舞台『Take Me Out』製作発表会見&野球体験試合レポート!

2025.05.22

6月27日(火)~6月29日(水)、兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールにて上演する舞台『Take Me Out』。メジャーリーグで活躍する野球選手の愛と葛藤を描く、大きな感動を呼んだ名作が待望の再演だ。
4月7日(月)、本作の製作発表会見が行われた。会見の前には、なんと明治神宮外苑のグラウンドで出演者による野球の体験試合も開催!興奮冷めやらぬ会見の模様をお届け!
※兵庫公演はレジェンドチームのみが出演

①原嘉孝はピッチャーを務めた上にランニングホームランの大活躍!目指すは二刀流?


②「ムムっ!敵もやりよる…」と険しい表情の玉置玲央


③指示を飛ばす藤田カントク!?


④チームワークで勝つ!

演出・藤田俊太郎が語る 2025年の『テイクミーアウト』
素晴らしいキャストとカンパニーがチーム一丸となって、野球と演技が交錯する、とても美しくて楽しい場所に観客の皆さんを連れ出したいと思います。前回公演を行った7年前と比べると人と人の距離が遠く感じたり、分断が進んだという感覚がある一方で、人は愛おしく、融和したりお互いの価値観を認め合うことができる寛容な社会になっているという両極な実感があります。舞台となるアメリカ合衆国のメジャーリーグ、2003年。イラク戦争開戦の年です。21世紀初頭に書かれた戯曲ですが、未来に対する警鐘と、未来に対してあるべき姿を描いていることに気づかされます。特に今の時代のお客様には響くと思います。真心を込め大切に紡ぐ舞台を是非ご覧ください。

今話題のメジャーリーグと『テイクミ―アウト』
世界中から様々な国籍を持った選手が集まる野球界の最高峰・メジャーリーグ。大谷翔平選手をはじめ、日本人選手の活躍が目覚ましい昨今ですが、本作が初演された2000年代前半には現在ほどの状況ではありませんでした。そこではさまざまな言語が飛び交い、異なる文化や慣習、考え方も人それぞれです。本作でも国境の壁を越え挑んでいる日本人投手、タケシ・カワバタ(原嘉孝)が登場します。今の私たちが想像するよりもなおアウェーな状況でどんな気持ちで戦っていたのか、思いを馳せてみるのも良いかもしれません。マイノリティへの差別や当事者の気持ちを客席から観て感じて、垣根のない平和な世界について考えることも、このお芝居の醍醐味のひとつです。また、この作品には様々なマイノリティの人々が登場します。マイノリティへの差別や当事者の気持ちを客席から観て感じて、垣根のない平和な世界について考えることも、このお芝居の醍醐味のひとつです。

会見・野球体験試合 撮影/田中亜紀

会見コメント(兵庫公演出演者) 

玉置玲央
7年前とはメンバーが変わり、今日は野球体験試合もしてみて、前回とは全然違う様子になっています。でも良い意味で前回のことは忘れて、心機一転新しい『Take Me Out』を作ってみようと思っています。『Take Me Out』をやっていると、野球と演劇には通ずるものがあると実感します。これだけ違う人種や人間性、性別がバラバラな人たちが、野球においては勝利や結果、演劇においては上演に向けて一所に集まって練習や稽古を行います。そこがすごく似ていて、素敵なところだなと思っています。同時に、野球でも演劇でも、そこには生のお客様がいることが必要不可欠なんです。どちらのチームも面白い芝居を作っていきます。最高の観劇体験に皆さんを連れ出そうと思っていますので、ぜひその最後の1ピースとして『Take Me Out』2025という作品に参加してください。

三浦涼介
今回初めて参加させていただきます。素晴らしいキャストの皆さまとご一緒できることを光栄に思います。
コロナ禍を振り返るとこうして皆で一緒に作品を作り、生の演劇を感じていただけることは当たり前ではなく、尊いことに感じます。
自分が与えられた役を精一杯全うし、キャストやスタッフの皆さんに感謝を持って本番を迎えられたらと思います。

章平
2016年の初演から、3回目の参加になります。前回から7年経ちましたが、「ダレン・レミング」という役としてイメージできる年齢に近づいたと思います。より深いダレン・レミング、より深い『Take Me Out』を作っていけるよう頑張っていきたいです。

原嘉孝
今年から初参加させていただきます。今までは野球にあまり関わってこない人生だったのですが、先輩方の背中を借りて素敵な作品になるよう精一杯演じさせていただきます。
今日の野球体験大会はカワバタという役を演じるにあたり、すごく良い経験になり、大事な日となりました。

小柳心
明るく・楽しく・元気よくやっていきたいと思います!

渡辺大
自分の大好きな野球と芝居が融合するのは本当に楽しく、今日も皆で野球ができて、野球の楽しさを教えることができて本当に嬉しく思っています。この楽しさを舞台上でもお伝えすることができたらと思います。

陳内将
7年前に初参加させていただいたのですが、あの頃よりも「多様性」という言葉をよく聞くようになりました。誰に感情移入するかによってきっと見え方も変わってくると思うので、この作品を多様な皆様に届けられるよう誠心誠意努めます。

加藤良輔
初めての参加ですが、この作品の持つメッセージやエネルギーをしっかり皆に届けられるよう頑張りたいと思います。

宮下涼太 ※東京公演はルーキーチームとして、兵庫公演はレジェンドチームとして出演
ルーキーチームではありつつも僕自身はあまりフレッシュではないと思いますが(笑)、ルーキーらしく元気に一生懸命頑張りたいと思います!

玲央バルトナー
今回が初参加となり緊張していたのですが、今日野球を実際にやって、心と体をほぐすことができました。稽古も頑張っていきたいと思います。

田中茂弘
先ほどの野球体験試合では私の暴走によって試合を終わらせてしまいました。申し訳ありませんでした(笑)。7年前はまだ自分は若輩者と思っていましたが、7年経ってやっと演じさせていただいてもおかしくない年齢になったと思います。精一杯努めますのでよろしくお願いいたします。

本間健太(スウィング)
レジェンドチームのスウィングとして参加させていただきます。藤田さんの演出の下、素晴らしいキャスト・スタッフの皆さんと、『Take Me Out』という素敵な作品の中で、何か力になれるよう精進してまいります。