前方左から)池村碧彩、井澤美遥、福地美晴、増田梨沙
後方左から)唯月ふうか、森崎ウィン、鈴木拡樹、佐々木美玲(日向坂46)
製作:東宝 ©遠藤達哉/集英社
同名大人気コミックを原作にしたミュージカル『SPY×FAMILY』。3月の東京・帝国劇場での公演を皮切りに、4月の兵庫公演を経て、5月3日(祝・水)に公演最終地である福岡・博多座の幕をあけ連日絶賛上演中!その初日であった5月3日(祝・水)、4年ぶりに通常開催となった「博多どんたく港まつり」で博多の町が多くの市民や観光客で賑わいをみせる中、初日公演を目前に控えた博多座ではフォージャー家の面々が福岡メディアの前に登場した。
《仮初めの家族》の父で精神科医ロイド・フォージャーに扮する凄腕スパイの 〈黄昏(たそがれ)〉 を演じる森崎ウィンと鈴木拡樹(Wキャスト)、母で実は殺し屋のヨル・フォージャー(コードネーム〈いばら姫〉)を務める唯月ふうかと佐々木美玲(日向坂46)(Wキャスト)、娘で人の心が読める超能力の持ち主アーニャ・フォージャーを演じる池村碧彩・井澤美遥・福地美晴・増田梨沙(クワトロキャスト)が舞台衣裳で手をつないで記者たちの前に現れると大きな拍手が。 まずは、東京・兵庫公演を終え、最終公演地の博多座での意気込みを聞かれると、森崎は「無事カンパニー全員で来られたことにまず感謝しているのと、ありがたいことに、東京・兵庫公演では満員御礼であったり、沢山の拍手や反応をいただきました。東京・兵庫で培ったものを博多座でお客様に受け渡せたらなと思っています」と語れば、鈴木も「まだ、作品としては半数くらい公演が残っておりますので、それをめいっぱい楽しみたいなと。とにかくアーニャがいつも元気なので、皆さんにもこの元気が届けばと思います」とにこやかに答えた。
そして、カンパニーの雰囲気について尋ねられたヨル役の唯月は、「もともと仲は良かったのですが、公演を重ねるごとに仲の良さはさらに濃くなっていると実感しています。特にフォージャー家はお芝居を越えて、空気感も“リアルな家族のようだ”と感じながら演じられているので、幸せでございます(笑)」と照れくさそうに答えた。また、本作が初めてのミュージカル出演となる日向坂46の佐々木は稽古から今までを振り返り、「私にとって、すべてが初めてで…。特に、いつもは(日向坂46)グループで皆と一緒に歌っているんですが、ミュージカルは一人で堂々と歌わないといけないので、稽古の時は声が震えるくらい緊張していました。でも、いろんな方に支えていただいて、こうやって今、舞台に立てていられるので、感謝しています」と笑顔をのぞかせた。
つづいて、初めて訪れた博多座にアーニャ4人は、「博多座の階段がすっごく大きくてビックリしました!」(池村)、「博多座の会場はとても広くてすごいなぁと思いました!」(井澤)、「博多座はカッコイイ建物だな!って思いました。こんな劇場で公演出来ることがすごく楽しみです!!」(福地)、「博多座は、周りに美味しい食べ物のお店がたくさんあるみたいなので、何を食べようかなって考えるのも楽しみです」(増田)……と、意外な切り口での魅力を発表。彼女たちの愛くるしさに、記者たちの目尻も下がるばかり。
続いて本作で好きなシーンや見どころを尋ねると、森崎は「今作は、遠藤先生が生んでくださった原作を基にした、日本オリジナルのミュージカルとなっています。皆さんがコミックで読み慣れたあの台詞やこの台詞を、オリジナルのメロディに乗っかって各キャラクターが歌っている。そこがミュージカルの醍醐味ですので、そんな部分に注目してミュージカル『SPY×FAMILY』の世界を存分に味わっていただけたらと!」と答えた。一方で鈴木は、「先ほどのミュージカルの醍醐味というところで、オープニングのナンバーを大迫力でお届けしています。さらにそのナンバーがアレンジを変え、登場するキャラクターも変化して何度か出てくるので、是非注目してご覧いただけると嬉しいです」と語った。そして、ヨル役の二人はというと、「細かいところになるんですが…ちち(ロイド)がアーニャさんを抱っこするシーンがいくつか登場しますが、その姿が…萌えます♡。もう……お父さんしてます!って感じで!アーニャさんもですけど、お二人がとっても可愛いんです。癒しの瞬間なのでお見逃しなく」と唯月の思わぬ萌えポイントに笑いが起きた。一方佐々木は全部がお気に入り、としつつも「ヨルの弟ユーリがフォージャ―家を初めて訪ねて来る場面で、ロイドさんを敵視しているので、彼に対して憎たらしくいろんな言葉を並び立てるんですが、『背が高くて…顔が良くて…』とすべてが誉め言葉にしかなっていないんです(笑)。そんなユーリが弟らしくてが可愛いなって、いつも思っています」と弟思いのヨルらしい姉心をみせた。
そして同じく見どころ・好きな場面をアーニャ役の4人にも聞いてみると、「はは(ヨル)がロイヤルホテルで戦うシーンがとても“熱い”ので、 あおちゃんもやってみたいな~って思いながら、いつもワクワクして見ています!」と池村碧彩が「熱い」シーンを挙げると、井澤美遥は「フルメタルレディ(〈黄昏(たそがれ)〉の上官でシルヴィア・シャーウッドの異名)のシーンが大好きです。シルヴィアさんがかっこいいからです!」と答え、福地美晴は「どの場面も好きなんですけど、私が一番好きなのはフォージャ―家のみんなでお婆さんを助けるシーンが好きです。本当の家族になった気持ちになれるからです!」と好きな場面を挙げた。最後に増田梨沙は「私は、オープニングのシルヴィアさんが踊るシーンがかっこよくて好きです。いつも楽屋とか舞台袖で踊ってみたりしています」と明かすと、実際にその踊りをその場で披露し、その完成度の高さに拍手が起きた。
最後に、森崎と鈴木から「ようやく博多座まで来れることが出来てホッとしてますし、とても嬉しいです。ぜひぜひ、劇場へお越しいただけたらと思います。お待ちしております」(森崎)、「原作コミックから飛び出したようなキャラクター、そして何より、生のアーニャが皆さんをお待ちしています。ぜひ楽しんでください」(鈴木)と、お客さんに向けてのご挨拶で会見を締めた。
ミュージカル『SPY×FAMILY』博多座公演は、いよいよ折り返しを迎え、5月21日(日)の大千穐楽まで駆け抜ける!ローソンチケットでは残りの公演のチケットも発売中。ちょっと変わった《仮初めの家族》の物語の行く末と可愛いアーニャの姿を見届けに、ぜひ劇場へ足を運んでみては?