ミュージカル『レ・ミゼラブル』製作発表記者会見レポート

1/23(水)、都内にてミュージカル『レ・ミゼラブル』の製作発表記者会見が実施された。

 

当日はプリンシパル、アンサンブル合わせて総勢70名のキャストが、報道陣と抽選で選ばれた一般オーディエンス400名の前に登場した。

冒頭、伊礼彼方による「スターズ」、小野田龍之介とアンサンブルによる「ABCカフェ~民衆の歌」、斎藤司と朴璐美、そしてアンサンブルによる「宿屋の主人の歌」の歌唱披露が行われ、会場を盛り上げる。

その後の会見ではプリンシパルキャストが登壇し、順番に挨拶をした。


【アンジョルラス役:小野田龍之介】

本作は、僕がミュージカルを務めている中で非常に大きな影響を受けた作品の一つです。その一部にこの度なれることに誇りを持って、丁寧に演じたいと思います。【アンジョルラス役:相葉裕樹】
また『レ・ミゼラブル』の世界に戻ってくることができ、本当に感謝しています。二度目ということで、更に深く役を演じられるよう、精進していきたいと思います。※上山竜治(アンジョルラス役)は都合により欠席


【マリウス役:三浦宏規】

この場に立っていることが本当に嬉しく、夢のようです。今の自分に出来ることは全て注ぎ、『レ・ミゼラブル』の中のマリウスとしてその時代に生きていきたいと思います。【マリウス役:内藤大希】
2017年に続き、マリウスを演じられることをとても嬉しく思っております。前回よりもパワーアップした姿をお見せできるように頑張ります。【マリウス役:海宝直人】
2015年から3度目の出演になりますが、初心に立ち返って新鮮な気持ちで作品・楽譜・台本に向き合い、また新たなマリウスを創っていけたらと思います。【テナルディエ役:駒田 一】
なぜか僕の座る位置がマリウス寄りということで、ついに東宝さんは決断したか、と(笑)。
16年目にして、また新たな気持ちでやれるような気がしております。新しいメンバーも入るので、みんなで力を合わせていい作品にできたらと思います。【テナルディエ役:橋本じゅん】
前回は東京公演だけの参加だったので、自分の中では最後まで皆とこの作品をやり遂げ、その一員として幕を下ろすということを目標にしてきました。今回は最後の最後まで、精一杯務めたいと思います。

【テナルディエ役:KENTARO】
共にテナルディエを演じる3人が本当に大好きな方たちばかりで、同じ役をやっている以上一緒の舞台に立つことが出来ないのが残念(笑)。とりあえず先ほど連絡先だけは交換したので、仲良くやっていこうと思います。【テナルディエ役:斎藤 司】
先ほど歌わせて頂いたのですが、今までで一番というくらい喉の調子が悪くて…(笑)。これからみっちりと稽古して、素晴らしいものをお見せできるよう、謙虚にやっていきます。【マダム・テナルディエ役:森 公美子】
22年間やらせて頂いて、今年が最後になるんじゃないかと思っていて…(涙)。もし次のオーディションにも受かっていたらごめんなさい(笑)。でも“これが最後だ”と思いながら、舞台を務めさせて頂きたいと思っております。【マダム・テナルディエ役:鈴木ほのか】
初演でコゼットを演じ、10周年からはファンテーヌ、そして一昨年からはマダム・テナルディエをやらせて頂いております。一昨年の30周年記念パーティーにたくさんの歴代スタッフ・キャストがいらっしゃって、その方たちの汗と涙で今の『レ・ミゼラブル』があるんだなぁと再確認しました。昭和でコゼット、平成でファンテーヌ、そして新元号でマダム・テナルディエ!ますます頑張ってまいります。【マダム・テナルディエ役:朴 璐美】
47歳にして初ミュージカルに挑戦、しかもこんなに大きな作品ということで、身が引き締まる思いです。ハートフルに演じさせて頂けたらと思います。【コゼット役:熊谷彩春】
幼いころから憧れていた作品に参加させて頂けることを、光栄に思います。精一杯、コゼットと向き合って頑張りたいと思います。【コゼット役:小南満佑子】
2度目の挑戦となりますが、作品とコゼットをもっともっと愛して、真摯に取り組んでまいりたいと思います。

