ミュージカル『SUNNY(サニー)』が2023年6月26日(月)から7月5日(水)まで東京・東京建物 Brillia HALL、7月9日(日)から7月13日(木)までは大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて上演される。

2011年に韓国で製作され、大ヒットを遂げた映画「SUNNY」を80年代のヒット曲に乗せて、世界初の舞台化となるミュージカル『SUNNY』。「SUNNY」のメンバーの一人である桜役を演じるのは、お笑い芸人で活躍している馬場園梓。映画「SUNNY」の大ファンでもあり、本公演でミュージカルに初挑戦する彼女が取材会を開き、自身の体験や過去の思い出を振り返りながらミュージカル『SUNNY』に対する想いを語った。

「もともと本格的なミュージカルを直接見たことがなく、あこがれだったミュージカルのオファーをいただいたときはとても嬉しかったとのことで、同時にお笑い芸人のオファーがあったことにまず驚いた」と話した。また、学生時代に部活動に所属したことがないことから、体力に不安を感じていたが、まもなく稽古が始まるとのことで、「体系は役柄上現状維持しつつ、今までにはない努力が必要」と意気込んでいた。

桜という役について質問があった際には、「とても素直でムードメーカーな存在。友達想いでやさしいところ、豪快な部分があるところが自分に似ている。感情移入できるところが楽しみです」と、自身の性格と重ね合わせて話した。また、「SUNNY」の物語と現代を比べて、「現代の人間関係にはない、からっとした、自分の思いをダイレクトに伝えられているところに魅力を感じた」とのこと。「ダイレクトに思いを言葉で相手に伝えることがなかなか難しい現代を生きているからこそ、“伝える”行為で築ける濃厚な人間関係や人とのつながりが大事だと実感した」と語った。

初めてミュージカル女優として舞台に立つことに対してとても前向きな気持ちと「SUNNY」への愛を語ってくれた馬場園だったが、「今後もお笑い芸人としての舞台も大事にしつつ、女優としても様々なことにチャレンジしていきたい」と熱を込めた。

最後に今を生きる全世代の方に対して、「SUNNYはどの世代も楽しめる作品になっています。深い絆・人間関係の濃い関わり合い・感情の表現はこれから先もなくしてはいけないと考えています。80年代の歌もたくさん使われていて、全世代が様々な分野で楽しめる作品となっています」とメッセージを送った。

あの頃の笑いと涙の青春時代を想起させるミュージカル『SUNNY』。80年代のヒット曲にのせて、大物アーティストによる最高の舞台を是非劇場で楽しんで欲しい。