坂本昌行・多部未華子 主演
ミュージカル『TOP HAT』製作発表レポート

10/2(火)、都内にて、11月から上演となるミュージカル『TOP HAT』の製作発表が行われた。
登壇したのは演出を務めるマシュー・ホワイト、振付のビル・ディーマーと、坂本昌行、多部未華子、屋良朝幸、朝海ひかる、益岡徹、浅野和之の8名。この作品への出演が決まった時の思いや、意気込み、注目してほしいポイントなどを語った。

以下、マシュー・ビル・坂本・多部・屋良のコメントを抜粋。

マシュー「この作品は、コミカル・スタイリッシュ・チャーミング・ロマンティックの4つのコンビネーションでできている作品。TOP HATは現実の社会にあるような悲しい出来事とは全く違う世界なので、明るく軽妙で楽しいコメディーの世界を皆さんに楽しんでいただきたいです」

―日本人キャストの印象は?

マシュー「世界で1番のキャストだと思います。1年半前に来日してキャスティングしました。歌えて踊れて演技のできる人が必要だから、キャスティングがとても難しい作品。この出演者の皆さんと一緒にできるのを楽しみにしています。」


ビル「
この作品ではタップ・社交ダンス・ジャズ・ミュージカルのダンスなど、多くの素敵なダンスが披露されます。燕尾服を着た男たちが踊る、気品に溢れるエレガンスなダンスも注目してほしいですね」坂本「来日公演2回観ました。なんてすばらしい、コミカルだけどおしゃれな作品なんだろう、こんな作品出れたらいいな、と思っていました。出演が決まった時は、100%の喜びと、100%の怖さを感じましたね。(TOP HAT映画出演者である)フレッド・アステアのダンスがとてもすごいから、彼のダンスに近づかなければと思っています。今後、稽古を重ねるたびにより深く作品への愛が深まっていくと思います」

―ダンスの練習はいかがですか?

坂本「大変、の一言です。軽やかに見えるステップの中に激しいステップが組み込まれているので、激しいように見せず、華麗にみせたいです」


多部
「こんなゴージャスで素敵な舞台に参加できることを嬉しく思っています。オーディションを受けたのですが、出演が決まってからは不安と自信のないのと怖いのと、、、自信をもってできるようになるには、まだまだ時間がかかりそうです」

―デイルという役については?

多部「一番感情の波があるのがデイルだと思うので、そこをうまく表現できたらいいなと思います。その中にある歌や踊りの中にも、デイルの感情の流れが歌詞やステップ乗っていると思うので、それを表現したいです」


屋良
「演じる役は情熱的で、ナルシスト。自分が大好きで、自分が一番、というキャラクター。やったことのないキャラクターなので、新しい自分に出会えたらと思っています。自分の中にある小さなナルシストを存分に大きくして、この役を育てていきたいです」

 

会見では多部が「(坂本との)呼吸はまだ揃ってはいない」などと話し笑いを誘ったが、坂本が多部について「僕の創造を簡単に超えたミュージカルスター」と大絶賛。多部も「坂本に頼りまくっていきたい」と話すなど、お互いへの期待感・信頼感を表現していた。

豪華な衣装や、朝海や益岡、浅野など実力派の演技も注目される本作。11/5(月)から東急シアターオーブ(東京)、12/1(土)から梅田芸術劇場メインホール(大阪)にて上演される。

本作は、ダンスを得意とする坂本も苦労する難しいダンスがふんだんに盛り込まれた作品となっているという。素敵な歌声に聞きほれて、見事なダンスにうっとり、そしてたっぷり笑える。そんな体験を是非劇場でお楽しみあれ。

 

取材・文・写真/ローチケ演劇部員