール】

小澤廉
■オザワレン ’91年、東京都出身。2013年、『仮面ライダー鎧武』でテレビドラマ初出演。2015年から漫画「ダイヤのA」 The LIVEにて沢村栄純役を務める。

 

【公演情報】

ダイヤのA The LIVE Ⅳ

日程・会場:
2017/4/6(木)~13(木) 東京・シアター1010
2017/4/20(木)~23(日) 大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ

詳しいチケット情報は下記ボタンにて!