1/9(日)に東京・東京芸術劇場プレイハウスにて、『hana-1970、コザが燃えた日-』が開幕した。
本作は、返還直前の沖縄に生きる人々の様々な想いが爆発した、歴史的にも意義の大きなコザ騒動を背景に、沖縄、本土、アメリカ――戦後沖縄の縮図のようなバーでの一夜を描く物語。
ストーリー
1970(昭和45)年12月20日(日)未明。コザ市ゲート通りにある米兵相手のパウンショップ(質屋)兼バー「hana」では、看板の灯が落ちた店内で、おかあ(余 貴美子)、娘のナナコ(上原千果)、おかあのヒモのジラースー(神尾 佑)が三線を弾きながら歌っている。そこへ、アシバー(ヤクザ)となり家に寄り付かなくなった息子のハルオ(松山ケンイチ)が突然現れる。おかあが匿っていた米兵を見つけ、揉めていると、バーに客がやってくる。「毒ガス即時完全撤去を要求する県民大会」帰りの教員たちだ。その中には、息子のアキオ(岡山天音)もいた。この数年、顔を合わせることを避けていた息子たちと母親がそろった夜。ゲート通りでは歴史的な事件が起ころうとしていた。血のつながらないいびつな家族の中に横たわる、ある事実とは。
舞台写真
ハルオ役 松山ケンイチ
ハルオ役 松山ケンイチ
アキオ役 岡山天音
おかあ役 余 貴美子
左から アキオ役 岡山天音、ナナコ役 上原千果、おかあ役 余 貴美子、ハルオ役 松山ケンイチ
左から アキオ役 岡山天音、ハルオ役 松山ケンイチ
左から ジラースー役 神尾佑、おかあ役 余 貴美子
舞台「hana-1970、コザが燃えた日-」
東京劇術劇場プレイハウス
撮影:田中亜紀