下北沢 小劇場楽園にて上演中!円神・山田恭主演 Stokes/Park 3rd『フゴッペ洞窟の翼を持つ人』│作・演出の白鳥雄介からのコメント&舞台写真到着!!

2022.07.15

写真:金子裕美

『笑ゥせぇるすまん THE STAGE』の脚本や『舞台・ナポリの男たち』の脚本・演出などを手掛ける白鳥雄介が主宰する Stokes/Park の第3回公演『フゴッペ洞窟の翼をもつ人』が、7月13日(水)東京・下北沢 小劇場楽園にて開幕した。

今作は、北海道余市町に実在する続縄文時代の洞窟遺跡「フゴッペ洞窟」を舞台に、若年性認知症を患った母の介護に疲れた誠太(山田恭)が洞窟内で続縄文人の亡霊ヨシパ(十河大地)、と出会う。物語は現代と続縄文時代が交錯して展開され、その中で誠太が前を向く様子が描かれている。

出演は山田恭(円神)、飛世早哉香、平井泰成、内田めぐみ、音田栞、山科連太郎、田中達也、十河大地、北村青子。他に、茂呂剛伸が縄文太鼓を生演奏する。上演は7月17日(日)まで。また、公演後には北海道余市町の特産品を販売する「よいちマルシェ」が開催され、りんご、ニシンなどの地元素材を使った加工品等が販売されるという。

作・演出の白鳥雄介 コメント

故郷・北海道の話を書きました。北海道独自の時代区分である「続(ぞく)縄文」という時代と現代が交錯する話です。故郷を想う時間が増えました、誰かを想う時間が増えました。だけど会う時間は減りました。この時代に沢山の影響を受け、Stokes/Park(ストークスパーク)は2年半ぶりの本公演です。周りの皆様に支えられ創作を続けてくることができました。余市町に現存する史跡フゴッペ洞窟で見た「翼をもつ人」、あの刻画から受け取った「ここに生きていた」と言わんばかりの溢れ出すようなエネルギーを東京の皆さんにも感じてもらいたいです。1500年以上前に、なぜ岩の壁にそれを描いたのか。皆さんの背中にもきっと翼が生えますように、劇場を出たときの下北沢の街並みにもっと優しさを感じられますように。

今作は、北海道の縄文遺跡の残土から作っている縄文太鼓という楽器の生演奏や、余市町の特産品であるりんごやニシンの加工品を販売する「よいちマルシェ」もあります。僕が愛する北海道余市町の風を感じられる空間を創って、皆さまのご来場を心よりお待ちしています。