『最後の医者は桜を見上げて君を想う』待望の舞台化決定!メインビジュアル到着!!

2022.07.13

続々重版、50万部突破!本読み書店が選ぶ「感動小説」第一位!
待望の舞台化決定!

自分の余命を知った時、あなたならどうしますか?
死を肯定する医者×生に賭ける医者
対立する二人の医者と患者の最後の日
衝撃の医療ドラマ!

原作:二宮敦人(にのみや あつと)

1985 年東京都生まれ。一橋大学経済学部卒業。代表作『最後の医者は桜を見上げて君を想
う』等、フィクションとノンフィクションの垣根を越えて活躍。著書に『18 禁日記』『最後
の秘境 東京藝大:天才たちのカオスな日常』『紳士と淑女のコロシアム「競技ダンス」へよう
こそ』等がある。

構成演出:岡村俊一(おかむら しゅんいち)

1962 年生まれ。広島県出身。
旧銀座セゾン劇場プロデューサーを経て、1991 年演劇制作会社R・U・P を設立。
『飛龍伝90』『蒲田行進曲』等数々の話題作をプロデュース。また、つかこうへいの追悼
公演となった2010 年『広島に原爆を落とす日』をはじめ、『熱海殺人事件』『新・幕末純
情伝』『飛龍伝』『初級革命講座 飛龍伝』『銀幕の果てに』『銀ちゃんが逝く』など数々の
作品を演出している。他にも少年隊ミュージカル『PLAYZONE』シリーズ、劇団EXILE 本
公演、『あずみ』『フラガール ‒ dance for smile -』『修羅雪姫』などを数多くの作品を
手がけ、エンターテインメント作品の演出には定評がある。

出演

武蔵野七十字病院副院長。天才外科医、福原雅和に 細貝圭。
死神と呼ばれる風変わりな医者桐子修司に 山本涼介。
福原、桐子と同期の医者、音山春夫に 鳥越裕貴。
末期の白血病患者、雄吾の子供を身籠っている妻、浜山京子に 今泉佑唯。
福原の指示で桐子の監視をする看護師、神宮寺千佳に 本西彩希帆。
東医大の一年生でALS にかかってしまう川澄まりえに 大串有希。

【あらすじ】

舞台は武蔵野七十字病院。
そこに勤める三人の若い医者。三人は同じ医大に通い、共に七十字病院に入った同期である。それぞれに信念を持っている。
一人は副院長の福原雅和(細貝圭)。院長の一人息子で天才外科医。命に限りがある患者に対して、奇跡を信じ、諦めず難病と闘うことを願う。「生」を諦めない医者。
一人は風変わりな医者の桐子修司(山本涼介)。闘病に疲れた患者には無理に延命治療を行わずに、自分らしく余命を過ごすことを勧めることから死神と呼ばれている。「死」を受け入れる医者。
一人は平凡な医者の音山春夫(鳥越裕貴)。二人ほどの信念はないが、患者と一緒に悩み、迷い、寄り添う。
この三人を時に支え、時に自らの野心を燃やすのが神宮寺千佳(本西彩希帆)という看護師である。
神宮寺は福原の元彼女で、今は福原の指示で桐子を見張るべく助手をしている。
この医者たちの信念が「とある会社員の死」「とある女子大生の死」「とある医者の死」を通して語られていく。

「とある会社員の死」は若くして白血病にかかってしまった浜山雄吾の話。雄吾は平凡なサラリーマンでお腹に子供を宿した妻、京子(今泉佑唯)と暮らしている。病院に検査に来たところ白血病と診断される。
白血病における闘病で様々な選択を迫られるが、どの選択も確率、確率で悩み苦しむ雄吾。
徹底して闘病するようにしむける福原。桐子は雄吾との面談で死に向かって自らの足で歩いて行くことをすすめる。
雄吾は優柔不断でこれまでの人生で何かを決断したことがなかった。だが愛する妻の京子と一生一緒にいられるかもしれないという一縷の希望に賭けて、造血管細胞移植を選択する。

「とある女子大生の死」は医者を目指して医大に合格したばかりの川澄まりえ(大串有希)の話。まりえの両親は医者である。まりえは次第に体が動かなくなり命を落とす病、ALS にかかってしまう。そのまりえの主治医となるのが音山。まりえは闘病の中で延命治療をしないことを選択する。音山はまりえの家に往診し、最後の最後まで看取る。まりえと語り合う中で、自分がなぜ医者になったのか、自分は医者として何ができるのかを悟っていく音山。

「とある医者の死」は音山晴夫の話。音山には田舎に年老いた祖母が一人いる。この祖母は音山と電話で話すことだけが楽しみである。その音山が咽頭癌にかかってしまう。音山が癌にかかったことで人はどう生きるかという問題に改めて直面する福原、桐子、音山。福原は音山の完治を目指して治療計画を立てるが、癌の進行が早く全身に転移してしまっていた。音山は治る確率の低い治療を続けるよりは、祖母と電話をするために声帯を残すことを望み、桐子に治療計画を立ててもらう。なんとしても命を救いたい福原、音山の望みを叶えてやりたい桐子、二人に協力してもらいたい音山。治療計画をめぐり、対立していってしまう三人。

生と死に対する考えは人それぞれ。
その選択肢は無数にある。
何を大切にして、何を選ぶかはその人次第。
三人の医者が病気を通して、人はどう生きていくべきかという問題に向き合っていく。