【コゼット役:生田絵梨花】
前回コゼットを演じてから2年近く経って、自分自身も変わったなぁと思うところがあるので、もう一度役と向き合ったときにどんな景色が見えるかとても楽しみです。【エポニーヌ役:屋比久知奈】
この作品の一員になれることを、心から嬉しく思っております。全身全霊をかけて役と向き合い、『レ・ミゼラブル』という作品の中で生きたいと思います。【エポニーヌ役:唯月ふうか】
2度目の挑戦なので、役をもっと深く掘り下げて、お客様に届けられるように演じたいと思います。今回は地元の札幌でも公演ができるので、自分の中では特別な想いがあります。※昆 夏美(エポニーヌ役)は都合により欠席


【ファンテーヌ役:二宮 愛】

2回目の出演となるので、前回の経験を踏まえて、今回はもっとファンテーヌという役を愛していけたらと思います。【ファンテーヌ役:濱田めぐみ】
緊張していたのですが、皆さんのコメントを聞いていたら喜びと、嬉しさと、ワクワク感が出てきました。誠心誠意、心からこの作品・ファンテーヌという女性を愛し、舞台の上で務めたいと思います。【ファンテーヌ役:知念里奈】
演じる度に違うことを感じたり、学び・発見があったりする、本当に素晴らしい作品です。今の私が感じられるベストを尽くし、ファンテーヌを探していけたらと思います。【ジャベール役:伊礼彼方】
この一週間、ずっと『スターズ』の歌詞がリフレインしていました。自分で望んでオーディションを受けたこの役ですが、いざ歌ってみるとすごく重みを感じて…。先輩たちが築き上げた歴史に、僕も新たな息吹を吹かせたいと思っております。そして応援して下さる方々にも成長した姿をお見せ出来たらと思います。【ジャベール役:上原理生】
これまでアンジョルラスを演じさせて頂きましたが、今回は正反対のジャベールを初めて演じさせて頂きます。全く違う『レ・ミゼラブル』の景色が見られるのかなと、今、少しワクワクしております。【ジャベール役:川口竜也】
また苦しくも楽しい世界に入っていくのだと、覚悟しないとなと思っているところです。2013年に選んで頂いてから、ずっと一つの目標がありました。それは2019年まで、出来ればジャベールを演じたいという事。僕は今年で52歳で、原作でジャベールが自殺する年と同じなんです。この年齢で自分がどんなジャベールを生きることが出来るのか、すごく楽しみにしています。【ジャン・バルジャン役:佐藤隆紀】
精神面も技術面も、まだまだ自分は足りない部分があると感じているので、良いステージをお届けできるように日々精進していきたいと思います。【ジャン・バルジャン役:吉原光夫】
出演者の中には劇団の先輩の濱めぐさんや福井さんがいて、自分はまだ若手でいると思っていたのですが…。子供の頃に共演していた(熊谷)彩春ちゃんや海宝も今同じステージで大人として立っているということは、自分年食ったのかなと(笑)。年食っていることを認識し、ジャン・バルジャンという役とどう向き合いどう表現できるかを楽しみにしつつ、頑張りたいです。【ジャン・バルジャン役:福井晶一】
バラエティに富んだ素晴らしいキャストが揃ったので、どんな化学反応が起こるかとても楽しみです。今回は僕の地元・札幌での公演もあるので、北海道の皆様に本作の魅力を届けられると思うと、今からワクワクしています。帝劇から最後の札幌公演まで、精一杯役と向き合い精進していきたいと思います。挨拶後の質疑応答では、出演歴の長い森から今回初参加の斎藤に「この公演は意外と真面目にやらないといけません(笑)。演出家の言うことは聞く!あとは音楽で出来ているので、音符を大切に歌う。音符は絶対に外してはいけません!」とアドバイスがあり、会場を笑いに包んだ。またジャン・バルジャンを演じる3人が“役を演じる上で大切にしている事”を聞かれると、佐藤は「人間誰しもが持っている苦しみ・良心との間で揺れ動く感情」、吉原は「“ジャン・バルジャンは普通の人間”ということ」、福井は「愛を知らなかった人間が、愛を与えられ、そして自分が愛を与えていく、そのプロセス」とそれぞれの想いを答えた。質疑応答の後、佐藤による「彼を帰して」、三浦による「カフェ・ソング」、屋比久による「オン・マイ・オウン」が披露された。そして最後にはオールキャストで「ワン・デイ・モア」が歌われ、鳴りやまない拍手の中会見は終了した。ミュージカル『レ・ミゼラブル』2019年公演は、4/19(金)より東京・帝国劇場にて上演された後、6月には愛知・御園座、7月には大阪・梅田芸術劇場メインホール、7・8月に福岡・博多座、9月に北海道・札幌文化芸術劇場hitaruにて巡演される。

 

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