【観劇レポート】宝塚歌劇 宙組公演 ミュージカル『オーシャンズ11』

4/19(金)兵庫県・宝塚大劇場で宝塚歌劇 宙組公演 ミュージカル『オーシャンズ11』が開幕した。

『オーシャンズ11』は、ラスベガスにあるカジノホテルを舞台に、天才詐欺師ダニー・オーシャンをはじめとした11人の男達が金庫破りに挑むハリウッド映画「オーシャンズ11」を原作としたミュージカル。2011年の柚希礼音主演の星組公演で世界初のミュージカル化、2013年に蘭寿とむ主演の花組公演として再演され、初演・再演ともに大好評を博したロマンチックで痛快なエンターテインメント大作。クールでダンディーな男達が勢揃いして活躍するアクション・ミュージカルの傑作が、2019年、熱い再演希望の声に応え、真風涼帆率いる宙組で甦ることとなった。仮釈放中の詐欺師ダニー・オーシャン(真風涼帆)は、練り上げた前代未聞の強盗計画を実行に移すため、昔馴染みのラスティー・ライアン(芹香斗亜)に話を持ちかけ、各分野のスペシャリストを集めた11人の選りすぐりの犯罪ドリーム・チームを作り上げる。離婚調停中のダニーの妻テス・オーシャン(星風まどか)の現在の恋人であり、冷酷なラスベカスのホテル王テリー・ベネディクト(桜木みなと)が所有する地下金庫に眠る1憶5,000万ドルを狙い、11人の男たちが動き出す…!主人公である天才詐欺師のダニー・オーシャンと、その親友で昔馴染のラスティー・ライアンを演じるのは、初演時の新人公演で同役を演じた真風涼帆と芹香斗亜。今回の宙組公演では、星組時代にもタッグを組んでいた二人ならではの空気感が反映され、宝塚版としては新曲となるダニーとラスティーのナンバー「オーシャンズ10」も追加されたことで、バディとしての2人の関係性がより深く描かれている。離婚調停中のダニーの妻であり歌手のテス・オーシャンを演じるのは星風まどか。これまでの役柄の少女らしいイメージから一転、現恋人のベネディクトと夫ダニーとの間で揺れる複雑な想いを内に秘めた大人の女性を好演。余裕たっぷりの落ち着いた雰囲気を纏う真風ダニーとのスタイリッシュな夫婦関係が印象的だ。第105期初舞台生のお披露目公演でもある兵庫公演は5/27(月)まで兵庫県・宝塚大劇場にて上演中。東京公演は6/14(金)~7/21(日)東京宝塚劇場にて上演される。