演劇界に革命を起こした
フレンチ・ロック・ミュージカルが再び!
農民の青年ロナンを軸に、激動のフランス革命の最中に生まれた愛と友情を描いた『1789︱バスティーユの恋人たち︱』。2016年の東宝版初演ではグルーブ感溢れる音楽、迫力のダンスに熱狂する観客が続出したミュージカルが待望の再演!ロナン役を担うのは、大評判だった初演に続き、小池徹平と加藤和樹だ。
小池「初演は初日の幕が上がるまで、目の前のやるべきことに必死でした。過酷なスケジュールの中、全員で最後まで頑張り切れたことが思い出深いです」
加藤「みんなで力を合わせ、やり遂げた感じが強かったですね。クランプというジャンルのダンスを取り入れたことも大きかった。ダンサーの方たちにとっても挑戦だったようですし、僕たちにも難易度の高いものでしたから」
貴族によって理不尽に父を殺されたことから革命に身を投じ、身分違いの愛を貫き、仲間と未来を切り拓いていくロナン。2人の個性の違いが光る役作りも大きな見どころだ。
小池「彼はまっすぐで、仲間とともにどんどん強くなる。自由と平等の理想を追いかける行動力がたくましいです。僕はいろいろと物事を考えてしまうタイプなので、その点は似ていないかもしれません」
加藤「演じる上で大切にしたいのは泥臭さと男臭さ。ロナンは農民で民衆の一人に過ぎませんが、プチブルジョワたちと革命に向かっていくので、みんなを突き動かす起爆剤になれるよう、負けん気と根性、まっすぐさを大切に演じたいです」
Wキャストのお互いに対する印象は「和樹君は現場での佇まいやカンパニーへの気遣いも素敵で、僕には無い芝居の感覚も持っている人」という小池に、「まったくタイプの違う徹平君とのWキャストに初めは驚いたのですが、そんな彼が作る芝居にとても刺激を受けていました」と加藤。「また一緒に挑めるのが楽しみ!」と口を揃える。
小池「再演では新キャストの方々も加わるので、新たな化学反応を楽しみにしていただきたいですね」
加藤「フレンチロックな楽曲、豪華な舞台装置に衣裳も素晴らしいですが、それにも負けないくらいの役者の歌、芝居が1番の魅力です。心の叫びを是非感じてもらいたいです」
インタビュー・文/宇田夏苗
Photo by Leslie Kee
※構成/月刊ローチケ編集部 1月15日号より転載
掲載誌面:月刊ローチケは毎月15日発行(無料)
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【プロフィール】
小池徹平
■コイケ テッペイ ’86年大阪府出身。’17年、第42回菊田一夫演劇賞受賞。最近の舞台出演作に、ミュージカル『ロッキー・ホラー・ショー』『デスノート The Musical』『キンキーブーツ』など。
加藤和樹
■カトウ カズキ ’84年愛知県出身。最近の出演作に、映画「真田十勇士」、舞台『ハムレット』、ミュージカル『フランケンシュタイン』『レディ・ベス』など。’18年1月より『マタ・ハリ』に出演。