あの時代、戦争という悲惨な時間があったことを…
笑っていたいんだ
ふつうにさ
戦後75年。知ってほしい過去があります。
日本は戦争国でした。
僕たちは軍国少年と呼ばれていました。
僕の友だちは芝犬の麦とキジトラ猫の小太郎。
戦禍の中、僕たちは必死に生きた。
僕、麦と小太郎と話をしたんです。
笑わないでください、ホントなんです。
少年と動物の絆を描いた熱くて優しい時間。
大和少年と麦と小太郎の青春物語。
この物語は犬と猫の気持ちが言葉となります。
彼らの本音にクスリと笑ったり、涙したり、心が豊かになったり、温かくなってください!
お国の命令に背いて戦中を生き抜いた少年と犬と猫の物語です。
【あらすじ】
少年の遊び相手は柴犬と野良猫だった。
時代は太平洋戦争真っ只中。
物資不足に陥ったお国は庶民に「家庭で飼育している犬と猫を差し出せ」と命令を下した。
愛国心に満ち溢れていた少年だったが…
芝犬と野良猫の命を助けたいと願った―。
【コメント】
石倉三郎、北乃きい、近藤芳正、中島早貴より本作への出演に対するコメントが到着しました!
≪石倉三郎≫
いつまでたっても、世界の何処かで戦争が起こっていて、人間と云う奴はホント進歩のない愚かモノの集まりだなと、つくづく思う。
世界で唯一の被爆国日本だって、これからどうなっていくのか分かったもんじゃない。
この「青空」に参加させて頂く度に、戦争の愚かさ虚しさ悲しさを痛感します。
政治家、軍人達が始めた戦争を、一般庶民が一命をもって責任を取るという、実にどうも何と云いますか、樫田正剛氏が静かに書き続ける戦争の悲惨さ、酷たらしさを感じ取って下さい。
前作の「逢いたくて」、そしてアンコールの「青空」、出演者として誇りに思っています。
皆様劇場でお会いしましょう!!
≪北乃きい≫
今回朗読劇「青空」に出演させて頂くことが決まり、私の大好きな犬の役を初めて演じることが出来るということで、すごく嬉しかったです。台本を読み終えてから気が付いたら自分の愛犬を思いっきり抱きしめていました。
そして、「青空」というタイトルに込められた想いをしっかりと受け取ることができました。
「戦争はしてはいけない」ということは沢山学んできましたが、「どうしてダメなのか」という当たり前のことのようで、戦争を経験したことのない、今の平和な日本で生きている私達には、ピンと来ないところがあるように感じていました。それをこの作品がどの世代にも分かりやすく、ある例を元に教えてくれます。お国の為に命を捧げる。そんな時代の話を現代の方がどこまで共感できるか分かりませんが、観劇して下さった方々に少しでも作品に込められたメッセージを受け取ってもらえるように一生懸命”麦”を生きたいと思います。
朗読劇だからこそ、生まれるものがそこにあります。
是非、劇場にお越し下さい。
≪近藤芳正≫
愛がいっぱい詰まった作品だと思います。
親と子供の愛、子供と動物の愛、動物同士の愛、血の繋がりがない大人と子供の愛。
大変な時代に、お互いが互いの事を想い、愛し、大切に想う。
当たり前のことですが、その当たり前のことが中々出来ない。
今の世の中にも、改めて気づかせてくれる優しくて暖かい話です。
私の役者人生は長い方ですが、朗読劇というのは慣れてはおりません。
どこかで言葉を噛んだりしても、優しく暖かく見守って頂けたら。(^。^)
≪中島早貴≫
去年夏に初めて参加させていただいた朗読劇「青空」。
この物語は読むたびに涙が止まらなくて、苦しくて、心が締め付けられます。
けど、読み終えた後はとっても温かくて、登場人物達がみんな愛おしくて、ぎゅっと優しく抱きしめてあげたくなる、そんな作品です。
再びこのお話を届けられる事、とっても嬉しく思っています。
皆様のご来場を心からお待ちしています!