
GRe4N BOYZの青春のキセキを全力で楽しみたい
4人組ボーカルグループGRe4N BOYZの誕生を描く物語が舞台化。舞台「それってキセキ」としてこの夏、シアター1010で上演される。
それぞれの思いを胸に歯科医師を続けるため、顔も名前も明かさずに活動しているアーティスト、GRe4N BOYZのグループ結成からメジャーデビューまでの青春のキセキを、GRe4N BOYZの楽曲と共にストレートプレイで描く。HIDE、navi、92、SOH、彼ら4人のメンバーがどのようにして出会い、どのようにグループが誕生したのか、グループ誕生秘話をノンフィクション作家・小松成美が独自取材した内容を原案に、気鋭の演出家・菅野臣太朗の脚本・演出でどんな舞台になるのか――。
リーダーのHIDE役を演じる北川尚弥は本作に出演することについて、「4人のうちどの役になるかわからない状態で演出の菅野さんとお会いして、『どんな作品に出たいですか?』とか、たわいもないお話をさせていただいて。その一週間後に役が決まりましたというお知らせが届いて。僕の名前が一番上にあったので、『これリーダー役ですよね?大丈夫ですか?』って、マネージャーに確認しました(笑)」と心境を明かし、「GRe4N BOYZは4人で活動しているので、4人全員がセンターに立って物語の柱となって、みんなでひとつの作品を作っていけたらいいなと思っています」と続けた。
HIDEは、明るくて、ポジティブ、コミュ力が高くリーダーシップがあり、でも、抜けているところもあって、音楽とファッションをこよなく愛する魅力的な人物。
「すごく好奇心旺盛な方ですよね。僕とは真逆かもしれないです。共演者にもメイクルームで隣になったりしない限り、自分から話しかけないですし、けっこう受け身なことが多いので。ファッションにもまったく興味がなくて着られれば何でもいいって感じだし(笑)。でも、そこは選んでいただいた運命を信じて、精一杯演じたいと思います」
歯科医師と音楽活動の二つの人生を選択したGRe4N BOYZの生き方は、「両方とも成功するって、なかなかできることではないのですごく尊敬しますし、すごく努力されたんだろうなと思います。僕は不器用だから俳優一本しか考えられない」と話す。
高校2年の時に、「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」のファイナリストに選ばれたことをきっかけに芸能界入り。今年で俳優生活10年目を迎えた。
「学生時代はすごく内気で人前に立つ仕事に就くなんて、当時の自分には考えられないことでしたし、俳優という仕事に出会えたことは、僕にとってのキセキだと思います」
本作はGRe4N BOYZメンバー4人の友情の物語であるが、彼らそれぞれの母親とのエピソードも見どころ。
「メンバーたち同様、僕も両親には感謝しかないです。すごく応援してくれていますし、母は僕のSNSをチェックしていて、一週間ぐらい何も更新していないと、“生きてる?”って連絡が来ます(笑)」
最後に、好きなものに没頭するHIDEという人の人生を、キャストみんなと共に全力で楽しむことが、今回の役作りだと教えてくれた。
「何かひとつの事にひたむきに全力で打ち込めるって、すごく素敵な事だと思うので、そういう気持ちを皆さんに感じとってもらえるような、そして笑顔になってもらえるような作品にしたいと思います。劇場でお待ちしております!」
インタビュー&文/井ノ口裕子
Photo/篠塚ようこ
※構成/月刊ローチケ編集部 6月15日号より転載
※写真は誌面と異なります

掲載誌面:月刊ローチケは毎月15日発行(無料)
ローソン・ミニストップ・HMVにて配布
【プロフィール】
北川尚弥
■キタガワ ナオヤ
2015年にミュージカル『テニスの王子様』で俳優デビュー。代表作は舞台『刀剣乱舞』、『あんさんぶるスターズ!THE STAGE』、舞台『魔法使いの約束』など。