演劇集団キャラメルボックス2024クリスマスツアー『ミスター・ムーンライト』が12月に大阪と東京で上演される。本作は2001年に当時キャラメルボックスに所属していた上川隆也の主演で上演されたもので、作家志望の青年に亡くなった女性が憑依し、その体を借りて兄に逢いに行くことで騒動が巻き起こっていく物語。この劇団屈指の人気作に挑むことになった関根翔太、鍛治本大樹の2人と、脚本・演出を務める成井豊の3人に、作品のテーマなどについてたっぷりと話してもらった。
――初演は2001年で、23年ぶりの再演となる本作ですが、どのような経緯で再演になったのでしょうか。
成井 実は、25年前から20年前くらいにやっていた作品ってほとんど再演していないんです。いずれも死がテーマになっていて、わざと再演してこなかった。自分が人間ドッグで胃がんかも知れないと言われて、そのショックから新作で死がテーマのものばかり書いていたんです。自分の中で「死の時代」って呼んでいるんですよ。そこから死をテーマにしなくなって、脚本家として回復していったと僕自身は考えているんですけども、その頃の作品って、読み返したり見返したりするのが辛くて。封印していたんですが、昨年に『クローズ・ユア・アイズ』を試しにやってみたら思いのほか面白かった。自画自賛になりますが(笑)。それで、「死の時代」のものもやってみてもいいんじゃないかと思ったんですよ。それで『ミスター・ムーンライト』を見返したら、やっぱり面白かったんですよね。初演の映像には、本当に感動してしまいました。
――辛くて封印していたもののはずなのに、フタをあけてみたらワクワクしてしまっている感じでしょうか。
そうですね。あの初演に勝てるのか、ってものすごく不安です(笑)。あの頃の面々がみんな30代中盤で、もう最も脂が乗っている時期。隅から隅までギャグが仕込んであって、面白いんです。それを、今のメンバーで出来るのか…そこが不安ですね。
――そんな心配の声を聞いてしまいましたが(笑)、関根さんや鍛治本さんは『ミスター・ムーンライト』をやると聞いてどんなお気持ちでしたか?
関根 実は、キャラメルボックスの存在を知ったきっかけが『ミスター・ムーンライト』なんですよ。当時、演劇を始めようと思っていろいろな団体の作品を観ている中で、初演の映像をビデオで観て、もうずっと笑っていたんです。ゲラゲラ笑っちゃって、なんだこの団体は?って思いました。それで、生の舞台も見に行こう、ってなったんです。だから再演を聞いたときは「あの作品をやるんだ、めっちゃ面白かったよな…って、何の役になるのかな?って考えてましたね。それで、鹿島役です、って言われて、ちゃんとプレッシャーを感じました(笑)。でも、きっかけになった作品なので、すごい縁だと思いますし、尻込みせずに挑みたいと思います。
鍛治本 今の話を聞いてビックリしたんですけど、僕も初めてキャラメルボックスで見た映像作品が『ミスター・ムーンライト』なんですよ。今日はこの話しよう、と思ってたら、先に話されちゃったから…(笑)。僕はキャラメルボックスの存在をよく知らずに、養成所に飛び込んでいったので、入所したのにほとんどキャラメルボックスを観ていなかったんです。それで、入所が決まった時に観ていないとマズイよな、と思って、レンタルショップで借りたDVDが『ミスター・ムーンライト』でした。当時、唯一知っていた上川隆也さんが表紙に出ていたから選んだんです。
――お二人とも、劇団のことを良く知るきっかけになった、すごく縁のある作品なんですね。
鍛治本 そうですね。昨年の『クローズ・ユア・アイズ』にも出させていただいたんですが、その「死の時代」と言われている、今回の『ミスター・ムーンライト』と『アンフォゲッタブル』の3作品は個人的にすごく好きで、再演しないかな?と思っていたので、すごく嬉しかったです。成井さんのお話を聞いて、すでにハードルが上がっていますが(笑)、年齢的に今の僕と当時の成井さんが同じくらいで、人生経験としては初演のキャストのみなさんよりは少し多いはずなので、何とか初演よりも面白くしたいです!
