主演:ウエンツ瑛士/上川一哉、上山竜治/小柳 友 ミュージカル「アンドレ・デジール 最後の作品」上演決定!


舞台は1960年代パリ。最強タッグ 《高橋亜子、清塚信也、鈴木裕美》が生んだオリジナルミュージカル『アンドレ・デジール 最後の作品』待望の初演!

 

2023年9月12日(火)~23日(土)に東京・よみうり大手町ホール、9月29日(金)~10月1日(日)に大阪・サンケイホールブリーゼにて、ミュージカル「アンドレ・デジール 最後の作品」を上演いたします。

ミュージカル「アンドレ・デジール 最後の作品」は、日本のミュージカル界を牽引する脚本家の高橋亜子と演出家の鈴木裕美が、長い時間を費やし、テーマ探しや作品の骨組みを話し合いながら創り上げた作品です。そこに気鋭の作曲家・清塚信也が加わり、“音楽”というキャンバスに“音の藝術”を描きます。
物語のテーマは“共鳴”。1960年代のパリで、画家のアンドレ・デジールに果てない憧憬を抱き、才能はあるものの境遇に恵まれない青年画家のエミールと、絵画への愛と豊富な知識を持つジャンが出会い、深く“共鳴”することで一人では到達できない藝術を生み出します。しかしそれが裏ビジネスに利用されることとなり、二人は「“贋作”を創る」という最もタブーとされている世界に踏み込みます。許されないこととわかっていながらも、“贋作”の世界で“共鳴”し、本物と見分けがつかないほどの深く美しい作品を創り出すこととなった二人が進む先とは――。“藝術”への熱い想いと挫折。虚と実が交差する中で、二人の“共鳴”の行方を描きます。
エミール役は、「太平洋序曲」「ブラッド・ブラザーズ」といったミュージカルで高い注目を集めたウエンツ瑛士と、2021年の劇団四季退団後、「ムーラン・ルージュ! ザ・ミュージカル」ミュージカル「ジキル&ハイド」ら話題作への出演が続く上川一哉がWキャストを務めます。ジャン役は、ミュージカル『マリー・キュリー』ミュージカル『エリザベート』への出演も記憶に新しい上山竜治と、音楽劇 「ある馬の物語」や、舞台「森 フォレ」への出演で話題を呼んだ小柳 友によるWキャストとなります。

今回の発表にあたり、脚本家の高橋亜子、作曲家の清塚信也、演出家の鈴木裕美、そしてエミール役、ジャン役を務める4人よりコメントが到着いたしました。“演劇”の世界で未来を見据える実力派揃いのキャスト陣と共に贈る“演劇”という“藝術”、そして、音楽=聴覚、絵画=視覚、創作=身体が三位一体となる作品が織りなす、新たなオリジナルミュージカルの誕生にご期待ください。

 

コメント


◆作:高橋亜子

始まりは六年前。鈴木裕美さんと新作ミュージカルを作る機会をいただき、どんな作品にしたいかアイデアを出し合うところから始めました。やがて自分の描きたい本質が見えてくる中、何度も打合せを重ね、脚本を構築してきました。作曲の清塚信也さん始め、素晴らしい俳優の皆さん、スタッフの皆さんが集まってくださり、いよいよスタート。身が引き締まる想いです。
これは共鳴の物語です。引き寄せられるように出会い、心が共鳴し合うことで、世界と繋がることができた二人の青年の物語。けれど思わぬ運命の中で二人の関係は変質していきます。それでも残るものを、見つめてみたいと思いました。人と人が出会い、一人では見られない景色を見ることは、人生で最も素晴らしいことの一つだと思います。心が響き合うことで生まれる形のない美しいものを、皆様にお見せできればと思っています。


◆音楽:清塚信也

日本語というのは、英語とあまりにも遠いリズムで出来ていて、本来であれば英語のために作られた曲を日本語でやるのはかなり無理があります。なので、日本語のために作られた音楽でミュージカルをやるのはとても意味のあることです。それも、この素敵なメンバーで、日本のミュージカルが作れる喜びは、それはそれは強いものです。


