「まだ眠れない部屋で」開幕レポート

2026.06.11

舞台写真:Koichiro Iwamoto / Yumika Ikeda

ヒラタオフィスとタカイアキフミが主宰をつとめるソロプロデュースユニット TAAC(ターク)がタッグを組む第5 弾公演「まだ眠れない部屋で」が、東京・小劇場 楽園にて6月5日(金)に開幕した。
今作では、ある失踪事件の「その後」を描く。日本国内で毎年8~9万人程度の行方不明者が発生しており、超高齢化社会が進む中でその数は増加傾向にある。残された家族や周囲の人々はどう生きていくのか…。「その時」はテレビなどでニュースになり、話題にもなる。しかし、当事者たちの人生は「その後」も続いていく。社会問題や出来事が一過性のもので終わることがないよう演劇を通して日本社会に発信をし、さまざまな人々に寛容な社会の形成に寄与したいと思っている。そして、作・演出のタカイアキフミと出演者の開幕した心境と意気込みのコメント、舞台写真が到着したのでお送りしたい。

コメント

作・演出/タカイアキフミ

人間を描く度に、人はなぜ過去を振り返るのだろうと考えます。忘れるためなのか、忘れないためなのか、その答えはわかりません。ただ、誰かを想い続けることや、失ったものの不在と共に生きることは、人間のとても根源的な営みだと思っています。この芝居が、お客様それぞれの記憶と静かに重なる時間になれば幸いです。劇場でお待ちしています。

出演永嶋柊吾

この舞台にあるのは、光丘了の部屋。彼にとっては彼の、彼だけの場所。この部屋に訪れる2人にとっても、それぞれの思う彼らなりの場所。この部屋はきっとすぐ近くにある。同じ時代を生きて、ただこうして息をしているだけで、僕とあなたは無関係ではない。そんな空間を楽園に創り上げたい。それは我々だけでできることじゃなく、ご来場くださる皆皆様とみんなで積み上げる時間のこと。劇場で今を、共に生きたいです。

出演安西慎太郎

ついに開幕します。劇場入りして更に緊張感が増してきました。下北沢・楽園の劇場自体が独特な空気感があるので、その空気が今作の絶妙な緊張感を後押ししてくれるのではないかと思います。稽古で仲間達と作り上げてきたものが全て出せればとても良い劇空間になると思います。
ですので是非楽しみにしていて下さい。彼らが過ごした9年間。彼らが灯したい未来を感じて頂けたらと思います。皆様のご来場お待ちしております。

出演菅井夏帆

劇場入りをして、細部まで丁寧に作り込まれた舞台セットを目の当たりにし、その圧倒的なリアルさに驚きました。たくさんの方の想いが重なって生まれたこの空間は、一人でも多くの方に届いて欲しいです。場当たりを経て作品の世界もより鮮明に立ち上がり、客席から見える景色や劇場ならではの空気にも胸が高鳴っています。一生に一度の初舞台。観てくださる皆さまに素敵な時間を過ごしていただけるよう心を込めて臨みます。

舞台写真