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「ライブエンターテインメントの楽しさと興奮を観客の皆様と分かち合いたい」という想いから生まれた、俳優プロデュースの『ACTORS☆LEAGUE』プロジェクト。野球をこよなく愛する俳優・黒羽麻璃央プロデュースの『ACTORS☆LEAGUE in Baseball 2023』は、東京ドームでの開催も今年で3年目。黒羽麻璃央率いる【BLACK WINGS】と和田琢磨率いる【DIAMOND BEARS】に加え、荒牧慶彦がキャプテンを務める【GEM SCARLETS】が新たに参戦し、「野球×エンターテインメント」を掲げて、三つ巴の真剣勝負を繰り広げる。
今回、黒羽麻璃央と和田琢磨に、今年の見どころや注目選手を語ってもらった。現在、2連勝しているDIAMOND BEARS。果たして今年の勝敗の行方は…?
──『ACTORS☆LEAGUE in Baseball』で、黒羽さんはプロデューサー兼「BLACK WINGS」のキャプテンとして、和田さんも「DIAMOND BEARS」のキャプテンとして3回目の出場となりますが、あらためて、本イベントの魅力とは?
黒羽 まず、野球の試合に関して言うと、ずっとガチでやってきたので、役者として普段お芝居している時には見えない表情だったり雰囲気だったりを感じていただけると思うし、そういった童心に帰った姿を見られるというのが魅力かなと思っております。
和田 麻璃央くんが言ったことと少し重なりますが、学生時代に戻ったように、一人一人野球を楽しんでいる姿が、結果的にお客様にも楽しんでいただけているというのが、アクターズリーグの大きな魅力のひとつかなと思います。
──たしかに、お芝居をしている時とはまた違った真剣な表情がみられること、そこに、ドラマティックな試合展開が加わることで、アクターズリーグならではの魅力となっていますよね。ちなみに、今年の見どころは?
黒羽 今年は何といっても“三つ巴の戦い”ですね。2022年までの2チームに、荒牧さん率いる新チームが参入して、野球とエンタメが融合したエキシビションマッチから3チームの真剣勝負が始まります。もちろん『ACTORS☆LEAGUE in Baseball』なので、野球に関する戦いにはなりますが、野球を知らない方、野球にあまり詳しくない方でも楽しんでもらえるような対決になっていると思います。
──会見で「WBCに負けないように盛り上げたい」というようなこともおっしゃっていましたが、当時、みなさんのTwitterも大盛り上がりでしたね
黒羽 野球に関して言えばその流れがありますので、『ACTORS☆LEAGUE in Baseball 2023』では、「誰が大谷翔平さんになるのか」という点も注目してもらいたいですね。
──練習をしている今の段階では、誰が大谷選手のようになるか……というのは、まだ予測はできない感じでしょうか?
黒羽 僕の予想では、僕がなります(笑)。帽子とグローブを投げる準備はできているので(笑)。ということは、今年、BLACK WINGSは勝たなきゃいけないという感じですね(笑)。
和田 去年も麻璃央くんが、アクターズ1年目の北園(涼)くんを見て、「抑え投手、かっこいいな」と言って負けていたんですよ。今年もこういう麻璃央くんの個人的な欲が出るということは、BLACK WINGSは危ういんじゃないかな(笑)。
黒羽 まずは、チームプレーよりも個人プレーです。それを優先させようとするから負けるんですかね(笑)。
──ちょうどお話が出たのでお聞きしますが、2021年の『ACTORS☆LEAGUE 2021』から、2022年のゲーム、野球、バスケと、プロデューサーチームが“勝ち”を経験していないという試合が続いていますね……
黒羽 プロデューサーはやることがいっぱいあるから、多分、いい意味で試合だけに集中できないのかな……(笑)。
和田 当日も忙しいからね。
黒羽 閉会式でもアレしなきゃコレしなきゃとかね(笑)。ただ、僕は今年3年目なので、そのあたりのことにはもう心の余裕もできているから、今年は違いますよ。ゲームもバスケも、今年からはプロデューサーチームが全勝すると睨んでいます。
──(取材当日から)東京ドームでの試合まで残り1ヶ月を切りました。まだ全員集まって練習はできていないかもしれませんが、現時点で、ご自身のチームのコンディションはいかがでしょうか。
黒羽 BLACK WINGSは、今日見た限り、ちょこちょこミスはありましたけど、ここからみんなそれぞれ仕上げてくるだろうなって思っています。
和田 DIAMOND BEARSは、去年と一昨年、ピッチャーとして投げていなかった人が今日の練習試合で投げてみて、「意外とできるんだ!?」みたいな。そうやっていろいろ模索している段階です。でも、いい収穫がありましたね。
──別の取材で岡宮来夢さんにお話をうかがった際、もうすでに気合十分でした
黒羽 本当ですか?
