2018、ナイロン100℃は結成25年を迎えた。
近年は、作・演出のケラリーノ・サンドロヴィッチはもとより、各劇団員の映像や舞台などの活躍が目覚ましく、劇団公演も昔ほどに頻繁に行なう事ができない忙しさだが、やはり劇団員が一堂に介する劇団公演は、まさしくナイロン100℃にしか創れない世界であり、クオリティの高さを誇り、底知れないエネルギーを生み出す。そして驚く程、毎回違う作風で観客たちを驚かせる演劇ファンにとっては見逃せない公演だ。今年は、そのナイロン100℃が、結成25周年記念イヤーとして4月と7月の年2回の本公演を行なうという力の入れようだ。
春公演は、犬山イヌコ、峯村リエが主演し、女性二人の友情と半生を描き切った、”ナイロン100℃流の大河ドラマ”とも言える2012年初演の『百年の秘密』を再演。
夏公演は、三宅弘城、みのすけが中心となる『睾丸』を東京芸術劇場シアターウエストにて上演。二人の複雑な過去をめぐる”男くさい人間ドラマ”となる模様だ。四半世紀の歴史を持つ劇団の、新たなる第一歩として、劇団の未来を問う新作となる模様だ。
「どの作品もはずれ無し」という定評を持つナイロン100℃。鉄人の劇団員達と、坂井真紀、根本宗子、安井順平、赤堀雅秋という話題の客演陣が、今ノリに乗っているケラリーノ•サンドロヴィッチの新作に挑む。
25周年に、ナイロンの全く異なる2つの顔を一度に見られる、これ以上ない機会。公演の詳細が発表されたので、要チェックだ。