――鍛治本さんは、初演の印象で覚えているものはありますか?
鍛治本 舞台作品を観るの自体がほぼ初めてで、もう目まぐるしくて、どんどんいろんな人が出たり入ったりして、どんどん無責任に面白いことを言って去っていく、って感じでした。最初はちょっと混乱したんですけど、真ん中に鹿島という人物がいて、鹿島と一緒においかけながら見入っていました。それまで舞台に持っていたイメージと全然違って、これから舞台を勉強していくぞ、という前に観ることができてよかったと思いましたね。
――成井さんは以前、どんな作品でも、この人だ!というキャストが見つからないとやらないとおっしゃっていましたが、今回のキャスティングについてはどのようにお考えになられたんですか。
成井 もちろん、今回もキャスティングがうまくいかなかったらやらないわけですし、そういう部分ではうまくハマったなと思っています。だからこそ、ゴーサインを出したわけですから。特に、関根がやる鹿島には、かなり期待値を…いや博打ですかね(笑)。関根って今、いくつになったの?
関根 33歳ですね
成井 初演の時の上川が35か36くらいかな。年齢的には近いけど、大変だとは思いますね。初演をやった頃は、もう上川はテレビで活躍するようになっていて、キャラメルボックスの舞台に立つのも2年に1回くらいになってて。折角出るんだから、やりがいのある役を書こう、ってできたのが鹿島だから、難しい役なんですよ。女性に憑依される男性っていう、普段の上川とは全然違う、作り込まないといけない役にわざと書いたんです。関根も本来は鹿島みたいな男じゃないけど、ここ近年で責任感もかなり伸びてきているんで、ここでバシッと難しい役をやって、ドーンと伸びてもらいたいですね。
――伸びしろを込めて、鹿島役に関根さんを選ばれたんですね。鍛治本さんについてはいかがですか。
成井 鍛治本も、演じる結城役とはまるで違う。でも、何年か前に『嵐になるまで待って』という作品で波多野役をやったんだけど(2016年)、それが非常に良くてね。悪い人ってわけではないんだけど、芝居全体の中では悪役の担当で、結城もそういう感じの役どころになるし、鍛治本にはまたこういう役を挑戦してもらいたいな、と。普段はそういう役をやらないんで、面白いんじゃないかと思いますね。期待値を含めて、面白いキャスティングができると踏んだので、再演を決意しました。
――バシッとイメージできるキャストが各役にいたからこそ、再演を決意できたんですね。
成井 ただ1点だけ、図書館長の利根川だけはうちのメンバーの中でできる人がいなくて。西川(浩幸)だとちょっと年齢が行き過ぎちゃうんで、近江谷太朗にお願いしました。
――関根さん、鍛治本さんは役に対して現在はどのような印象ですか。
関根 成井さんからはメールでこの役をやっていただけませんか、って連絡が来るんですけど、その時にも「非常に難しい役です」って書かれていたので、難しさは重々承知なんですけども。改めて映像を見て、台本を読んだりしていると、もう台本が真っ黒なんですよ。もうずっとしゃべってるんです。映像だと、それを感じさせない上川さんのセリフ術やテンポの良さをすごく感じます。役者として、挑戦し甲斐のある役ですね。
鍛治本 関根くんが言ってくれたように、成井さんからメールが来るんですけど、そこには「イケメン枠です、お願いします」と書かれていて。その言葉にプレッシャーです(笑)。きっと冗談だと思うんですけど。でも、そのイケメンっぽさをどうやって出していくかが一番の課題になりますね。台本を読んでみると、意外と自分と近いものを感じていまして。
関根 僕も、鍛治本さんが結城役って、バッチリとハマっている感じがしました。
鍛治本 初演の結城からは非常に偏屈で、すごく偏ったものを感じたんです。僕自身、すごく偏屈で偏っていて、それを日常でだいぶ隠しながら生きているので、それを全開放して演じるといいのかな、と。結城には結城なりの、大切にしているものがあるので、そこを大切に演じていけばいいかな、と考えています。
――初演の印象が強いかとは思いますが、どんなところで自分らしさ、個性を出していこうと考えていますか。
関根 鹿島は女子大生に憑依される役なんですけども、僕の入団当時のある思いがありまして。キャラメルボックスに入って、最初にやった代役が女子大生だったんです。演出を真柴あずきさんがされていた『彼の背中の小さな翼』という作品の、清水由紀さんが演じていた役で、僕なりにかなり女子大生を作ってやっていたんですけど、「そんな女らしくやらなくて大丈夫だよ」みたいなことを言われて悔しかったんですよね。僕だって、可愛らしい女子大生を演じられるんだ!って。だから、そのリベンジも兼ねているんです。
成井 リベンジなの?(笑)
関根 リベンジです! もちろん、あの当時とは役も違いますし、性格もまったく違いますけど、また女子大生を演じられるというのが、やっぱり自分の中でリベンジなんです。可愛らしくないかも知れないけど、自分なりの女子大生を演じます!