和田 でも、今日の練習でも良かったよね。
黒羽 来夢、いつの間にかスイッチヒッター(左右両方の打席でバッティングを行う選手のこと)みたいになってましたね。
和田 え、野球もできて、バスケもできるの?
黒羽 どっちかにしてほしいよね。役者として歌も歌えて、お芝居もできて……、来夢はグイグイ勢いがきてる感じがする。まさに飛ぶ鳥を落とす勢いって感じ。でも、負けないぞ!…って、味方なんだよな(笑)。
──でも、勢いがある人が同じチームにいるのは頼もしいですよね(笑)。ところで、今年初めて『ACTORS☆LEAGUE in Baseball』を観る方もいると思うので、お互いのチームの特徴や強みを教えていただけますか?
黒羽 DIAMOND BEARSは、本当にチームとして芯が太いんですよ。今日の試合を観ていても思いましたけど、みんなバットが振れてる。それが素晴らしい。しかも、当たれば飛ぶし。あと、大見(拓土)くん! 元気いっぱいでいいですね、彼は。
和田 あいつ練習はいいんだよなぁ。練習はいいんだよ……。
黒羽 でも、素晴らしい活躍でしたよね。
和田 練習ではすごくいいのに、本番は弱いのよ(笑)。麻璃央くんのBLACK WINGSは、ポテンシャルが高い人が結構いるんですよ。去年の戦いを観ていると、やる気と闘志があふれすぎて絡まっちゃうって感じ(笑)。でも今年3年目で、みなさんご経験もだいぶできているから、一発当たれば飛ぶ人もいるし、すごい球を投げる人もいるので、そのポテンシャルを遺憾なく発揮できた時、僕らのチームは太刀打ちできないくらい、やばいと思います。
黒羽 ただ、小心者の集まりなんですよ(笑)。
和田 そんなことないだろ!(笑)。
黒羽 緊張しいが多いというか、DIAMOND BEARSより若手が多いので、上手い力の抜き方をまだ知らないというか。勢いのまま力任せでいっちゃうところがあって、それが野球のプレーに出ちゃう。ただ、もう3年が経つんです。僕が思うに、人間として3年間成長してきたところもあると思うし、いままさに脂がのっているような、いい選手たちが揃っていると思います。
──今まで以上に熱い戦いが観られそうですね。最初に黒羽さんが紹介してくださったように、今年は“三つ巴の戦い”ということで、荒牧慶彦さん率いる「GEM SCARLETS(ジェムスカーレッツ)」も参戦します。どんなチームでしょうか?
黒羽 未知数の選手が多いですね。野球経験がほとんどない人たちが集まったチームなんですけど、運動神経が良い方もいるので侮れない。1部のエキシビションマッチは野球に詳しくない方でも楽しめるよう「投げる・捕る・打つ」の基本動作を取り入れた3つのゲームで対戦します。“三つ巴の戦い”になりますが、どこが勝つか本当に分からないというのが正直な感想です。だから我々2チームも気を抜けないですね。
──ツイッターの動画を観た感じでは、だいぶエンタメ要素の強いチームだなという印象でした
黒羽 色付けがすごいですよね。
和田 僕は糸川耀士郎くんのコメントを観たんだけど、最初はオラオラしてたのに、最後のほうになるとすごく丁寧になって、「この子、性格いいんだな」って思った(笑)。
──黒羽さんが今年の会見で、「アクターズリーグでは“スター”が生まれる」とおっしゃっていましたが、昨年を振り返って、お二人それぞれの中のスターはどの選手でしたか?
黒羽 僕は(高橋)健介(笑)。野球以外の場面で、なんでもやってくれたから、僕の中では彼が一番のヒーローです。選手から挙げるなら、うちのチームでは西川(俊介)くんが良かったかな。ワンバウンドで2ベース打ったし、ピッチングも良かったので、そういった意味でスターというか、ヒーローですね。実際に戦隊ヒーローでしたしね。
和田 去年は2点差でDIAMOND BEARSが勝利したんですね。序盤にうちのチームが点数入れて、後半、麻璃央くんのチームが追い上げてきたけど、最終的に2点差で逃げ切ったんです。実は、その2点って誰が決めたかって言うと、「僕」なんですよ。これワンチャンMVPあるかなと思ってたんだけど……なかったですね(笑)。だから個人的に、自分自身にMVPをあげたいなって。僕のタイムリーがなかったら同点だったっていう。誰も触れてくれないから、自分でこうやってPRしていこうかなって(笑)。
──ちなみに、ご自身以外だと誰かいらっしゃいますか?
