いよいよ3月開幕!劇団四季ミュージカル『ライオンキング』青山弥生 インタビュー

3月24日から福岡・キャナルシティ劇場にて開幕する劇団四季ミュージカル『ライオンキング』。ミュージカルの“王者”ともいえる本作は、全国各地でロングラン上演を続けており、福岡での公演も今回で3度目の上演となる。

アフリカ・サバンナを舞台に展開する子ライオン、シンバの成長物語を壮大につづった作品として、幅広い年代に人気を博している本作。そんな本作において、初演時より呪術師のラフィキ役を演じてきた劇団四季の青山弥生氏が、福岡公演を目前に本作の見所や、舞台にかける思いなどを語ってくれた。

 

日本初演からこの作品に携わっていますが、なんと言っても、『ライオンキング』は目でも、耳でも楽しめるのが素晴らしいと思います。

本作ではキリンや象などの動物たちを、パペットやマスク(お面)を使って表現します。役者は自分の身体とパペット、両方が合わさって一頭の動物に見える様に演じているので、その表現に注目して頂けたら嬉しいですね。

それから音楽もとっても魅力的なんです。イギリスの国民的ミュージシャン、エルトン・ジョンから提供された楽曲や、アフリカンミュージックなど、劇中の音楽ジャンルも様々。特にこの作品のテーマ、“生命の連環”を象徴する「サークル・オブ・ライフ」は圧巻で、私も大好きな曲の一つです。あと、一部のキャラクターが、上演される地域の方言をセリフに取り入れているところも面白いポイントですね。今年3月からは福岡で公演があるので、その時は博多弁が使用される予定です。博多弁で会話する動物たち、とっても可愛いんですよ(笑)。上演する地域によって使用する方言も異なるので、その点も楽しんで頂けると思います。

 

『ライオンキング』はお子様が観ても何かを感じ取れる部分がきっとあると思いますし、大人が観ても共感できる要素がたくさん詰まっていると思います。自分が通ってきた道・またはこれから通る道などを考えさせられる、本当に人生の縮図のような作品で。だからこそ多くの方に愛され、2018年12月には日本上演20周年を迎えることが出来ました。この20年という歴史が、魅力ある作品という何よりの証拠だと思います。

 

ディズニーの普遍的なテーマは“愛”。『ライオンキング』も、家族や国を愛する気持ちなど、様々な“愛”をフィーチャーしています。普段は「愛の話なんて小っ恥ずかしいや」と思ってしまう方も、動物を介せば、少しは恥ずかしさも薄れるんじゃないですかね(笑)。観に来て下さるお客様にはぜひ純粋に、“愛”を感じてほしいですね。

ラフィキ:年をとったヒヒの呪術師で、偉大なる王ムファサの統治するプライドランドのシャーマン的な存在。

■舞台に立つこと
劇団四季には若い劇団員もたくさんいますが、彼らが必死に稽古している姿は私から見てもとても清々しいです。ボタン一つで何でも動かせる今の時代に、みんな一生懸命稽古に取り組んでいます。もちろん私も稽古は怠りません。この肉体を、声を、皆様にお届けするわけですから。芸事は「ここでいい」ってことがないんですよね。だから私にとって本当の千秋楽って、自分が死ぬときなんだろうなと思います(笑)。

 

■舞台を目指している方にもメッセージを
「慣れない、ダレない、飽きない」これかな。
とにかくモチベーションを持ち続けることも大事。それは舞台を目指す人に限らず、何かに頑張る全ての人に言えることだと思います。
私たち俳優も人間だから、「辛いな」と思うことはもちろんあります。だけどカーテンコールで拍手を頂いたときの幸せは、他には代えられないんです。お客様が、手と手を合わせて下さるって、凄いことですよね。

 

魂ゆさぶる本作の魅力や迫力は、是非とも劇場で!生で体感をしてほしい!チケットは好評発売中です。良いお席はお早めに!!

 

取材・文/ローソンチケット

 

■青山弥生
宮崎県延岡市出身。劇団四季所属。1998年の『ライオンキング』日本初演時、ラフィキ役の一人として出演。その他に、『オペラ座の怪人』、『マンマ・ミーア!』、『リトルマーメイド』など、数多くの人気作品に出演している。その豊富な経験を活かし、俳優たちのまとめ役も担っている。


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※本記事は「ローチケ演劇部presents はじめてのミュージカル」に転載しております。
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