鍛治本 初演では鹿島が上川隆也さんで、結城が大内厚雄さんなんですが、役の上では大学の同級生。実際は、上川さんが先輩で、大内さんが後輩という関係性なんですね。今回は、一応は僕が劇団では先輩で、後輩の関根くんが真ん中を務めるということなので、先輩としてしっかり支えていきたいです。やっぱり劇団でやるからには、この劇団の関係性を大切にしたいんです。劇団公演も僕にとってすごく大事にしているものですし、僕らの関係性が役の関係性にも出てくるといいな、と。そうすると、きっと初演の2人とは違うものが出てくるんじゃないかと思うんです。
――作品のテーマについて、当時と現在で何か捉え方に変化はありましたか?
成井 あの当時、本気で自分が死ぬかもしれない、自分が死んだらどうなるのか、という、自分が死ぬことについて本気で考えていたんです。そしたら、すごく怖かった。子どもが2人、下の子はまだ1歳、上の子だって5歳とか6歳。もう絶対に死ねないんです。絶対に死ねないから、怖かった。それで、死の時代が終わったあとは、なるべく死について考えないようにしていました。それで現在は63歳になって、あの頃よりももっと死について考えなきゃいけないと思うんだけど(笑)、いけない、いけない、って考えない。怖くなるからね。自分の死だけじゃなくて、家族の死、友人の死、親しい人の死、いろいろ考えました。この物語の主人公は鹿島ですが、結城は妹を亡くして、そのことに囚われてしまっているんです。どうしても自分が許せない。そこには、結構自分の気持ちが入っていますね。
――結城に成井さんの当時の思いが色濃く投影されているんですね。
そう、愛するものを亡くしたときに感じる自責の念ですね。20代までは、割と自分自身をどうするのか、ということがテーマだったんです。でも30代からは、他者がテーマになりました。もう自分のことは肯定しよう、ダメだけど肯定しなきゃ生きていけないから。そういうダメな自分と他者をどう結び付いていけばいいのか、というのが30代のテーマだったと自分では思います。…あれ、真面目な話になってるな? エンタメの作家だから、こういう話はあんまりしたくないんだけど(笑)
――いや、とても興味深いお話です。そこから60代の現在はどのような想いになったのでしょうか。
前回の『クローズ・ユア・アイズ』の時も、今回もそうだけど、死がテーマになっているから考えないわけにはいかない。すごく怖いけどね。今回は、自分の愛する者の死について考えるわけです。死を物語の道具としてだけで扱うと、非常に軽いものになってしまいますから。そこは、出演者みんなで、これから向き合うようにして行こうと思っています。
――キャストのお2人は、死というテーマについてどのようにお考えですか。
関根 まだ全然な年齢ですけど、年齢を重ねていくにしたがって、生きるのが楽しくなってきて、いろんなことを楽しめるようになってきたんです。だからこそ、死というもの、周りの人とかがなくなった時のショックが大きくなっているように思います。死というテーマはすごく大事に扱いたいと思っていますが、今生きていて、この身の回りで起こっていることが楽しいということも、同じように強く出していきたいとも思っています。
鍛治本 死に対する考えが大きく変わったのは…多くの人が同じように思っていらっしゃると思うんですが、2011年の震災です。本当にすごく衝撃的で、人って本当にいつ死ぬかわからないと実感をもって感じました。そこからは、本当にいつ死ぬのかわからないんだからと、1日1日を明日死ぬかもしれないと思いながら取り組まなきゃと思うようになりました。そして、40歳になった頃に、本当に大切な友人が突然亡くなって…。震災は、自分もいつ死ぬかわからないという経験だったんですが、そのことは大切な人もいついなくなってしまうかわからない、ということを肌身に染みるように感じた経験でした。月並みですけど、大切な人は会える時に会わなきゃいけないし、感謝の気持ちを伝えなきゃいけない。それは、すごく思っています。
――すごく大切なテーマだからこそ、深い想いをもって伝えていかなければと考えていらっしゃるんですね。