和田 あ、自身以外(笑)。去年は鳥越(裕貴)くんが大活躍でMVPを取ったんですけど、一番バッターって大事で、彼がチームに勢いをつけてくれた感じがありますね。攻撃も守備も。だから、満場一致のMVPだったんですよ。僕らのチームの中でもやっぱり去年のスターは鳥越くんかなと思います。
──ありがとうございます! それでは、ご自身のチームで、それぞれ今年の注目選手を挙げるとしたらどなたでしょうか?
黒羽 新しく入ってくれた、小西成弥くんと田村升吾くん。小西くんは、今日の練習で数年ぶりに野球をやっているのを観たんです。実は昔、アクターズリーグとは関係ないところで野球の試合をしたことがあって、その時も、「上手だなぁ」と思っていたんですけど、今日あらためて観て、実感しました。バットに当たってたし、安定感もあるし。あとは戻って来た田中涼星くんと岡宮来夢くん。この4人が中心となって、うちのチームにいい風を吹き込んでくれるんじゃないかなって、期待してます。
和田 DIAMOND BEARSは、松島勇之介くん。去年から参加してくれているんですけど、元々持っている素質もすごいですし、人一倍“野球愛”がすごくて、今日の練習でもいい活躍していたので、彼にとても注目しています。あと小南光司くんもすごく良かった。この二人がキーマンになるんじゃないかな。
──逆に、お互いのチームで、要注意人物みたいな方っていらっしゃいますか?
黒羽 今日は本当に大見くんが良かったんですよ。DIAMOND BEARSには一発打てる人が多いんです。うちのチームは、そういう長打力がある人をちゃんと抑えないといけないなっていう感じがします。
和田 僕が警戒しているのは、麻璃央くんと来夢くん。この二人を抑えられたら、うちは今年大丈夫かなって。麻璃央くんがピッチャーで入ってくると厳しいんですよ、正直。
黒羽 名前挙げてもらって、ありがたいですね。あれかな……先発完投しようかな(笑)。
和田 いっちゃう?(笑)。
黒羽 今日2イニング投げただけで体痛いけど、本気で勝ちにいくなら先発完投。
和田 どんな方法でも勝てばいいんだよ。もちろんルールの範囲内でね(笑)。僕らは勝利の味を2回味わっているので、勝利に関しては貪欲にいきたいっていうのは分かるからね。夜、家に帰って清々しい気持ちで眠れるから(笑)。
黒羽 やっぱ我々は貪欲さが足りないのかな。個人で目立とうとしちゃうから(笑)。悔しくて眠れないってことはなくて、むしろ、前日のほうが眠れないですね。試合が楽しみで。修学旅行の前の日みたいな感じ(笑)。毎年寝不足で挑んでいるから、試合終わった夜は意外とすぐ寝れる。翌朝起きた時に悔しいなって思うんですけどね。ただ、僕らもそろそろベンチからDIAMOND BEARSが勝利の喜びを味わっている姿を見るのはしんどいので、今年は勝ちます!
──『ACTORS☆LEAGUE in Baseball 2023』への意気込み、観てくれる方へのメッセージをお願いします
和田 今年はお客様も声を出して観戦していただいていいようなので、去年よりも一層楽しんでいただけるんじゃないかなと思っています。試合以外でも充実した内容になっていると思うので、野球だけでなく、いろんな楽しみ方ができる一日になるはずです。球場の感覚を味わったことがないという方にもぜひ東京ドームに来ていだける機会ですし、スポーツ×エンタメの一日を僕たちも楽しみたいなと思いますので、みなさんの声援に応えられるように頑張りたいと思います。
黒羽 ありがたいことに3年連続やらせていただけるということもあり、観てくださる方も、出てくださる役者の方も飽きさせない、新たな要素をふんだんに入れています。ガチなところはガチでやってもらいながら、みなさんで楽しい一日が過ごせるように頑張りますので、ぜひ東京ドーム、もしくは配信で僕たちの姿を観ていただければなと思います。
インタビュー・文/佐藤則子