世界を震わせた最高傑作!これを観ずしてミュージカルは語れない―
心揺さぶるこの熱狂を体感せよ!
1980年代のイギリス北部の炭鉱の町を舞台に、バレエダンサーを目指すひとりの少年と彼を取り巻く大人たちの姿を描き、世界中を虜にした映画「BILLY ELLIOT」(邦題「リトル・ダンサー」)。スティーヴン・ダルドリーが初めて監督を務めた長編映画であり、2000年に上映されると全世界で高く評価され、50近い賞を受賞する大ヒット作品となった。そして、2005年にはリー・ホール(映画『ロケットマン』『キャッツ』)が脚本・歌詞、映画と同様にスティーヴン・ダルドリーが演出を担当し、そこにエルトン・ジョン(ミュージカル『ライオンキング』)が音楽で加わりミュージカル化され、2006年には英国ローレンス・オリヴィエ賞4部門、2009年にはトニー賞で10部門を獲得するなど世界中で大成功を収めた。
日本では2017年に日本人キャストで初演。開幕に向けて約1年に渡るオーディションを経て選ばれたビリー・エリオットと、同じくオーディションで選ばれた大人キャストが約16万人の観客を熱狂させ、菊田一夫演劇賞大賞や読売演劇賞選考委員特別賞など数多くの演劇賞を受賞し、日本演劇界にも一大旋風を巻き起こした。2020年は新たなビリー・エリオットを迎え再演。新型コロナウイルスの影響による一部公演中止を乗り越え、再び日本を感動の渦に巻き込んだ。
ビリーを演じるのは厳しいオーディションを勝ち抜いた4人の少年たち!
人生一度きりの挑戦!今しか見られない少年たちの輝きに、きっとあなたも涙する―
主人公のビリー・エリオットは、演技や歌だけでなく、バレエ、タップダンス、器械体操など様々な分野において高い能力が必要になる難役。そのため、本作品では上演の度に長期トレーニングと並行してオーディションを行い、ビリーを選出してきた。その成果として、主役ビリーを演じた子どもたち3人が、ロンドン初演後の2006年ローレンス・オリヴィエ賞、ブロードウェイ進出後の2009年トニー賞、双方の主演男優賞部門で史上初の3人同時受賞を果たすほどとなったのである。
今年も、初演、再演と同じく1年以上に渡るレッスン形式のオーディションを実施。2023年3月、応募総数1375名の中から書類審査を通過したのはわずか215名。さらに、第一次オーディションで11名、第二次オーディションで7名が残り、遂に、この度ビリー・エリオット役が決定した。
熱い思いとたゆまぬ努力で、ビリー役という夢への切符をつかみ取った、個性豊かな4人。11歳前後の少年にしか演じられないビリー役は、彼等にとっても人生一度きりの挑戦となる。今この瞬間に全力を捧げる少年たちの輝きを是非劇場で。
歴代公演で特別番組のナビゲーターを務めてきた
綾瀬はるかさんからコメントが到着!
