7月に東京・大阪で上演される『Daiwa House Special 音楽劇「クラウディア」Produced by 地球ゴージャス』の製作記者会見が行われ、豪華出演者が登壇した。
本作は岸谷五朗による「反戦三部作」の第1作目であり、桑田佳祐が書き下ろした「FRIENDS」ほか、サザンオールスターズの数々の楽曲で綴るジュークボックスミュージカル。2004年の初演、2005年のアンコール上演を経て、2022年、待望の再演となる。
今回は「produced by 地球ゴージャス」公演として、岸谷と寺脇は出演しないという初めての作品となる。出演者が一堂に会したこの製作発表の場で、演出を務める岸谷が自ら司会を行いながら、和気あいあいとした雰囲気で会見が進行した。
登壇したのは大野拓朗、甲斐翔真、廣瀬友祐、小栗基裕、田村芽実、門山葉子、美弥るりか、上山竜治、中河内雅貴、平間壮一、新原泰佑、湖月わたるの12名。
「根國」の剣豪・細亜羅(ジアラ)を演じるのはいずれも地球ゴージャス初参加となる大野拓朗、甲斐翔真。大野は「日本語が持つ美しさや綺麗さを改めて感じた。この1つ1つの言葉を大切にしながら、皆さんにしっかりと届けられるように演じられたらいいなと思っている。」と意気込んだ。甲斐は以前地球ゴージャスの稽古場に見学に行ったというエピソードが岸谷から語れると、「その時からいつか地球ゴージャスに出ることができたらいいなと夢を抱いていた」と地球ゴージャスへの憧れを話した。
細亜羅と対立する「幹國」の長・毘子蔵(ヒコゾウ)は廣瀬友祐と小栗基裕が演じる。
廣瀬は「五朗さんが演じていた毘子蔵という役をやらせてもらうのはプレッシャーでもあるが、今は楽しみの方が強い。毘子蔵という役に僕自身の血を通わせられたらな」と、小栗は「毎日、期待と不安と喜びが両単位で攻め合っているみたいな状態。この数日を過ごしていて、ああ生きているなってすごい感じられている。」と語った。以前は岸谷自身が演じていた役であることから、廣瀬と小栗、岸谷の3人で役について話し合うことがあるといい、とても新鮮な取り組みであると明かした。
クラウディアを演じるのは、田村芽実と門山葉子。田村は、事務所の先輩である本田美奈子が生前、クラウディアを演じていたことに触れ、「いつも美奈子さんが一緒に自分の中に歌ってくれているというような気持ちを持って毎日歌を歌っている。本番も命がけで、一公一公演、精一杯生きたい。」と熱い思いを語った。門山は会見の冒頭で披露された「FRIENDS」という曲について「今だからこそ伝えられる想い、岸谷さんが本作に込めた想いを皆で伝えられるように、この「FRIENDS」という曲に思いを込めて、皆さんにお届けしたい。」と話した。
「幹國」一の女戦士である織愛(オリエ)は美弥るりかが演じる。美弥は作中一の剣豪であるこの役について、「強さを表現できるように、本番までに一生懸命作り上げていきたい。」と
意気込みを見せた。
「根國」の長・ヤンを演じるのは上山竜治と中河内雅貴。上山は「闘うことの愚かさとはかなさみたいなものを伝えられたらいいな」と、中河内は「本読みの段階から150%で臨んでいる。自分の思うヤンを提示していけたら。」と話した。
龍の子は平間壮一、新原泰佑が演じる。10代のころから地球ゴージャスに参加しているという平間は、「ゴージャスの雰囲気というものを出せるように頑張っていきたいと、勝手に背負っているつもり。」と意気込んでいた。対して、最年少となる新原は「豪華な大先輩たちのなかですごいパワーを感じている。自分にしかできない龍の子を見つけられるよう、日々稽古に取り組んでいきたい」と話した。
物語の世界を司る神・神親殿(カシンデン)は、地球ゴージャスの常連である湖月わたるが演じる。「音楽の力と、五朗さんがこの作品に込めた熱くて深いエネルギーに満ち溢れた作品。エネルギッシュなダンスナンバーの数々や心がヒリヒリするような立ち回りに加え、本気の芝居と地球ゴージャスならではのお笑いが魅力」だと熱く作品をアピールした。
Daiwa House Special 音楽劇『クラウディア』Produced by 地球ゴージャスは7月4日(月)から東京・大阪にて上演。
取材・文・写真:ローチケ演劇部