鍛治本 ただ、『クローズ・ユア・アイズ』の時もそうですし、今回の『ミスター・ムーンライト』でもそうだったんですけど、チラシ撮影の時にプロデューサーから口酸っぱく言われたのは、この作品はエンタメでコメディであるということ。死がテーマではありますけど、やっぱりどう生きるかが大事だし、お客さんに笑ってもらって、楽しんでもらうことが大事なんです。そこは劇団自体の特色でもあるので、そこも同時に意識してお届けしたいです。
――成井さんはキャストのみなさんとテーマ性などの意識の共有をどのようにされているんでしょうか。
成井 脚本についての説明って、特に劇団公演の場合はほとんどしないんですよ。演劇をやってきた39年の中で、特に前半の方はそんなこと一切しなかった。でも、だんだん年を取ってきて、若い役者と年齢差が出てくるようになってから、ちゃんと説明した方がいいな、と思うようになったかな。それで今は、初日に30分くらい説明しています。前回の『クローズ・ユア・アイズ』は主人公が既に死んでいる話だったんですけど、今回はヒロインがすでに死んでいる物語なんですね。主人公とヒロインの2役を上川にやらせようと思って書いてるんで。死をテーマにしていますけど、物語のアイデアの部分は「こういう物語って見たことないな」「面白いかも」というところから始まっているんです。ヒロインはお客さんからは見えない存在です。でも、みんながヒロインの話をするから、ちゃんとみんなでヒロインのイメージを明確にしておかないといけない。ちゃんとお客さんにそこを伝えられるようにしておかないとこのお芝居は失敗しちゃうので、そこの話はしっかりとしようと思っています。
――死についてのお話はたくさんしていただきましたが、逆にみなさんが生きてる!と実感できるような時間はどんな瞬間ですか?
成井 僕はジョギングですね。始めたのは4~5年前で、週1回くらい走っていて、オフの期間は4日に1回くらい走ってます。もともと、新人練習を毎年やっていて、その時に若い役者と走ってたんですけど、コロナ禍があって休止になって。それでしょうがないから近所をひとりで走ってみたら、すごい気持ちよくてね。充実しているっていうか、すごく苦しいんですよ(笑)。ひたすら苦しいんだけど、終わった後の達成感がね。あの快感を40分やそこらで味わえるなら、苦しさなんて耐える! スローペースでゆっくり走ろうと思ってるんだけど、最終的には限界ギリギリになってて。最近は3.5km走って、1.1km歩いて、また2.4km走るんです。それで合計7km。それを45分から60分くらいで走っています。
鍛治本 ちょっと成井さんと近いかも? 僕、毎朝4時に起きてるんですよ。起きて散歩して、そこから大体3時間くらいトレーニングしています。1時間くらい散歩していると、季節にもよりますけどだんだん日が昇ってきて、寒い中、公園で太極拳とかいろいろとやるんですけどね。朝日が昇っていく中を歩いていると、今日も1日が始まるな、今日も生きてるんだな、って実感しますね。お酒が好きなんで、夜は時間が取れないんですよ(笑)、誘われたら飲みに行っちゃうし。誰にも邪魔されないのは、朝なんですよね。最初は5時半だったんですけど時間が足りなくなってきて、どんなに深酒していても4時前に起きるようになりました。公園ではよく来るおじいちゃんやおばあちゃんに挨拶するんですけど、カラスも挨拶していると顔を覚えてくれて寄ってくるんですよ。毎朝、公園でカラスが群がっている人がいたら、多分僕です。
関根 僕は飽き性なんですよね。成井さんみたいにジョギングにハマっていたこともあって、真冬にすごい走って汗かいて、鏡の前に立ったら湯気が立っているくらいまで、めちゃくちゃ走るのが大好きだったんですけど、突然、ぜんぜん違うことをやりたくなるんですよね。その次は自転車ブームが来て、何km走れるのか、みたいなことをやっていました。それで今は、コンビニに行って、新しいアイスを売っているかな?って考えるのが…
鍛治本 いや、ちょっと待って待って(笑)。最近ハマっていることを聞いてるわけじゃなくて、生きてることを感じる瞬間だよ?
