渡辺えり・キムラ緑子 有頂天シリーズ第4弾!『有頂天作家』記者懇親会レポート

2020.01.21

写真<左から>
キムラ緑子、渡辺えり、齋藤雅文(作・演出)

突然現れたのは21年前に死んだと思っていた親友!?
明治の東京を舞台に繰り広げられられる、笑って泣ける名作喜劇
渡辺えり・キムラ緑子 有頂天シリーズ第4弾!!!!

 

2020年3月より、《喜劇名作劇場》恋ぶみ屋一葉2020『有頂天作家』が、新橋演舞場(3/13-28)・大阪松竹座(4/2-13)にて上演される。

渡辺えりとキムラ緑子による、大好評の“有頂天”シリーズ『有頂天旅館』『有頂天一座』『有頂天団地』に続く待望の第4弾は、名優・杉村春子に書き下ろされ、平成4年に新橋演舞場で初演、6年に再演され読売演劇大賞・最優秀作品賞を受賞した名作『恋ぶみ屋一葉』。今作ではタイトルを『有頂天作家』と改め、二人ならではの掛け合いの面白さと相性の良さで、劇場を笑いと涙でたっぷりと包み込む作品になるようだ。

 

先日、本作の記者懇親会が行われた。当日は渡辺えりとキムラ緑子、そして作・演出の齋藤雅文が登壇。3名のコメントをお届けする。<渡辺えり>

初演をちょうど観させていただいて号泣した作品です。20代の頃だったかと思いますが、いつか出演したいと思っており、自分から「この戯曲は本当に面白くて、やりたい!」と思ったのは初めてでした。
今現時点で生きている作家の戯曲を再演できるという面白さもあります。ただ、せっかく歌うのにロマンチックなセリフが全然増えないのが不満だなぁ(笑)
最後のシーンは(台本)読んででも泣けてしまう。自分が演じる役がこんなにも気の毒な役柄は初めてです。ミュージカルのような歌もありますので、二重三重に面白くなると思います。楽しみにしていてください。

■共演する渡辺徹について
私は全く絡みのシーンがないんですよ。稽古場で絡まないので「本当に好きだった」というのを想念でやらなくてはならなく、「今は太ってしまった」という新しい台詞があるので、ジュリーをイメージして演じようと思っています(笑)


<キムラ緑子>

今まで(有頂天シリーズ第一弾〜第3弾まで)えりさんとは敵対する役がだったのですが、今回は女同士の友情を描いた作品です。本読みの段階でえりさんの演技にビックリしてしまい、貰い泣きして大変なことになってしまいました。
齋藤さんが作られた作品を齋藤さん自身がどのように演出されるのがとても楽しみです。皆さんと一丸となってこの世界を皆さんにお伝えできればと思っています。

■共演の渡辺徹さんについて
20年前にテレビドラマで夫婦役を演じていたので、緊張せずに気楽に楽しく話しをさせていただいております。


<齋藤雅文(作・演出)>

演出感や芝居の作り方も変わってきている今、僕がこれをやったらどうなるのだろう、もう一度やってみたいと深く思うようになりました。私の知るキャスティングでは、渡辺えりさん、キムラ緑子さん、渡辺徹さんというお三方は、ほぼ理想の配役です。今やらなければ、きっともうやることはないだろうと腹をくくりました。
えりさんと緑子さんは真逆で芸質も違うので、幅広く物語が作れるのでとても楽しく思っています。ややこしいのは一緒ですけどね(笑)
お二人の役柄を逆で想定しているが結構いましたが、僕は最初からインスピレーションでえりさんが「きく」、緑子さんは「奈津」と決めてました。

 

 

明治43年の東京を舞台にした、笑って泣ける名作喜劇に期待が高まる。