初演、再演と稽古場から本番までビリーの成長を見守り、作品のファンだと語る綾瀬さんは、今年の公演にも大きな期待を寄せている。ビリー役挑戦の難しさと、演じる少年たちの輝きを間近で感じてきた綾瀬さんから、ビリー決定にあたってのコメントが到着。
【コメント】
はじめて「ビリー・エリオット」を観た時の心が波打つような感動をおぼえています。 ビリー役は1年をかけて、様々な能力を高く要求されるオーディションで選ばれますが、 子供たちの一生懸命で、直向きな挑戦が、物語の中にいるビリー少年に息を吹き込み重なっていくのだと思います。まだご覧になったことがない皆様にも、是非小さなダンサーの挑戦と躍動していく姿を観て頂きたいです。
【ビリー・エリオット役 紹介・コメント】
浅田良舞 (あさだ・りょうま)
2012年5月生まれ。
バレエダンサーである両親のもとで2歳からバレエを始める。一度決めたことは最後までやり遂げる芯の強さと勇気が持ち味。2023年に英国ロイヤルバレエスクールサマースクールにスカラシップにて参加。
[コンクール歴]ユースグランプリ2024日本予選プリコンペティティブ部門第1位
【コメント】
バレエ教室の先輩が初演と再演のビリー役に選ばれていたので、「次は自分がビリーになりたい」と思って応募しました。
オーディションでは、初めて経験したタップダンスや器械体操も上達できて、とにかく精一杯、自分のやれることを全力でやり抜きました。合格を聞いた時は表情に出せなかったのですが、実は1人になった瞬間、飛んで喜びました。
お客さまが感動し、「自分もビリーのようになりたい!」と感じてもらえるようなビリーにしたいです。特に、僕も感動した「アングリーダンス」で感情を出し切れるように頑張りたいです。
石黒瑛土(いしぐろ・えいと)
2012年9月生まれ。
3歳でバレエを始める。明るく人懐っこい性格で、正義感も強い頑張り屋。大舞台にも強く、誰にも負けない探求心を垣間見せる。2023年にはフランスのモナコプリンセスグレースダンスアカデミーへの留学を果たした。
[コンクール歴]2023年NBA全国バレエコンクール第1位/2023年YBCバレエコンクール第1位
【コメント】
初演と再演を観た時、ビリーのエネルギーがとても伝わってきて、「自分もやってみたい!」という気持ちになりました。
オーディションでは、前向きな気持ちを忘れず、自分の持っているものをすべて出し切ろうと思いました。合格できたときは本当に最高な気持ちで、すぐに写真撮影や取材が始まって、ワクワクが止まりませんでした。
ビリーは夢を追いかけ、誰がなんと言おうと自分の意志は曲げずに頑張る少年です。僕も全力で練習に励み、これまでにはない“常識を打ち破る”ビリーになりたいです。
井上宇一郎(いのうえ・ういちろう)
2010年7月生まれ。
バレエダンサーである両親からバレエを学び、3歳で初舞台を踏む。エネルギー溢れる踊りを見せ、海外への短期留学も経験した。繊細さと大胆さを兼ね備えた性格で、ピアノも弾きこなす多彩ぶり。
[コンクール歴]2022年ヴィクトワールバレエコンペティション第2位/パシフィックインターナショナルバレエコンペティション3位
【コメント】
『ビリー・エリオット』の映像を観て感動して応募しました。オーディションではみんなと新しいことを学べて、やってみたかったタップダンスにも挑戦できて、楽しく頑張れました。
ビリー役に決まった時はビックリしすぎて、今でもまだ実感が湧いていません。
僕にとってのビリーは“挑戦”です。お客様に元気を与えられるように、自分のエネルギーを出し切って踊りたいです。初めて挑戦する演技でも感情をうまく引き出せるように、そして、器械体操もきれいにカッコよくできるように頑張ります。
たくさん練習をして、お客さまを楽しませることのできる、最高のビリーになりたいです。
春山嘉夢一(はるやま・かむい)
2011年1月生まれ。
ビリー役への人一倍強い思いで努力し、役を掴む。レッスン中も楽しむことを忘れないポジティブな性格。バレエの他にも器械体操や二重跳びなど抜群の運動神経を見せる。
[コンクール歴]2023年NBA全国バレエコンクール(小学5・6年の部)第2位/2022年バレエコンクールin横浜(ジュニア3部門)第3位
【コメント】
母に連れて行ってもらった『ビリー・エリオット』の感動が忘れられず、「自分もビリーになりたい!」と真っ先に応募しました。バレエを踊っていると、時間を忘れるほど無我夢中になれるところがビリーに似ていると思います。
オーディションを通して、最初はできなかったことが、どんどんできるようになってきて、毎日が楽しかったです。ビリー役に決まった時は、世界一幸せな気分でした。
ビリーは希望に満ちていて、「必ず夢を叶える!」という強い意志のある少年です。僕も自分らしいビリーを追究して、お客さまに希望を与えられるようになりたいです。