作:長田育恵×演出:栗山民也の初タッグで贈る新作『ゲルニカ』ヒロインに上白石萌歌が決定

2020.02.17

それはいつもと変わらない、穏やかな午後のはずだった―
ピカソの「ゲルニカ」に描かれたあの日の出来事。PARCO劇場オープニング・シリーズで上演!

 

既に2020年9月よりPARCO劇場にて上演されることが発表されているPARCO劇場オープニング・シリーズ パルコ・プロデュース2020「ゲルニカ」。(10月より地方公演あり)

 

この度、本作のヒロインが、第7回「東宝シンデレラ」オーディションにてグランプリ受賞、2018年テレビドラマ『義母と娘のブルース』(TBS)で注目を集め、『3年A組-今から皆さんは、人質です-』(NTV)、大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』(NHK)などの話題作出演や、劇場アニメ『未来のミライ』での声の出演、バラエティー番組『A-studio』(TBS)のサブMCに、「adieu」名義での音楽活動とマルチに活動、そして今年は既に主演映画『子供はわかってあげない』の公開が控えるなど、近年目覚ましい活躍を見せる若手実力派女優上白石萌歌に決定いたしました。

 

PARCO劇場オープニング・シリーズの秋の陣第一弾を飾る本作は日本のみならず韓国など国外にも活動の幅を広げ、人間への深い洞察力により物語を丁寧に描き立上げ、2018年読売演劇大賞及び最優秀演出家賞に輝く演出家:栗山民也と、2018年紀伊國屋演劇賞個人賞受賞、鶴屋南北戯曲賞など数々の賞を受賞し、筆力に定評のある劇作家:長田育恵の待望の初顔合わせによる新作。
栗山民也が、スペイン内戦時のゲルニカ無差別爆撃を描いた画家パブロ・ピカソの「ゲルニカ」と出会って以来20年以上、あたためてきた構想をもとに、長田育恵がゲルニカに生きる人々の人間ドラマにフォーカスして物語をつむぎます。

 

今回、上白石萌歌が演じるのは、ゲルニカの貴族の家に生まれ、閉ざされた世界にいた少女・サラ。今年20歳を迎え、若手女優として、ドラマや映画でも活躍が目覚ましい彼女が、満を持して栗山民也演出作品に初登場。裕福な少女が、スペイン内戦により目覚め、様々な人々とのつながりのなか一人の女性として成長し、そして命の果てるその瞬間まで精いっぱい生きぬく難役にどう挑んでいくか、今から期待が高まります。

 

本作品で描かれるのは、歴史劇や歴史の悲惨さを問うものではなく、私たちと変わらない普通の人々の生活が突然脅かされ消えてしまった悲劇、そしてそれを乗り超えるべく生きていく人々を描いた希望の話でもあります。それは同時に、現代を生きる我々の話でもあるかもしれません。この珠玉の人間ドラマにご期待ください!

 

【コメント】

■演出:栗山民也コメント
20数年前、ピカソの「ゲルニカ」とスペインの美術館で出会いました。絵の前にただ立ち尽くし、ただ見つめていました。人間のいくつもの感情や、地球での惨たらしい死の記憶がそこに刻まれ、魂に触れるということを知りました。
今秋、上白石萌歌さんを迎え、その「ゲルニカ」を主題にした新作を上演します。お姉さんの萌音さんとは去年ご一緒し、その美しく確かな感性を実感、まさに「奇跡の姉妹」だと思います。今度は、妹の萌歌さん、本気でぶつかり合いましょう。

 

■サラ役:上白石萌歌 コメント
役者としての夢の1つであった栗山さんの舞台にこんなにも早く出演させていただけることを心から嬉しく思います。
パブロ・ピカソが描いた『ゲルニカ』は悲痛な叫び声がいくつも聞こえてくるような、身震いするほどの恐怖を感じる絵。この一枚から浮かび上がるあの日のゲルニカの人たちの想い、祈りとはどのようなものだったのか。必死に受け取りながら演じたいです。今から期待やら不安やらが一気に押し寄せてきているところですが、栗山さんを信じて最後まで駆け抜けられればと思います。どうぞよろしくお願いします。