東京公演開幕!iaku「あつい胸さわぎ」舞台写真&横山拓也(作・演出)のコメントが到着

2022.08.05

撮影:井手勇貴


2023年の映画化も発表された2019年初演の人気作が3年ぶり、待望の再演。

8月4日(木)下北沢 ザ・スズナリにて、iaku「あつい胸さわぎ」が開幕した。
恋愛経験の乏しい大学生の娘に湧き上がった恋心。そして、職場で20年ぶりに恋をしてしまった母。決して裕福ではないが、笑いの絶えない母娘の二人暮らし。今、二人の胸は高鳴り、色めき立っている。ある日、娘が受けた健康診断の結果が悪く、彼女たちの生活はこれまで通りにはいかなくなった。2019年初演の本作は、東京・大阪全23ステージが超満員となり、第27回読売演劇大賞優秀女優賞を受賞(枝元萌)するなど、各所で話題を呼んだ。3年ぶり、待望の再演。

初日開幕コメント(作・演出:横山拓也)

暑い夏の物語が、大雨の中で開幕しました。コロナにまつわる様々な苦悩が、この雨で洗い流されれば良いのに。
どうにか無事に初日を迎えました。3年ぶりの再演。上演時間が約10分伸びました。台本はほぼ変わっていません。セリフの行間の演技が濃密になり、じっくりと見守り続けたい表情、心情が色濃くなったんだと思います。この生き辛く、見通しの悪い時代に、人の優しさや、応援の気持ちに触れていただければと思います。恥かしいくらいにストレートですが、こんなに誰かの心の支えになれる作品は当分つくれる気がしません。たくさんの方に観ていただきたいです。

撮影:井手勇貴

撮影:井手勇貴

あらすじ

説家を志して、芸大に進学した千夏(平山咲彩)と、縫製工場で働く母・昭子(枝元萌)。決して裕福ではないが、笑いの絶えない母娘の二人暮らし。その裏には、小さなわだかまりが横たわっているが、そこに触れないことが暗黙の了解となっている。あるとき、昭子の会社に中途採用でやってきた木村(瓜生和成)からの提案で、サーカスを観に行く約束が交わされた。ひょんなことから、千夏の幼馴染で、密かに思いを寄せる光輝(田中亨)と、昭子の同僚で、千夏が憧れる女性、透子(橋爪未萠里)もサーカスに同行することに。大学入学時に受けた健康診断が再検査となり、不安のあった千夏だが、このサーカスの日に光輝と話せた内容が特別に感じられ、清々しい気持ちでいる。また、昭子は昭子で、木村を意識しはじめていた。今、二人の胸は高鳴り、色めき立っている。