「餅が焦げへんようにしてください」
おとんが夢で富士山に頼んだしょうもない願いが叶ってしまった!
もうひとつ、富士山は願いを叶えてくれるというが……
絵本作家たなかしんが描く家族の物語を、
「絵」と「音楽」と「朗読」の3つの要素で描き、
客席を温かい空間に包んだ作品が再び-
2021年1月に大阪・サンケイホールブリーゼ で1日だけ上演された舞台が、
新たなキャストを迎え生まれ変わる!
その温かくユーモアに富んだ作風で全国に多くのファンを持つ明石在住の画家・絵本作家のたなかしん。2019年正月に毎日新聞で小説連載開始、2020年に単行本として出版された「一富士茄子牛焦げルギー」(BL出版)は、第53回日本児童文学者協会新人賞を受賞しました。
目を引くタイトルは、一見おめでたそうでいて意味はわからない。ただページを開けば一瞬にしてその関西風味な世界にハマり、笑っているうちに涙を流していた…そんな家族の物語です。リーディングアクト「一富士茄子牛焦げルギー」は、この小説を原作にして、3人の俳優が“ぼく”と“おとん”と“おかん”を演じ、時に“語り部”や“ぼくの親友”となり物語を紡いでいきます。アフターコロナへと向かうこの時期に、幅広い世代の方々が再び生のエンタメの感動を味わい、笑いと人の繋がりの暖かさをそれぞれの生活に持ち帰って頂けたら…。その思いを込め再び上演いたします。演出は初演に引き続き、演劇界の第一線で活躍し、コンサートの演出なども手がける河原雅彦が務めます。
コメント
小柴陸(AmBitious/ジャニーズJr.)
前回はコロナの影響で1日しか公演ができず残念でしたが、稽古を通して生瀬さん、沢口さんのお二人からお芝居をするということを勉強できたことや、河原さんに芝居の基礎を一から丁寧に教えて頂いたりと僕にとってターニングポイントとなった舞台でした。今回は橋本さん、羽野さんの背中を見ながら全力で食らいつき、前回で学んだことを出し切れるように頑張ります!
羽野晶紀
ある日、綺麗な色彩で味のある可愛い富士山が表紙の本が届いた。読み始めたら面白くて、ペラペラ読み進む。お?そうやんか、私、朗読劇を承ったんやった!どれどれ?と、途中からぼくのセリフもおとんのセリフもト書も全部1人で声に出して読んでいった。うおー!なんてことか!笑ろてるのに涙がダダ漏れ、鼻水ズルズルなって、読まれへんやん。あかんやん。あー!なんやこれ。ちょっと待って~。この純粋な感動と、感覚を忘れないように。私は毎回、新鮮な気持ちでおかんやらねば!もー!えらいこっちゃー!笑ろたり、泣いたり、怒ったり、忙しいで~!さとし先輩はアホな所もカッコいい所もおとん役にピッタリ!おかんやらせてもらうのが楽しみになってきたー!!小柴君!3人で生き生きやるで~!どうぞ皆さま~劇場にお越しくださいね~
橋本さとし
朗読劇は今回が自身初挑戦となります!なぜなら避けてきたからです。
そりゃだって怖いですよ…本を持ち動きを制限され、本を見ながら台詞を言うのですから、読み間違ったり噛んだり飛ばしたりってできないでしょ?お客様の観劇ハードルは高くなるわけですよ。だから今回は焦げルギーにエネルギーをもらい、ケツを蹴られて挑戦することにしました。何気なく飾り気もない「生きる力」を言葉の力で感じてもらえたらええなぁ、と思っております。
たなかしん
待ちに待った再演、めちゃくちゃ嬉しいです! 初演が本当に素晴らしく、いつか必ず・・・と願っていたことが現実になったのですから。私があんまりにも願うものだから富士山が叶えてくれたのかな。餅が焦げないか確かめないと。小柴陸さんの「ぼく」が帰ってくるのも、橋本さとしさん、羽野晶紀さんの「おとん」と「おかん」が観れるのも待ち遠しいです。再演に向けてご尽力くださったみなさんに、あの感動を忘れられない一人としてお礼を言いたいです。そしてまだ観たことのない人へ、素敵な焦げルギーをお届けすることをお約束します!
河原雅彦
焦げルギーの再演は本当に本当に嬉しい。初めて朗読劇を作らせてもらったが、「いいものになったんじゃないか」という手応えがあったので。小柴君もつくづくラッキーだね。初演の生瀬さん&沢口さんに続き、(橋本)さとしさん&羽野さんと共演だもの。初演とはまた違う素敵で切ない焦げになるよう、みんなで楽しみながら頑張らせていただきます。