
KAAT 神奈川芸術劇場 大スタジオにて開幕
全てを記憶する全能へ。劇団papercraft『旧体』 舞台写真到着!


劇団papercraft第12回公演『旧体』が、8/29(金)KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオにて開幕した。
第29回劇作家協会新人戯曲賞の受賞や、沢村一樹主演のショートドラマの脚本を担当、今年の1月には彩の国さいたま芸術劇場で公演を行うなど、今勢いのある劇団papercraft主宰の海路が、2020年の劇団旗揚げから、作・演出を務める新作公演で、ある日突然人間が、球体に変異し224時間後に五感で得た全てを記憶する「全能」へと進化する世界で、進化できずに「無能」と呼ばれ取り残されていく主人公の女性を描いた物語となっている。
家庭教師として働き始める一方で、周囲の人間達が徐々に全能へと進化し、孤立していく主人公・岩井早紀役を土村芳が演じる。
また全能になったことによって夫婦間での溝が深まっていく旦那役を尾上寛之が演じる他、高校時代からの友達で、早紀の良き理解者である女性をイトウハルヒ、家庭教師先の生徒を櫻井健人、その父親と友達の彼氏役を猫のホテルの村上航、進化できず焦る早紀が通う「全能になる会」の代表を務める女性を佐久間麻由が、それぞれ演じる。


「全能」中心へとなりゆく不思議な世界が、徐々にどこか現代社会に重なってゆく奇妙な可笑しさと皮肉を孕んだ本作は、9/3(水)までの上演予定。
現実と虚構の絡み合う、歪な現代口語演劇を是非劇場にて。



海路(作・演出) コメント
劇団本公演も、2020年の旗揚げからかれこれ12回目になりました。
年数でいうと、5年半。5年半もあれば、色々と変わります。
変わらないことを望み続けても、変わっていく毎日。
そんな毎日に、球体が。きっと、そんな話になっていると思います。
KAATにて、お待ちしております。