「ハングマン HANGMEN」出演者コメント&舞台写真

2018.05.17

5月16日(水)東京公演ついに開幕!
アカデミー賞などの賞レースで話題を集めた映画「スリー・ビルボード」の脚本・監督を務め、今や演劇界・映画界共に最も注目を集めるクリエイター、マーティン・マクドナーが2015年に書き下ろした最新戯曲で、本公演が日本初上演となります。
そこで、初日公演に先駆けて行われた囲み取材の出演者コメントと舞台写真をお届けします。

【コメント】

≪田中哲司≫
稽古では、(長塚)圭史くんはなにをやっても許してくれるので、本読みの段階から意見を出し合いみんな対等で自由な雰囲気でできました。稽古を重ねて最高のものに仕上がったので、楽しみにしていてください。

≪秋山菜津子≫
この作品は毒々しくて、とても完成されている本です。みんなで長塚さんについていって、舞台としてしっかり仕上がったと思います。どうぞ観にいらしてください。

≪大東駿介≫
とにかく本がおもしろくて、しかも日本初上演なので、そんな作品に関わらせていただけるということでとても嬉しかったです。やっと皆様にお見せできるので楽しみです。

≪長塚圭史≫
マーティン・マクドナーの中でも一番激しい、毒々しい内容だと思うのですが、それでいてコメディで、笑える、予測不可能の物語になっています。笑ってはいけないと思うようなところで、つい笑ってしまうようなモラルをやぶった作品なので、観る人によって感じ方が変わる、それぞれのモラルが試される作品です。ルールや正しさを捨てて観ていただければと思います。

≪富田望生≫
初舞台なので毎回毎回緊張していますが、大先輩の皆さんがあたたかく支えてくださったおかげで、かわいいシャーリーが出来たと思います。優しく見守っていただければ嬉しいです。

≪羽場裕一≫
稽古場は、伏字になるようなセリフについてを真剣に1時間くらい話し合うようなシュールな現場でした(笑)。集中して稽古をしてきたので、いいアンサンブルが出来ています。

【STORY】
1963年。イングランドの刑務所。ハングマン=絞首刑執行人のハリー(田中哲司)は、連続婦女殺人犯ヘネシー (村上航)の刑を執行しようとしていた。しかし、ヘネシーは冤罪を訴えベッドにしがみつき叫ぶ。「せめてピアポイント(三上市朗)を呼べ!」。ピアポイントに次いで「二番目に有名」なハングマンであることを刺激され、乱暴に刑を執行するのだった。

2年後。1965年。イングランド北西部の町・オールダムにある小さなパブ。死刑制度が廃止になった日、ハングマン・  ハリーと妻アリス(秋山菜津子)が切り盛りする店では、常連客(羽場裕一・大森博史・市川しんぺー・谷川昭一朗)がいつもと変わらずビールを飲んでいた。新聞記者のクレッグ(長塚圭史)は最後のハングマンであるハリーからコメントを 引き出そうと躍起になっている。そこに、見慣れない若いロンドン訛りの男、ムーニー(大東駿介)が入ってくる。不穏な 空気を纏い、不思議な存在感を放ちながら。

翌朝、ムーニーは再び店に現れる。ハリーの娘シャーリー(富田望生)に近づいて一緒に出かける約束をとりつけるが、 その後姿を消すムーニーと、夜になっても帰って来ないシャーリー。そんな中、ハリーのかつての助手シド(宮崎吐夢)が店を訪れ、「ロンドン訛りのあやしい男が『ヘネシー事件』の真犯人であることを匂わせて、オールダムに向かった」と告げる。娘と男が接触していたことを知ったハリーは・・・!

謎の男ムーニーと消えたシャーリーを巡り、事態はスリリングに加速する。