元“Momotaro”がアルバイトとしてやってくる。
追加出演者に、木下愛華、淺川眞來ら。海路(作・演出)のコメントも到着!!
元“Momotaro”がアルバイトとしてやってくる、劇団papercraftの新作公演
今年2月に浅草九劇で上演した『殻』で話題を呼んだ劇団papercraftの第6回公演は、“Momotaro”と呼ばれる、1000人に1人の割合で桃から生まれた人間である女性が、アルバイトスタッフとしてレストランカフェにやってくる、とある日を描いた物語。その“Momotaro”は15歳で中学を卒業すると鬼ヶ島へと戦争に駆り出されるという世の中で、そんな不条理な運命に翻弄された後、任期を終えて一般人として生活を始めた女性と、その周りの従業員との関わりを中心としたストーリーが展開される。
リアルな会話の中に、フィクションの設定が落とし込まれることによって、独特な世界観を生み出す作・演出の海路による、廃墟のような空間を持つ北千住BUoYにての、新作公演となる。
追加出演者には、木下愛華、淺川眞來ら、個性的な俳優陣が集結
出演者には、すでに発表されていた真下玲奈、劇団4ドル50セントの堀口紗奈の他、『人狼ゲームマッドランド』や昨年東京芸術劇場シアターウエストにて上演された二兎社『鷗外の怪談』などに出演した木下愛華、元FlowBackのメンバーで現在俳優として活動する淺川眞來、青春高校3年C組の元生徒である兼行凜ら、個性的な俳優陣が名前を連ねており、何気ない日常会話の中に潜む、小さな違和感やズレによって生み出される「何か」が、海路によって露わにされる。
本作は北千住BUoYにて6/9(木)~6/13(月)までプレビュー公演を含む全8公演の上演を予定している。チケットの先行先着販売は4/25(月)から、ローソンチケットにて開始!
海路(作・演出)コメント
世間一般にはこれを良いものとして、美しいものとして捉えるのかもしれない。でもきっととある側からしてみたら全然そんなんじゃなくて、むしろずっとまとわりつく何かでしかなくて、これはそんな何かから確かに逃げようとした人間の、いつかのお話です。「昔々」との距離感を、皆様と共有できたら幸いです。
あらすじ
桃から生まれた私達は、
“Momotaro”として強制的に戦地へ送られる。
そんな運命でした。
1000人に1人の割合で、桃の中から生まれる人間がいます。
私はその一人でした。
どういうわけだか、そうして生まれた私達は、
中学を卒業した後、鬼ヶ島と呼ばれる場所へ、
戦争へと駆り出されるのでした。
どれだけのオニを殺したことか。
どれだけの仲間が殺されたことか。
私達の日常を、非日常とあなた達は言うのであれば、
あなた達のいう日常なんてものに、触れてみたい日々でした。