
2025年7月、東京・赤坂RED/THEATERにて演劇ユニット「unrato」による『受取人不明 ADDRESS UNKNOWN』の上演が決定した。
『受取人不明 ADDRESS UNKNOWN』は1938年、アメリカのストーリー誌に発表された往復書簡による小説『ADDRESS UNKNOWN』の舞台版。原作小説は、『届かなかった手紙』のタイトルで日本でも翻訳出版され、舞台版は2004年、フランク・ダンロップが脚色し、オフ・ブロードウェイで初演。世界各地で上演されている。
unratoでは2018年に本作を日本初演。2019年にも再演を行い、代表作ともいえる作品だ。
今回は、コロナ禍を経て、改めてこの物語の原点に立ち返りたく、5年ぶりの上演を決定。2025年版は初演キャストの青柳尊哉×須賀貴匡の顔合わせに加え、大石継太×天宮良、水田航生×鯨井康介の世代の異なる3チームのキャストが決まった。



物語は1932年から1934年の間に交わされた20数通の手紙によってつづられる。2人だけの手紙のやりとりという小さな交流から浮き上がる、世界の荒れ狂った大きなうねりとは?
unratoは昨年秋に上演した『Silent Sky』で読売演劇大賞優秀作品賞を受賞。受賞後の第一弾がこの『受取人不明』となる。本作でも、現代の日本にも、深く刺さる舞台になるだろう。
【STORY】
マックスとマルティンはアメリカで画廊を共同経営し、成功をおさめた親友同士。
1932年、ドイツ人であるマルティンはミュンヘンに帰国。ユダヤ人のマックスはサンフランシスコに残ることになり、ドイツとアメリカにいる2人の手紙のやりとりが始まる。
不況にあえぐドイツにはヒットラーが登場。裕福な成功者であるマルティンは徐々にナチズムに心頭していく。
一方、ドイツで女優活動を行う妹の行方を心配するマックスは、マルティンに手紙を送るのだが…。