「命、ギガ長ス W(ダブル)」開幕コメント到着&舞台写真初解禁!

2022.03.08

撮影:田中亜紀

認知症の母とアルコール依存症でニートの息子、
ドキュメンタリー作家志望の女子大生と大学教授、
~登場人物4人、それぞれの8050問題~

2022年3月4日(金)~4月3日(日)ザ・スズナリにて『命、ギガ長スW(ダブル)』が開幕した!東京公演は初演と同じく、「ザ・スズナリ」で、約一ヶ月の上演となり、東京公演後は、大阪・北九州・松本へ巡演する。

「大人計画」を主宰し、作家、演出家、俳優、映画監督とマルチな才能を発揮する松尾スズキが、2019年に“演劇を始めたころの素朴な悦び”を求め自ら企画・プロデュースし、「部活」として新しく立ち上げた「東京成人演劇部」。
旗揚げ公演となった『命、ギガ長ス』は、作・演出の松尾スズキと映画・ドラマ・舞台と幅広く活躍する俳優・安藤玉恵による、“8050問題”をテーマにした二人芝居。登場人物は認知症の年老いた母親と、その年金を当てに生活しているニートでアルコール依存症の中年の息子、その親子のドキュメンタリーを撮るために彼らに密着している映像作家志望の女子大生と彼女を指導する大学教授の四人。

舞台上の役者の息遣いまで感じられる空間で濃密な芝居が繰り広げられ、チケットは連日完売の大盛況。正に演劇の原点であり醍醐味を堪能させてくれる作品となった。そして今回、タイトルを『命、ギガ長スW(ダブル)』とし、ナイスなダブルキャストで開幕した!出演は、松尾スズキが絶大なる信頼を寄せる宮藤官九郎と初演から続投の圧倒的存在感の安藤玉恵が“ギガ組”として。松尾作品は「悪霊」(2013)以来の三宅弘城とキュートな魅力と実力を兼ね備え、あらゆるジャンルで活躍を続けるともさかりえが“長ス組”として、二人芝居に挑む!

コロナ禍で以前よりも深刻化している “8050問題”というシリアスなテーマを扱いながらも、可笑しみやばかばかしさ、切なさのエッセンスがふんだんに詰め込まれた本作。演劇の持つ臨場感を、笑いと共に体感しよう。
そして、今回の配信限定の特典は、宮藤×安藤×三宅×ともさか4名のスペシャル座談会を前後編でお届け!稽古場ではお互いの稽古は見ず、決して交わることのなかった「ギガ組」と「長ス組」のトークは、配信だけのお楽しみ!!お家でのライブ配信にて、ギガ組、長ス組両組を観るもよし!ザ・スズナリの臨場感を楽しむもよし!

コメント

作・演出:松尾スズキ

命ギガ長スW、始まります!
いつもの二倍の演出料、身が引き締まります!
乞うご期待!

宮藤官九郎

ギガ組オサムを演じます、宮藤です。
長ス組の稽古を一切見てないのですが、両方見ているスタッフさん曰く、全然違うんだそうです。
なんだかこっちが間違ってるんじゃないか?と不安になりますが、安藤さんが我が道を邁進しているのでついていくしかないです。
スズナリの舞台に立つのは20数年ぶりですが、とてもしっくり来ます。
ギガ長スギガギガ長ス長スギガ…と複雑なスケジュールなので間違えて長ス組の日に劇場に行かないように気をつけます。

安藤玉恵

楽しみでしかなかった稽古が終わってしまいました。セリフや動きの、減ったところ、増えたところ、初演との変化にこの2年半を感じていて、終幕の演出が特に好きです。私はちょっとは成長してるんだろうか、だといいな(終わってから松尾さんに聞きたい…恐る恐る)。
宮藤さんとは二度目の共演で、やっぱり、一緒に舞台にいてワクワクします。千秋楽まで楽しみます!
ほんと、この「命、ギガ長ス」という戯曲は、すごいなぁ。

三宅弘城

暖かくなってきましたね。松尾さんの演出のもと、春のお天気のような「暖かいんだけどどこか不安定」なお芝居ができました。面白いと思います。そしてこんなともさかさん見たことありません。面白いです。ぜひギガ組長ス組の両方ともご覧になってください。
もっと面白いと思います。

ともさかりえ

新しい自分と向き合うお稽古でした。松尾さんが与えてくださる課題は難しいけど、でも楽しいです。
2人芝居という、かなり追い詰められた環境ですが、三宅さんという最高のパートナーに恵まれて幸せです。三宅さんで良かった。
この戯曲の素晴らしさを、ちゃんと届けられるように2人で頑張ります。
ギガ組、長ス組、それぞれの「命、ギガ長ス」を楽しんでもらえた嬉しいです。

あらすじ

80代で認知症気味の母親エイコと、ニートでアルコール依存症の50代の息子オサム。
貧困生活を送っている2人を撮影するために、ドキュメンタリー作家志望の女子大生アサダが密着していた。
エイコの年金を当てにして酒を飲み続けるオサムと、パチンコに依存するエイコ。
アサダが撮るドキュメンタリーのVTRを見て、彼女の所属ゼミの教授キシは、ある問題を指摘する。
エイコとオサムには、ある秘密があったのだ…。