「野良女」 佐津川愛美 インタビュー

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いつものように行きつけの大衆居酒屋に集まり、5人の女子会が開かれる。「校閲ガール」の作者、宮木あや子の作品「野良女」が5人のアラサー女優で舞台化!主演の佐津川愛美さんにインタビューしてきました!

 

―野良女で初座長ということになると思うのですが、意気込みをお願いします。

佐津川 「今回は出演者の5人がまさにアラサーなんですけど、皆さんそれぞれアラサーの捉え方が違っていて。同じ“アラサー”の中でも、年齢がひとつ違うだけでだいぶ違うと思うんです。その違いを見て頂ける方に面白く伝えられたら、と思います。」

 

―今回野良女という舞台のお話を頂いたときはどうでしたか?

佐津川 「自分がアラサーということを改めて自覚しました(笑)。原作に“甘いカクテルから泡盛になったのも胃腸の事情。フライドポテトと唐揚げから、キムチとたこわさになったのも胃腸の事情。”というセリフがあるんですけど、それがまさに当てはまっちゃって。今まで、自分がアラサーということを意識してはいたんですが、今回お話を頂き、原作を読ませて頂いた際に、自分って本当にアラサーなんだ、と再認識しました。」

 

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―今回“アラサー女子”を演じるにあたって、注意している部分はありますか?

佐津川 「演じる役柄を完璧に理解できる作品って、実はなかなかないんです。例えば、お母さんの役とかは私自身子供がいないので、想像などを加えながら役を作っていくんですけど、今回の役柄に関しては、年齢的にもぴったりなアラサー女子ということで、自然体で演じられるので本番をとても楽しみにしています!」

 

―今回の舞台の見どころをお願いします。

佐津川 「今回、私が演じる鑓水さんという役は、自分自身にもアラサーとしての悩みはありながらも、DVや不倫といった周りの友人の重い悩みを聞いているという女の子です。そういった話を聞いている中で、“全員が不幸だと思っているけど、その中で私はまだましな方だ”とか、無意識に自分の立ち位置を見比べるようなリアリティが描かれていて、その部分はとても面白いと思います。」

 

―ご来場いただけるお客様へ一言お願いします。

佐津川 「女子の本音トークを題材とした作品は結構あると思うんですけど、こんなにも本音の作品は他にないと思うので、猫の集会を覗きに来るように、軽い気持ちで観に来て頂けたらと思います!(笑)」

 

【プロフィール】

佐津川 愛美
■サツカワ アイミ 1988年8月20日生まれ。28歳。静岡県出身。『蝉しぐれ』で映画初出演し、2007 年には映画『腑抜けども、悲しみの 愛を見せろ』でブルーリボン賞助演女優賞・新人賞2部門にノミネートされた。直近では『ヒメアノ~ル』および舞台「娼年」での過激な官能シーンで大きな話題を呼んだ。

 

【公演情報】

舞台「野良女」
脚本:オノマリコ
演出:稲葉賀恵
音楽:オレノグラフィティ
出演:佐津川愛美 芹那 沢井美優 深谷美歩 菊地美香 ほか
日程・会場:
2017年4月5日(水)~9日(日)東京・新宿シアターサンモール