KAAT神奈川芸術劇場プロデュース 『ビビを見た!』コメント・舞台写真が到着!

2019.07.05

KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『ビビを見た!』が、7/4(木)に神奈川・KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオで開幕した。

現代の歪みを象徴する人々のエピソードをサンプルの様に呈示し、現代社会のあり様をありのままに受け止める作風で注目を集める作家・演出家・俳優の松井周。
「ビビを見た!」は松井自身があたためてきた創作の原点とも言える作品。衝撃的なストーリーと鮮やかな色彩で「幻の童話作家」と言われる大海赫(おおうみあかし)の絵本。本作に今の社会への警鐘と共鳴を感じる松井が、独自の視点で注目のキャスト・スタッフとともに舞台化に挑む。

開幕初日直後のコメントと舞台写真をお届けする。

【初日開幕コメント】

≪岡山天音≫
今日は、開演数分前に松井さんとすれ違ったときに「色々言ったけれど今日は楽しんでください!」と言われて、その言葉がすっと入ってきて思い切って舞台に立てました。
この作品の世界はすごく奥行きがあって、特にビビと二人きりのシーンは演じる度に言葉に対する解釈が変わるので、これから毎回その奥行きを見つけていくのが楽しみですし、お客様にも「この世界はどこまで続いていくんだろう」という感覚で観ていただけるような作品にしていきたいですね。皆さんにとってのビビを見つけてもらえたら嬉しいです。明日からも頑張ります!

≪石橋静河≫
あっという間の稽古期間で、「もう初日!?」というのが正直な気持ちですが、キャスト・スタッフ共に素敵なメンバーに恵まれ、楽しい創作の時間でした。
演出家の松井さんは、笑いながら難しいことを要求する方。でもそれが不可能な事とは決して思えずどうしたらうまくできるのかを考え、常に前進する気持ちを奮い立たせる方です。
「ビビ」は特別で不思議な役で、私も体験したことがない舞台でした。お話も決して分かりやすいものではありませんがお客様ひとりひとりが感じていただけることが全てで、それを楽しんでいただければと思います。

≪樹里咲穂≫
お稽古から色々な失敗を繰り返し、今の今まで模索し続けましたが、初日にようやく「これがやりたかった」というレベルまで持ってくることができ、ほっとしています。
初めて松井さんとご一緒しましたが、つくってはすぐ壊し、ブロンズ像を作っているような感覚で舞台の演出をしているように感じました。松井さんがやりたいことが純粋に伝わり、その想いに応えたいと思わせる方です。
原作者・キャスト・スタッフ全員のパッションが込められた舞台です。決して当たり前ではないが、誰もが起こりうる世界を体感してほしいと思います。

 

≪上演台本・演出:松井周≫
自分にとって原点ともいえる絵本を舞台化することができて、今日は本当に感無量です。色々チャレンジングな方法を使って、俳優にもスタッフにも無理難題を強いたと思いますし、作品が生まれるまでは難産でしたが、良い生まれ方をしたなと思いました。そしてこれからもっと良くなっていくと思いますので、ぜひ、劇場でご覧ください。

 

撮影:前澤秀登

 

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