
佐藤流司と橋本良亮がバディを再結成
裏テーマは2人の仲の良さ!?
大石内蔵助と近松門左衛門の友情をロック・サウンドとともに描く舞台『近松忠臣蔵』が5~6月に上演。大石を演じる主演・佐藤流司と近松を演じるA.B.C-Zの橋本良亮は、本作と同じく鈴木勝秀が手がけた音楽劇『逃げろ!』でもバディを組んでいる。当時から「またこのメンバーで一緒にやりたい」と、鈴木から本作の構想を聞いていたという二人は、
橋本 ついに来たか。
佐藤 今回も少数精鋭で自分たちの力を最大限発揮できそう。
と、稽古を前に気合十分。
一度バディを組んでいるとあって、終始笑顔が絶えない二人だが、佐藤はあることが気になっているのだとか……。
佐藤 はっしー(橋本)くんの公式コメントに『流司くん』って書いてあるけど、今まで一度も流司くんって呼んだことないじゃん。
橋本 アハハハ(笑)。いつもは流司って呼んでるからね。多くの人が読むから一応ね。
佐藤 いやぁさすがです。
橋本 こんな感じで、本当に仲が良くて。前作でも頻繁にご飯に行きましたが、そこで思ったのは、僕が年上でよかったなって。流司くんは飲むと気が強くなるんですよ(笑)。
佐藤 そうね。もともと隠している部分が出てきちゃう(笑)。でも、はっしーくんも酔うとスキンシップの距離感が近くなる人なので、ずっとくすぐってくるんです。だから、やめてもらうために、とりあえず『すみません、すみません』って言っています(笑)。
橋本 多分そのやりとり、今回もやると思う(笑)。あとは、前回共演した(弓木)大和くんに流司くんが愛のある言葉をかけていて、面倒見がいいなと。年上の僕が言わないといけないところを、流司くんが言ってくれるのですごく助かっていました。今回は僕の後輩の瀧(陽次朗)がいるので、いっぱいよろしくお願いします!
再びの鈴木とのタッグ。「唯一無二の世界観」が鈴木作品の魅力だと、二人は語る。
佐藤 脚本が音楽っぽいんですよね。セリフが音楽のように脳内に入ってくる感覚がある。
橋本 稽古でもめちゃくちゃ自由にやらせてもらっていて、すごくやりやすい。
佐藤 なんなら、立ち位置とか振付も任せるからって言われます。はっしーくんは前回、アクロバットを任されていたよね。
橋本 踊りとアクロバットよろしくってね。
佐藤 聞いたことない演出(笑)。シビアな言い方をすると、引き出しのない人はスズカツさん(鈴木)の現場は厳しいと思う。
橋本 たしかに棒立ちになっちゃうかもね。振付師さんもいないから、本当に自分たちで作っていく。でも、それが面白いし、今回も何かしらそういった要素があると思いますよ。
脚本には、佐藤&橋本のバディだからこその要素が存分に詰め込まれているのだそう。
佐藤 メタっぽくなってしまいますが、脚本を読んでいると、もしかしたらスズカツさんは、前回俺らが演じた役の転生体みたいなものを意識しているのかなと思う瞬間もあって。『逃げろ!』を観ている人は、より楽しめる要素がある気がします。多くを語らずとも、我々のチームはすでに成功例を生み出しているので(ニヤリ)、“いいものはいい”と改めてこの作品で見せてやろうと思っています。
橋本 僕も脚本から、裏テーマとして“流司くんと僕の仲の良さ”みたいなものを感じていて。大石と近松の物語と、流司くんと僕の関係性の二つを楽しんでもらえると思います。作品が難しいと感じても、僕たちの仲の良さを追ってもらえたら、それだけですっと話が入ってくると思うので、気を張らずに観にきてほしいですね。
インタビュー・文/双海しお
※構成/月刊ローチケ編集部 5月15日号より転載

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【プロフィール】
佐藤流司
■サトウ リュウジ
ミュージカル「刀剣乱舞」、ライブ・スペクタクル「NARUTO」など数多くの舞台を中心に、映画、ドラマなどの映像作品にも出演。
橋本良亮
■ハシモト リョウスケ
アイドルグループA.B.C-Zのメンバーとしての活動に加え、俳優としても多くの映像作品や舞台に出演する。