善雄善雄が主宰するザ・プレイボーイズの約4年半ぶりとなる復活公演『間男の間』が9月5日にステージカフェ 下北沢亭にて開幕した。
物語の舞台は、浮気がばれそうになり隠れた人々がワープさせられてしまった密室、間男の間。そこに集まったのは板倉武志、おなか☆すいたろう、十河大地、善積元演じる男たち。なぜここに来てしまったのか、どうすれば出ることができるのか、度々ふざけながらも話し合いを重ねる彼らの元に新たな男（村田和明）が現れる。やがて、その男は間男の間を抜け出す手がかりとなる重要な人物であることが判明し、物語は意外な方向に動き始める。終盤には作・演出善雄善雄も劇中の登場人物として舞台に姿を現す。

設定も台詞の掛け合いも遊び心満載だが、最終的には、この世で起きる事象の本質といった哲学的なテーマにも逼った、文筆に優れる善雄善雄の作品ならではの展開を見せる。4年半の休止期間を経て、個性豊かな俳優陣とともに満を持して披露される本公演は必見。
今作は9月10日（火）までステージカフェ 下北沢亭にて上演。

＜作・演出：善雄善雄　コメント＞
おかげさまで復活公演、最高の初日を迎えることができました！本当にありがとうございます。
この作品は、間男、つまり旦那や彼氏のいる女性と関係していたという共通点のある男達が、異空間に閉じ込められてしまうお話です。
不倫等をした人に対する社会的制裁が、ある意味アルカトラズ監獄よりも厳しくなったように思える昨今。間男を擁護する気なんてゼロですが、本当にその罰は正当なのか。誰かを好きになることだって、ときには事故みたいなものなのに。
そんなことを考えながら、個性的豊かな俳優陣と豪華なスタッフ陣と共に作り上げました。
偶然この文を読んでいるあなたにも、ぜひ見届けていただきたい。
10日まで、下北沢にて待ってます！