写真:田中亜紀
9月21日(水)に初日を迎える『盗まれた雷撃 パーシー・ジャクソン ミュージカル』のオンライン公開稽古が開催され、キャストによる歌唱披露と、取材会が行われた。
歌唱披露では、作品の冒頭に登場する楽曲である「M1(Prologue/The Day I Got Expelled)」を披露。取材会では作品への想いや意気込みを聞いた。
主演のパーシー・ジャクソンを演じる岡本は、「ミュージカルが初めてで最初は不安もあったんですが、素晴らしいキャスト・スタッフの皆さんと毎日稽古していくにつれて、パーシー・ジャクソン自身が持ってる力みたいなものがどんどん自分の中にみなぎってきて、 そういった不安とか、プレッシャーとかっていうのがなくなってきています。今はこの物語をたくさんの方々に届けるのがすごく楽しみな状態です。」とチームへの信頼感と、作品への意気込みを述べた。また、演出の荻田浩一について聞かれると、「話し合いを重ねて、一緒に作り上げている感じ」と説明。チームワークの良さを見せた。
また、小南は作品について、「この作品についての理解やみんなでの共通認識を深められるよう、荻田さんが導いてくれている。すごく和やかな雰囲気の中で稽古しており、楽しいです。」と話し、さらに作品中の楽曲については、「今日披露したM1も、楽曲でありながらストーリー性が沢山盛り込まれていて、登場人物の特徴とかがよく説明されている楽曲。他の楽曲も素晴らしいので、皆さんに楽しんでいただけると思う。」と述べた。
また、水田、木内、宮原、壮もそれぞれ作品についての感想を話してくれた。
水田「コメディを作るうえで空気感を作るには、お互いについてよく知っている必要がある。ソーシャルディスタンスを取りながら、心はディスタンスを取らず、密に稽古できている」
木内「演じるグローバーは、岡本くん演じるパーシーとの掛け合いが大事な役。毎日楽しく2人でわちゃわちゃしながらやっている。お互いがパーシーとグローバーでかけ合って、友情を見せていけたら」
宮原「今日聞いていただいた作品の冒頭の楽曲で、コメディとして面白さが匂ってきたのでは。この後さらに面白くなっていく。個性の立ったキャラクターがいっぱいいて、 とっても面白い作品になっている」
壮「ギリシャ神話というとちょっと分かるかな、と不安に思われるかもしれないけれど、私たちもそれは一緒。どうやったら分かりやすく伝わるかなと考えながら稽古している。ミュージカルの現場っていう劇団みたいだなと思っているほどの、チームワークの良さやパワー、そしてくすっと笑えるところを伝えられればと思う」
最後に、岡本から見に来てくださる観客の皆様にメッセージをもらった。
岡本「オンライン公開稽古という新しい試みで、たくさんの方に稽古を見ていただき、作品の良さが少しでも伝わると嬉しいです。ギリシャ神話をベースにした…、といっても、『自分は普通ではない!?』と感じていた少年が、ある日突然、自分の父は神様だった!と知って仲間と冒険の旅に出る、という物語です。神話の世界の登場人物が親しみやすいキャラクターとして登場する、とてもテンポの良いコメディなので、とても分かりやすく描かれています。演出の荻田さんとは、意見を出し合ったり話し合ったりして、支え合いながら一緒に作品を作り上げている感覚があり、とても楽しく、刺激的です。ファンタジーの世界を、想像力とマンパワー、役者の体を使って表現する、ザ・王道のファンタジー!疾走感あふれる冒険を楽しんでいただけると思います。稽古場では、共演の皆さんに本当に支えてもらっていて…!感謝の日々です。皆様にこの作品を届けられる日が楽しみです。ぜひ劇場へお越しください!お待ちしています。」
『盗まれた雷撃 パーシー・ジャクソン ミュージカル』は9月21日(水)から有楽町よみうりホール、10月9日(日)から京都劇場にて上演。チケット好評発売中。
取材・文:ローチケ演劇部