甲斐翔真主演 ミュージカル「October Sky-遠い空の向こうに-」初日前会見&公開稽古レポート|ロケットに青春を賭けた少年たちを描く傑作ミュージカルが待望の日本初上陸!

10月6日(水)東京・Bunkamuraシアターコクーンにてミュージカル「October Sky-遠い空の向こうに-」が開幕。

1999年公開の青春映画の決定版「遠い空の向こうに」をミュージカルにした本作。アメリカでの2度のトライアウト公演を経て、ついに日本で初上演となった。

舞台は米ソ冷戦時代のアメリカ。小さな炭鉱に生まれ、それまで炭鉱夫になるとばかり思っていた主人王は人工衛星の打ち上げを見たことにより、宇宙の夢に魅せられ周りを巻き込みながら、ロケット制作を志す―。

開幕前日、出演者による初日前会見が行われ、主人公ホーマー・ヒッカム役の甲斐翔真ほか主要キャスト7名(阿部顕嵐(7ORDER)、夢咲ねね、栗原英雄、朴璐美、中村麗乃(乃木坂46)、井澤巧麻、福崎那由他)が登壇し、公演への意気込みを語った。

炭鉱夫の家庭に生まれたものの、ロケット作りに心を燃やす高校生・ホーマー役の甲斐は「すべてのキャラクターに個性があり、主役の集まりのよう」だと語った。

ホーマーはロケットを打ち上げたいという夢を抱き、3人の仲間を引き入れて「ロケットボーイズ」を結成する。
ロイを演じる阿部は「町のみんなで人工衛星を見上げるシーンがおすすめ。時が止まる瞬間を観ている人にも一緒に感じてほしい」、オデル役井澤は「オープニングシーンで炭鉱夫が登場するシーンの迫力に引き込まれる」、クエンティン役福崎は「学校でいじめられているクエンティンがロケットボーイズに救われ、仲間入りするシーンに勇気をもらう」とそれぞれお気に入りシーンを紹介した。

ホーマーのロケット作りが理解できず、対立する炭鉱夫の父親役は栗原が演じる。栗原は「この作品は群像劇。炭鉱町コールウッドに住む人たちの人生、悩みが表現されている。観てくださる方もキャラクターが悩み、それを立ち向かい、打破していく姿に共感できるのでないか」と作品の魅力を語った。

元NASA技術者ホーマー・H・ヒッカム・Jr.の自伝小説「ロケットボーイズ」が原作。実話を元にしているからこそ、描かれるキャラクターの生き方、行動がリアルで、決して「ただの夢」ではないと実感する。

なにか大きな出来事が起これば、町は団結する。誰かが困っていれば、手を差し伸べる。「共に生きる」力をもった、この町だから「ロケットボーイズ」たちは羽ばたくことができたのではないか。そう思えるような、温かさ、同時に炭鉱の町という現実の難しさを感じる、強く明るい作品。
ロケットボーイズたちが悩み、苦しみながらも夢を現実にしていく姿をぜひ劇場で見届けてほしい。

本作は10月24日(日)まで東京・Bunkamuraシアターコクーンにて上演、その後、大阪・森ノ宮ピロティホール(11月11日(木)~14日(日))でも公演予定。