◆演出:鈴木裕美

とてもとても長い時間をかけて亜子さんと話し合ってきた物語です。テーマは共鳴。共鳴というテーマは、ミュージカルという手法で語るのが最適なのは言うまでもありません。音楽の清塚さんとは「シラノ・ド・ベルジュラック」で初めてご一緒し、ミュージカルを作るのは「GOYA 」に続き2作目です。清塚さんの繊細で自由で詩情溢れる音楽と、物語に対する冷静で正確な視線には全幅の信頼を寄せています。振付の柴一平さんとは「陰陽師」など多くの作品でご一緒しており、今回はコンテンポラリー、バレエ、ジャズと多彩な振付をお願いすることになっています。俳優陣も何度もご一緒している方、初めましての方含めて実力のある方ばかりです。このミュージカルを見ることを最も楽しみにしているのは私かもしれません。


◆ウエンツ瑛士

このメンバーで日本初演、オリジナルミュージカルをやれる事をとても嬉しく思います。現時点で最高に面白いですが、微力ながらも稽古をしながら自分が感じた事をしっかり伝えてどんどんブラッシュアップしていきたいと思います。改めてオリジナル作品を作ることがどれほど大変か、そしてミュージカル作る事がどれほど大変か、感じています。これは本当に才能があって、努力が出来る人じゃなければ作れない作品です。しっかりとリスペクトを持って、しかし臆する事なくチームを作っていきたいです。全てを曝け出して委ねられる仲間がいる安心感。みんなでお客様に届けます。今から楽しみでしょうがないです。是非ご期待ください。


◆上川一哉

この度、エミール・マルタン役を務めさせていただきます。まずはこの作品とのご縁をいただけた事に心から感謝いたします。と同時に、胸の高鳴りをおさえる事が出来ない自分がここにいます。このエミールという役は僕にとって、本当に、大きな大きな挑戦です。幸せな挑戦です。ありのままの自分をさらけ出し、全力で作品と役に向き合っていきます。真っ白なキャンバスに、心そのままにエミールを描き、ご一緒させていただく素晴らしいカンパニーの皆さまと共鳴し合いながら、この作品を旅していけたらと思っています。よろしくお願いいたします。


◆上山竜治

数年前に、演出の鈴木裕美さんが『国産オリジナルミュージカル作品を創っている』と仰っていて、盛り上がりながらお話をさせていただいたのを覚えています。それがこうして、素晴らしいキャスト、スタッフが集まり実現し、しかも自分がそこに出演させていただくことに感動しています。この作品は、孤独を感じやすいこのご時世に、手を差し伸べ合うことの大切さを感じさせてくれます。凸凹の2人が足りないものを補いながら、不器用ながらもトラウマに立ち向かっていく姿を見て、時に笑いながら、一緒に”共鳴”してもらえるように頑張りたいです。ぜひ、世界初演のオリジナル作品を劇場で、生で、ご覧ください。


◆小柳 友

今回初めてミュージカルに出演させていただきます。華やかなミュージカルの世界に一歩足を踏み入れることがはたして自分に出来るのか…と不安な気持ちでいっぱいでしたが、この脚本を最初に読んだ時、参加したい、この作品の一員になりたい、ジャン役を通してエミールと共鳴したいと強く思いました。希望を見出してくださった演出の鈴木裕美さんには感謝しかありません。錚々たるキャストの皆さんと並んでいることに正直震えておりますが、不安と期待の狭間にいる今を楽しみたいと思います。憧れてやまない藝術の世界にどっぷりと浸かりつつ、今できる自分なりの全てを尽くして、みなさまに届けられたらと思っています。

 

あらすじ

20世紀初頭に不慮の死を遂げた大画家アンドレ・デジール。
共にデジールを信奉していたエミールとジャンは、運命に導かれるように出会い、二人で一緒に絵を描くようになる。二人の魂は共鳴し合い、一人では到達できない芸術の高みへ登っていくことができた。だがその絵の素晴らしさゆえに二人は巧妙な贋作ビジネスに巻き込まれる。アンドレ・デジールが不慮の事故死の直前に描いたであろう「最後の作品」。それは事故で燃えてしまっており、絵画ファンの間で永遠の幻とされていた。その「最後の作品」を描くように依頼されたのだ。
アンドレ・デジールの「最後の作品」を巡り、別の時代に生きるデジールとエミールの人生が交差した時、思いも寄らない愛と真実が浮かび上がる。そしてエミールとジャンの関係は大きく変わっていく――