日本初上演!アラン・エイクボーン作『Private Fears in Public Places』

2026.01.31

合同会社アーティストエージェント リンクス(東京都世田谷区)は2026年4月24日(金)~5月24日(日)にシアター代官山にて、アラン・エイクボーン作の日本初上演作品となる『Private Fears in Public Places』を上演します。

2004年にイギリスにて上演された本作は“舞台上の映画”を意識して作られ、高速でクロスカットするシーン展開、登場人物の人間関係から見えてくる個々の孤独感が見所です。2006年にはアラン・シネ監督により、映画『Cœurs』として上映され、ベネチア国際映画祭で最優秀監督賞シルバーライオン賞を受賞しています。

翻訳は目覚ましい活躍を続ける新進の翻訳家・小田島創志。演出は今演劇界、ミュージカル界で注目を集める元吉庸泰。この2人のクリエイターが新作翻訳劇に挑みます。

キャストは、元軍人のダン役に、「ミス・サイゴン」エンジニア役、「レ・ミゼラブル」テナルディエ役、「ラ・マンチャの男」「メリー・ポピンズ」等、出演作の枚挙にいとまがない駒田一、劇団四季では「オペラ座の怪人」怪人役、「美女と野獣」ビースト役他、退団後も「タイタニック」「サンセット大通り」といったミュージカル、映像でも活躍する鈴木壮麻。ダンの恋人、二コラ役に、「エリザベート」トート役等元宝塚歌劇団月組トップスターとして活躍し、退団後も「ピアフ」等で存在感を見せる彩輝なお。劇団四季では「マンマ・ミーア!」「ウィキッド」「クレイジー・フォー・ユー」など数々のヒロインを演じ、退団後も「ジェイミー」「ウェスト・サイド・ストーリー」等で実力を発揮している樋口麻美。ダンの通うバーのバーテンダー、アンブローズ役には「レ・ミゼラブル」ではガブローシュ、アンジョルラス、マリウス役を、「ミス・サイゴン」ではクリス役、「マリー・アントワネット」ではルイ16世役他、数々のミュージカルに出演を続ける原田優一。「ワールドトリガー the Stage」、「呪術廻戦」などの2.5次元作品から、ミュージカル「ルーザーヴィル」、THE CONVOY SHOW に出演するなど、ジャンル問わず数多くの舞台作品に出演。直近の舞台「COROLLA」Produced by KRISTでは自ら作・演出・プロデュースも手掛けるなどマルチに活動する塩田康平。二コラが客として訪れる不動産業者のスチュワート役にはAction Stage『エリオスライジングヒーローズ』シリーズ、MANKAI STAGE『A3!』シリーズ等で様々なジャンルで魅せる稲垣成弥。「1995117546」『「僕のヒーローアカデミア」The “Ultra”Stage”』「ハイキュー!!」等、ストレートからミュージカル迄活動の幅を広げる田中尚輝。スチュワートの同僚、シャーロット役には、「ウィズ ~オズの魔法使い~」 「bare」等で主演・ヒロインを務め、Netflixシリーズ「全裸監督2」メインキャスト等舞台、映像ともに活躍を見せる増田有華。宝塚歌劇団では数々の作品のヒロインやエトワールを務め、退団後も「賭ケグルイ」「アトム」等の舞台やディナーショー「Crystal Melody」を成功させている音くり寿。スチュワートと同居する妹、イモージェン役には横内謙介演出「ドリル魂2024」や藤倉梓演出の「光られし女ども」等に出演し実力を磨いている冨川智加、「四月は君の嘘」「東京ローズ」等、話題作に出演を続ける山本咲希。

以上、12名の手練れのミュージカル俳優が集まり、人間模様が入り組んだストレートプレイをお届けします。アラン・エイクボーン作の日本初演、小田島創志氏の翻訳、元吉庸泰氏の演出、出演者の渾身の芝居をお楽しみください。

 

コメント

小田島創志<翻訳>
少し笑えて、少し怖くなって、少し不安になる―それが、アラン・エイクボーン作Private Fears in Public Placesの特徴だろう。この作品、イギリスにいかにもいそうな登場人物しか出てこない。ものすごい悪人が出てくるわけではないし、ものすごい重大事件が起こるわけでもない。しかし、個人と個人が少しずつ絡み合っていくなかで、それぞれの心の中に、さざなみが広がっていく。社会は様々な線で分断されてしまっている。その線の枠内で、自分(たち)のことしか考えられないと、どのような孤独に陥るか―そんな、めぐり合う孤独たちの物語をぜひ堪能してほしい。そして、とにかく会話が面白い。イギリス演劇の醍醐味が詰まっていて、言葉の裏に、ユーモアと棘、“fear” が折り重なっている。その複層的な味わいが出るよう、翻訳に向き合い続けている。うまく翻訳できるかな、という “fear” と戦いながら……。


元吉庸泰<演出>

『Private Fears in Public Places』ダブルにもトリプルにも取れるタイトルのミーニング。アラン・エイクボーンの近年の作品。先ず、この作品の日本初演に携われること、そして贅沢な小空間にこれだけの手練の俳優の皆様が集まってくださったこと。その幸運に感謝致します。ここでは言えないことばかりですが、本当に偶然に偶然が重なりこの作品をやれることになったのです。不思議な縁に恵まれています。
54ものシーンで構成される、不思議な縁で微妙に繋がるこの物語の登場人物たち。そう54もシーンがあるんです!演出家としては困ったもんです。そんなところにエイクボーン氏の嘲笑も聞こえそうですが。真面目にこの戯曲が今の日本で上演される意味を考えつつ。この喜劇を楽しみたいと思います。
本作は今から約20年前のロンドンが舞台。今現在これから日本が突入しようとしている旧世代の価値観の崩壊と斜陽の中の物語です。一生懸命に、生活をし。一所懸命に、孤独と不安というものを捉えようとした彼らに会いに来てくだされば幸いです。