関根 いや、こう新しいアイスを見つけたときの喜びは、生きてるなぁ、っていう…(笑)
――(笑)。最近見つけた美味しいアイスはどんなやつでしたか?
関根 チョコがかかっているアイスなんですけど、持ち手のところがクッキーになっているやつがあるんですよ! そのクッキーの部分がおいしくて、もうそこの部分だけ売ってほしいってメーカーさんにお願いしたいくらい。手も汚れないですしね。
鍛治本 棒アイスも手は汚れないけどね(笑)
関根 確かに! でもアイスは今、めちゃくちゃハマってます。
――新しいものに出合ったときってワクワクしますもんね。最後に、再演を心待ちにしているファンも多いと思います。楽しみにしているみなさんに見どころとメッセージをお願いします。
成井 初演は本当にお客さんからの評判が良くて、たくさんのみなさんに観ていただくことができました。特にオープニングのダンスが好評で、劇団員に聞いてもそこが好きだという人が多かったんですね。まるっきり同じものにはならないと思うけど、ずっとキャラメルボックスを観てくださっているお客さんは、そこを期待してくださっている人も多いと思うので、近いものをやりたいと考えています。23年ぶりの再演だから、当時に在籍していたキャストって近江谷と石川寛美くらいでしょ? そういう再演ってほぼやったことないんです。ほとんどが初体験のメンバーばかりだから、新しいものが作れるんじゃないか、ほぼ新作みたいな取り組みができるんじゃないかと思っています。そこが見どころというか、コンセプトとして面白いと思いますよ。初演を見ていると、あれを超えるには本当に頑張らないといけないんで、自分で自分を鼓舞しています。相当、頑張るんで、ぜひ観に来てほしいです。
鍛治本 見どころはやっぱり、関根翔太の主演じゃないですかね。真ん中で汗をかいてやるしかない役だと思いますし、キャスト陣を見ていると好き勝手やりそうなメンバーばかり集まっているので(笑)、無責任ちょっかいをかけて、無責任に去っていくことの連続になっていくと思います。もちろん、僕もどんどんちょっかいを出していこうと思ってます! 偉大な初演は意識しないようにしていても意識してしまいますが、時間も経っていますし、新作のつもりで臨みます! きっとそれくらいのほうがバランスもいいのではないかと。若いメンバーも増えていますし、今のキャラメルボックスの良さが存分に出る作品になるはず! 楽しみにしていてください。
関根 見どころにしたいと思っているところは、鍛治本さんとの親友感ですね。役柄として親友の役なので、その関係性は観ていただきたいです。でも…僕、ちょっと友達が少ないんですよ(笑)。だから親友の感じがまだ掴めていないんです。
鍛治本 俺もそんなにいないから、大丈夫だよ(笑)
関根 こんな2人だからこその親友感を、いっぱい見ていただきたいと思います! そして、キャラメルボックス、今のもいいよ!っていうところをお見せしたいと思います!
取材・文:宮崎新之