東京で絶賛上演中!劇団☆新感線“39(サンキュー)興行” いのうえ歌舞伎『偽義経冥界歌』
4月4日からは、いよいよ博多座公演に突入!
昨年3月から劇団の旗揚げ39周年を祝う“39(サンキュー)興行”をツアー中の劇団☆新感線。昨年9月には『けむりの軍団』で博多座に初見参を果たした話題の劇団が、生田斗真を主演に迎え、はやくも4月の博多座に帰って来る!上演作は、いのうえ歌舞伎『偽義経冥界歌』。源義経が実際に奥州にとらわれていたという史実を基に、奥州三代の盛衰の行方を絡めてファンタジーを散りばめつつ、アッと驚く展開が繰り広げられる。
本作で偽義経・源九郎義経を演じる生田斗真、その弟・奥華次郎泰衡役を演じる中山優馬、歌うたいという物語のキーとなる静歌役の藤原さくらが来福し記者会見を行った。その会見の様子をたっぷりとお届け!
――博多座に立つことは3人とも初めてとなるが、福岡の印象などは?
生田「僕自身、博多座へはお芝居を観に来ることはありましたが、その博多座に自分が出演する側として来られることはすごく嬉しいです。福岡はご飯も美味しいですし、女性もキレイですよね。だいたい博多に来ると飲みすぎてしまうので(笑)、『仕事で来てるんだぞ!』と自省しながら挑みたいと思います(笑)」
中山「仕事でもプライベートでも福岡には来たことがありますが、博多座での公演は初めてなので楽しみにしていました。頑張りたいと思います!博多の印象は、何か神聖なイメージがありますよね。ご飯も美味しいしもちろん観光地もあって、博多のイメージは独立しているというか、もうそこで経済が回っているような(笑)。以前、ラーメンを食べた時に、『なんて美味しいんだ!家でも作りたい!!』と思って、3日もかけて自宅で再現してみたことはありましたが…100点満点中の20点ぐらいのラーメンが出来上がりました(笑)」
藤原「お客さんとして新感線の舞台は観ていたので、今回のお話を頂いた時にはビックリしました。私は18歳まで福岡で育ちましたが、博多座での観劇経験もないんです。博多座に立てるなんて光栄なことだねと家族も言っておりました。だから、地元福岡・博多座の舞台に立てることは嬉しいです。先日、劇場の近くで友達とご飯を食べたんですが、劇場には偽義経のポスターも貼ってあったので、写真を撮ってもらいました(笑)。外観を見て感慨深かったですね」
――39年も続いている“劇団☆新感線”の魅力はどこに?
生田「(主宰の)いのうえさんらが大学時代に『おもしろい演劇を作ろうぜ!』という熱い思いで作られた劇団ですが、当時の空気感は今も続いている印象です。外部からの途中参加の僕らにも、大学時代から一緒に演劇をやっていたんじゃないか?と思える温かい空気感を作ってくださるんです。17歳の時に出会った劇団員の皆さんですが、年を重ねてだんだん動けなくなってきているので(笑)、俺が劇団を背負っていかなきゃ!みたいな気持ちは(4度目の出演で)強くなっていますね(笑)。僕に芝居のおもしろさを教えてくれた方たちなので、感謝していますし大好きです。本作は、ヒーローもヒロインもいて、いのうえさんがやりたい新感線であり、お客様が観たい新感線になっています。劇団史上最多の立ち廻りが見どころですね」
中山「歴史のある劇団に今回初めて参加させて頂いたんですが、稽古場ですごく驚いたのは、いのうえさんを筆頭に皆さんゲラゲラ笑いながら作品づくりをされているんです。自分たちが楽しめることでお客さんを楽しませるという、この一点がずっと変わらずにあるから、ここまで大きな劇団になったんだなと感じました」
藤原「今回出演して、とにかく出演者の皆さんの、いのうえさんに対する信頼感の強さを感じました。新感線の作品は何度も観劇させて頂いていましたが、何度観ても毎回進化している劇団で、すごいなって思います」
――昨年の松本公演後、少し時間が空いたが、どうやって役作り等で気持ちを保たせたのか?
