ミュージカル『この世界の片隅に』製作会見の写真到着!

世界中が涙した不朽の名作が、アンジェラ・アキのオリジナル楽曲に乗せて、世界初のミュージカル化。

こうの史代による原作漫画『この世界の片隅に』は、太平洋戦争下の広島県呉市に生きる人々の物語でありながら、つつましくも美しい日々とそこで暮らす人びとが淡々と丁寧に描かれ、それゆえにいっそう生きることの美しさが胸に迫る作品だ。

今まで2度にわたる映画化、実写ドラマ化と、様々に形を変えて永遠に残り続けるだろう、不朽の名作を、ミュージカル化として新たに上演。この脚本・演出を手掛けるのは、原作コミック『四月は君の嘘』をミュージカル作品として成功へと導いた上田一豪。そしてミュージカル全編を彩る音楽を手掛けるのは、卒業ソング「手紙~拝啓十五の君へ~」を作詞・作曲し、10年ぶりに再始動するアンジェラ・アキに決定。

2024年5月から日生劇場で上演し、『この世界の片隅に』の舞台である広島県の呉市で大千穐楽を迎える予定だ。

開幕に先立ち製作会見が行われた。登壇したのは、昆夏美、大原櫻子、海宝直人、村井良太、平野綾、桜井玲香、音月桂、上田一豪(脚本・演出)の計8名。製作会見でのコメントと写真をお届け!

▼製作会見コメント

―――脚本にする時気を使ったことや、ポイント。お客様へ届けたい事

上田 元々の原作が戦争をテーマにしながら、そこで暮らす人の心の小さな機微が繊細に描かれるような作品ですので、舞台化するのは大きなチャレンジでした。そしてどうやって舞台に昇華させるか考えた時に、原作漫画にいかに迫るかだと思いました。

ですので物語の筋は何か新しいものをお届けするというよりは、この主人公の感情の道をどのように届けたらよりお客様へ届くかを考えています。そして、誰かの特別なストーリーなのではなく「私たち一人一人のお話である」という事が伝わるように、奇をてらって演出したり、与えたりするのではなく、お客さんへ歩みよる事を考えています。

―――作品への想い

 出演が決まった時は嬉しかったのと同時に少し意外でした。日本人役をあまりやったことないので…(笑)

日本の歴史や作品を日本人としての感性で作っていけるのが楽しみです。

色んな方に「原作が好きで、楽しみにしている」と言葉をかけていただいているので、原作が好きな方たちの期待に応えるようにみんなで作っていけたらいいなと思います。

大原 出演のお話をいただいて、脚本や音楽を聴かせていただいた時に涙が止まりませんでした。久しぶりに台本の文字が見えなくなるぐらいで・・・。特にアンジェラ・アキさんの音楽を聴いたときは、ミュージカルならではの『この世界の片隅に』の世界観は広がった気がしました。(昆の話を受けて)私もお芝居が好きな方から、高校の同級生まで、沢山の方から反響をいただきました。

海宝 この作品は漫画や、ドラマ、映画などを通して沢山の方に愛されている作品です。これがミュージカル化するにあたって、初演から参加させていただけるのは凄く光栄です。またアンジェラ・アキさんもこの作品で復帰されるという事で、やはりとても幸せなことだと思いますし、とても楽しみです。

村井 『この世界の片隅に』の舞台化に出演できるとなった時に、第一に思ったことは、この早々たるメンバーで、みなさまドレスとかお似合いの方ばかりじゃないですか。だからこの作品で良かったと思いました。僕絶対スーツとかタキシードとか似合わないので…(笑)

日本オリジナルミュージカルですし、これを機に日本を代表するような作品に仕上がればと思います。全員で力を合わせて頑張ります。よろしくお願いいたします。

平野 この作品は沢山の方に愛されて、日本だけでなく世界からも注目されている作品です。そしてこの舞台が、ストレートプレイではなくミュージカルである事に何か意味があるのではないかと思います。ですので歌や音楽にもこだわりながら準備していきます。

櫻井 『この世界の片隅に』は、ミュージカル化は初めてですけど、ドラマ化などもされてきた作品です。

そこで、今までこの作品に携わった方にミュージカルに出演するんですとお伝えした時に、「本当にかけがえのない作品だから頑張ってね。このテーマはあまりないものではあるしあまりにもリアルすぎてどう受け止めたらいいのか言語化しにくい作品でもあるから、役を演じることは悩むし頑張ってつくってきたけど、やった後に残るものはかけがえのないもの。だからあなたも頑張りなさい。」という言葉を頂きました。

今回のミュージカル化にあたって白木リンをしっかり演じられたらなと思います。

音月 ミュージカルよりストレートプレイよりの方が最近は多かったので、情報解禁された時の反響が大きかったです。アンジェラ・アキさんの作られたデモ曲を聞いて、心が動くような素敵な楽曲ばかりでしたので、沢山の方の力をお借りしながらこの作品の良いスパイスになればいいなと思います。

▼製作会見写真

▼作品PV