iaku『フタマツヅキ』舞台写真と初日オフィシャルコメント(モロ師岡、杉田雷麟、横山拓也)が到着!

2021.10.28

舞台写真 撮影:木村洋一

昨年10月に上演した「The last night recipe」が第65回岸田國士戯曲賞にノミネート、また今年4月に上演した「逢いにいくの、雨だけど」が第29回読売演劇大賞上半期作品賞ベスト5に選出されるなど、今、ますます勢いを増すiakuの最新作が10/28(木)より東京・シアタートラムで開幕。

今回は、俳優、コメディアンとして活躍するモロ師岡、映画やドラマで注目される初舞台の杉田雷麟をW主演に迎え、元・噺家の父とその息子の関係を描く家族の物語をお送りします。開幕にあたり作・演出の横山拓也、主演のモロ師岡、杉田雷麟のコメントと舞台写真が到着しました。

東京公演は11/7(日)まで。その後、大阪公演を11/12(金)~11/14(日)までABCホールで上演します。
iakuがこの数年培ってきた中劇場での上演の集大成として取り組む本作。ぜひご覧ください。

 

作・演出 横山拓也 コメント

「噺家崩れのダメ親父」という登場人物が設定された瞬間に、コメディアンとしても活躍されているモロ師岡さんの顔が浮かびました。そんな父親と反目する息子、2000年代生まれの苦悩を内包する人物として、強い眼力を持った杉田雷麟くんがピッタリだと思いました。手練れのモロさんと初舞台のライルくん。この2人の親子が、妻であり母親である清水直子さんを挟んで繰り広げる熾烈な口論は見どころの一つです。世代による将来の定め方の違い、夢を見ること、仕事の概念、パートナーとの人生、など観る人それぞれに響くテーマが散りばめられています。静謐さを携えた舞台に、ユーモアと人間味溢れるやりとりが躍ります。ラストシーンの親子のやりとりにご期待ください。

 

モロ師岡 コメント

不器用なくせにプライド高く、人に迷惑かけても反省もしない本当にしょうもない落語家が主人公。まるで俺みたいってほっとけ!でも、そんな奴見て生きていくってしみじみ面白いもんだなあって観て欲しいなあ。多くの人に観て欲しいなぁ。

 

杉田雷麟 コメント

約1ヶ月稽古をしてきて、いよいよだなと思うと凄く楽しみで仕方ないです!
コロナ禍で難しい面もありましたが、横山さんを軸に皆で意見を出し合い、創り上げてきました。あとは全てを舞台にぶつけるだけです。

 

【あらすじ】
二間続きの向こうの部屋から、くぐもった声が襖越しに聞こえてくる。何度もつまずきながら、小さくボソボソ繰り返される。一人になれない狭い市営団地。布団にもぐって耳を塞ぐ。たったひとつのネタすらまともに覚えられない、噺家くずれのダメ親父。
誰もが希望を持てた1980年代を謳歌しながら、自らの夢を雑に扱った父と、苦難の2000年代に生まれ、シビアな毎日で夢を見る暇もなかった息子。反目してきた親子が2020年代を迎え、大きく変化した家族の形を改めて見つめる。

撮影:木村洋一