生田「役者は、新しいもの(台詞)を覚えるには、忘れていく作業も大切です。今回の稽古が始まるまで、そこまで義経に関しての台本の復習はやっていなかったんですが、少し前になんとなく思い出して稽古をしてみたら、やはり体に染み付いて覚えているんですね。そこは自分でもビックリしました。時間が空いた公演は、自分の役を深堀出来る環境にあり、役に深みが出ると思うので、前回より見ごたえのあるものになるのではないかと思います」
――“座長”として初共演した中山と藤原の印象は?
生田「優馬に関しては、事務所の後輩ではありますが、そこまで交流も仕事の共演もなかったんですけど、後輩として『頑張っているな~』と見守っていた中の一人でした。彼はすごく真面目で好青年なんですが、今回の共演で数ヶ月一緒にいることで優馬のいろんな内面が見えて来たんです。誠実さや真面目さの中にちょっとした“毒”があるんですよね(笑)。とてもポジティブに捻くれている部分があって(笑)、そこは俳優としてすごく大事な部分なんです。真面目だけではやっていけないですし、頂いた台本を少し斜めから見る力というのかな?そういった部分を持っている、頼もしい後輩というのが優馬の印象です。さくらちゃんに関しては、シンガーソングライターとして活躍している姿は何度も拝見していましたので、女優さんとして会うのは新鮮な気持ちでしたね。現場では皆に頭をよしよしとされて可愛がられている感じでしたが、実際の舞台では初めてとは思えない堂々とした振る舞いで、さすがシンガーソングライターとしてたくさんのステージに立ってこられたんだなと。俳優としての経験値がそんなに多くはない方だから芝居に計算がないんです。悲しい時はすごく悲しむ。喜ぶ時は大いに喜ぶ。その振り幅がスゴイので、僕らがさくらちゃんの芝居を見ながら感情をグッと持っていかれるようなことが何度もありました」
――兄弟役ということで、普段の生活でも似ているな、尊敬するなと思うところは?
生田「似ているなと思う部分は、顔が濃いところですかね(笑)。尊敬する部分は、すごくしっかりしていて、お芝居の経験も豊富ですし、演出家や先輩方に言われたことをスッと自分のものにして表現に変換できる力は素晴らしいなと思いますし、ジャニーズ事務所の教育ってスゴイな!と思いました(笑)」
中山「本当に尊敬していて、ジャニーズ事務所の中でもグループに属さずソロの役者としての道を確立されたのは斗真君だと思うので、近くで勉強させて頂けるのは嬉しいです」
――39(サンキュー)興行にちなんで、サンキューと言いたい人、感謝したいことは?
生田「絶対来る質問だろうとは思っていたんですが…まったく考えていなかったな~(笑)。やはり、月並みにはなりますが、お客様に来て頂かないと何も始まらないことなので、劇場に足を運んでくださるお客様にサンキューと言いたいですね。頑張ってチケットを取っていただき、スケジュールを調整して劇場に足を運んでくださるお一人お一人の心に届くような、思い出に残るような芝居を心がけたいと思っています」
中山「昨年、うちの(ジャニーズ事務所の)ボス、ジャニーさん(ジャニー喜多川氏)が亡くなったんですが、それからどの仕事場でも、いつもジャニーさんに見られているような気がして、気の引き締まる瞬間が多々あるんです。こういう場を頂いたのも、ジャニーさんに見つけて頂いたのが始まりなので、ジャニーさんに感謝しています」
藤原「皆さんに感謝しているんですけども、実家に帰った時に、飼っている犬がいまして…。その犬がかわいくて(笑)。だから、犬に『サンキュー!』って思いました(笑)」
こうして最後は、多忙な日々とこれから始まる舞台の緊張を癒してくれる犬の存在に、純粋に感謝する藤原の答えで会見も和やかに終わりを迎えた。笑い・殺陣・アクション満載!豪華キャスト勢ぞろいのアクションエンターテインメント作品『偽義経冥界歌』。再演ともまた違う、さらに磨きがかかった公演に乞うご期待!
撮 影:大工昭 他 取材・文:ローチケ演劇部(シ)
★こぼれ話★
福岡はご飯が美味しいという話で生田斗真からお客さんへのお願いが!
「劇場にアンケート用紙がおいてあったりすると思うので、そこに好きなお店を書いておいて欲しいですね。そうしたら、俺たち行くんで!!ぜひ、お願いします(笑)」
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