ミュージカル『ビリー・エリオット ~リトル・ダンサー~』2020年公演 ビリー役決定!

左から川口調、利田太一、中村海琉、渡部出日寿

大ヒットミュージカル『ビリー・エリオット ~リトル・ダンサー~』
2020年公演で主人公 ビリー・エリオット役を務める4 人の少年が決定!

ミュージカル『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』(原題:BillyElliottheMusical)は2000年に公開された映画「リトル・ダンサー」をエルトン・ジョンの音楽でミュージカル化した作品。映画版の監督スティーヴン・ダルドリーが舞台版でも演出を担当し、脚本は日本でも今年大ヒットした「ロケットマン」のリー・ホールが手掛けた。2005年にロンドンで開幕すると空前の大ヒットを記録し、最も権威ある演劇賞ローレンス・オリヴィエ賞で最優秀新作ミュージカル賞を含む4部門を受賞。2008年にはブロードウェイにも進出しトニー賞10冠という快挙を成し遂げた。そして2017年夏に約4か月に渡るロングラン公演された日本初演では、東京と大阪で17万人を動員する大成功を収め、数多くの演劇賞を受賞した。

そんなメガヒットミュージカル『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』の日本人キャスト版が、2020年7月から再び東京・大阪で上演される。ビリー役決定までには、書類選考から約1年間に渡る厳正なオーディションが行われ、今回の、主人公ビリー・エリオット役を務める少年が決定した。本作の主役ビリーを演じる少年には歌や演技に加えバレエ、タップ、ジャズなどあらゆるダンス技術が求められるため、約1年にわたる厳しいオーディションの末、応募総数1511名の中から海外クリエイティブチームが太鼓判を押す4名のビリー役の少年が選ばれた。4名とそれぞれのプロフィールは下記の通り。(五十音順)

■川口調(かわぐち・しらべ)
2007年生まれ。テレビ、舞台を中心に活躍。NHK連続テレビ小説『まんぷく』、浪漫活劇『るろうに剣心』、『ワンピース音宴~イーストブルー編』などに出演。特技はバトントワーリングで、全日本選手権大会での優勝経験もある。


■利田太一(としだ・たいち)

2008年生まれ。幼少期からバレエを始め、コンクールでの入賞経験多数。初演のオーディションへの参加後もトレーニングを積み、見事リベンジを果たした。恵まれた体型と驚異の柔軟性を武器にビリー役に挑む。


■中村海琉(なかむら・かいる)

2008年生まれ。歌唱力を活かして、ボーイソプラノユニット“ソプラノ♪7ボーイズ”のメンバーとして活躍中。初演オーディションに参加後も研鑽を積み、得意のタップダンスを活かし、見事ビリー役を射止めた。


■渡部出日寿(わたなべ・でにす)

2007年生まれ。両親ともに世界トップクラスのバレエダンサーというバレエ界のサラブレッド。数多くのバレエコンクールで入賞した経歴を持つ。類まれなバレエスキルを最大限に活かして、ビリー役に挑戦する。特技はロシア語。

 

以上4名の異なる個性を持つ新たなビリー・エリオットがこの夏、誕生する。
それぞれのコメントは下記の通り。


■川口調(かわぐち・しらべ)

僕は2歳からバトントワーリングを習っていて、このオーディションを受けたのも、最初はバトンの役に立つかもしれないと思ったからでした。でもレッスンを受けるうちに、今ではバレエが好きだという気持ちが強くなっていて、そんなところはビリーと似てるのかな?と思います。地方からオーディションに参加して合格した共通点もあるから、そういうところを生かして、自分にしかできないビリーを演じたいです。

 

■利田太一(としだ・たいち)
3歳からバレエを習っていて、初演のオーディションも受けたのですが、その時は落ちてしまいました。同じスタジオから受かって出演した加藤航世くんの舞台を観て、すごい!やっぱり僕もやりたい!と思って今回も受けたので、合格できて本当にうれしいです!ビリーと僕は、バレエが大好きなところと、踊っている時の気持ちをうまく説明できないところが一緒。ビリーがダンスで感じた「電気」みたいな答えを、僕も本番までに見つけていきたいです。

 

■中村海琉(なかむら・かいる)
歌とタップ以外は初めての経験だったので、オーディション中はずっと、ちょっとでもみんなに追いつきたいという気持ちでやっていました。合格できたのは、諦めないで全力でがんばったことと、演技と歌に気持ちを込められたからかなと思います。僕もビリーと同じように、好きなことをしていると夢中になって、感情が爆発しちゃうところがあるので(笑)、そんな自分のすべてを出し切って、みんなの印象に残るビリーになれるようがんばります。


■渡部出日寿(わたなべ・でにす)

両親ともバレエダンサーで、僕も小学1年生からバレエを習っています。『ビリー・エリオット』のことは映画で知って、踊っていると「電気」が流れるみたいになるビリーが自分と似てると思って応募しました。バレエ以外にもいろんなことが必要だって知らなかったから、最初は大変だなあって(笑)。でもどうしても受かりたくて猛練習しているうちに、どれも楽しくなりました。合格するという目標を達成したから、次はビリーになり切ることが目標です!

 

2020年夏、ミュージカル『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』から目が離せない!

 

【あらすじ】
1984年、炭鉱労働者たちのストライキに揺れる、イングランド北部の炭鉱町イージントン。主人公ビリーは、炭鉱労働者の父と兄、祖母の4人暮らし。幼い頃に母親は他界してしまい、父と兄はより良い労働条件を勝ち得ようとストライキに参加しているため、収入がなく生活は厳しい。父はビリーに逞しく育って欲しいと、乏しい家計からお金を工面し、ビリーにボクシングを習わせるが、ある日、バレエ教室のレッスンを偶然目にし、戸惑いながらも、少女達と共にレッスンに参加するようになる。ボクシングの月謝で家族に内緒でバレエ教室に通っていたが、その事を父親が知り大激怒。バレエを辞めさせられてしまう。しかし、踊っているときだけはツライことも忘れて夢中になれるビリーは、バレエをあきらめることができない。そんなビリーの才能を見出したウィルキンソン夫人は、無料でバレエの特訓をし、イギリスの名門「ロイヤル・バレエスクール」の受験を一緒に目指す。一方、男手一つで息子を育ててきた父は、男は逞しく育つべきだとバレエを強く反対していたが、ある晩ビリーが一人踊っている姿を見る。それは今まで見たことの無い息子の姿だった。ビリーの溢れる情熱と才能、そして”バレエダンサーになる”という強い思いを知り、父として何とか夢を叶えてやりたい、自分とは違う世界を見せてやりたい、と決心する。

11歳の少年が夢に向かって突き進む姿、家族との軋轢、亡き母親への想い、祖母の温かい応援。度重なる苦難を乗り越えながら、ビリーの夢は家族全員の夢となり、やがて街全体の夢となっていく・・・