写真左から)梅津瑞樹、橋本祥平
第4回公演は「撮る」をテーマにしたコメディ
「笑うつもりで劇場に来てほしい」
梅津瑞樹がプロデュースし、橋本祥平と共同企画した演劇ユニット「言式」。第4回となる公演『とるわよ!』は、そのタイトル通り「撮る」をテーマとしたコメディだ。
梅津 来てくださった皆さん一人ひとりを撮ります。なので、『私、顔NGなんです』という方は来ない方がいい(笑)。というのは冗談ですが、写したいものと写したくないもの、見せたい部分と見せたくない部分を描いていこうと思っています。根っこにあるテーマを話すと重いと思われるかもしれませんが、あくまでもコメディなので、たくさん笑えるお話になるのではないかと思っています。
橋本 あらすじを聞いただけでもワクワクしています。今(取材当時)、執筆中だと思いますが、今回、心なしか瑞樹くんがいつもより生き生きしているように感じます。それくらいノリノリで書いているのだなと思うので、本の面白さで笑わせたいです。もし、笑っていただけなかったら僕の責任だというくらい、責任感を持って挑みたいと思います。
梅津 これは面白いだろうと思って書いたものがウケなかったとき、『これは僕のせいだ』と引き受けてくれる役者って本当にありがたいなと今、改めて感じました。なので、ウケなかったら祥平のせいです(笑)!
橋本 あはは、そこは引き受けます(笑)。でも、今回はこうして“コメディ”だと伝えているので、『今日は笑うぞ』という心持ちで劇場に来ていただけたら嬉しいです。
結成から4年目を迎える言式。改めて2人の関係性について尋ねると、変化はないと声を揃える。
梅津 もちろん関係は近くなっていますし、僕は彼には何でも言える。実は前回、役をチェンジして演じる公演もおこなおうとしていたんですよ。お話の構造上、そうしたいという話をずっとしていたのですが、祥平が『僕はまずベースの役をしっかりと作っていくべきだと思う』と意見を言ってくれて。そのときは怒りが先に来てしまいましたが、冷静になって考えるとそれはそうだよなって。
橋本 何年も続けていくためには、思っていることを言うべきだと思ったんです。普段、僕は人に意見をすることはあまりなくて、程よい距離感を保とうと思う人間です。なので、人に意見をすることはこんなにも怖いものだと知りました。もちろん瑞樹くんの気持ちはめちゃくちゃ分かる。でも、完成できないかもしれないという怖さもあったんです。それにこのユニットの良いところは、何回でも再演できることですから。やり残したことがあっても、また披露できるチャンスはきっとこれからたくさんあると思います。
梅津 役を変えるという試みも、せっかく劇場に来ていただくからには、何かの体験をお返ししたいという思いからきているものでした。言式の公演ではジェットコースターに乗ったような気持ちになってほしいんです。第1回公演では稽古場で撮ったラジオを流すというアプローチをしたのですが、今回もどんな手を使っても楽しんで帰ってもらうことを目標にしてもいいのかなと考えています。忙しい橋本祥平のスケジュールを毎年、押さえているという責任が僕にはあるので必ず面白いものをお届けします。
橋本 僕も面白いものを作れる環境を稽古場から作って、良いものをお届けできるように頑張りたいと思います。きっと驚きや興奮、いろいろな感情が混ざった作品になると思うので、楽しみにしていてください。

インタビュー・文/嶋田真己
Photo/篠塚ようこ
ヘアメイク/杉野未香 白石恵梨
スタイリスト/MASAYA(PLY)
※梅津瑞樹:スタイリスト私物
※橋本祥平:ブルゾン・パンツ(SENTIFRENT) その他スタイリスト私物
※構成/月刊ローチケ編集部 3月15日号より転載
※写真は誌面と異なります

掲載誌面:月刊ローチケは毎月15日発行(無料)
ローソン・ミニストップ・HMVにて配布
【プロフィール】
梅津瑞樹
■ウメツ ミズキ
代表作に舞台『刀剣乱舞』シリーズ、ミュージカル『薄桜鬼』シリーズなど。演劇ユニット「言式」の脚本・演出を手掛ける。
橋本祥平
■ハシモト ショウヘイ
数多くの舞台に出演。近作は舞台『日本三國』、ミュージカル『MURDERER』など。
